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資料1

( E )-ウンデカ-9-エンニトリルと( Z )-ウンデカ-9-エンニトリルとウンデカ-10-エンニトリルとの混合物(( E )-ウンデカ-9-エンニトリル四五%以上五五%以下を含有し、かつ、( Z )-ウンデカ-9-エンニトリル二三%以上三三%以下を含有し、かつ、ウンデカ-10-エンニトリル一〇%以上二〇%以下を含有するものに限る。)及びこれを含有する製剤の毒物及び劇物取締法に基づく劇物の除外について

イメージ
C11H19N
CAS:131379-26-5, 131379-24-3, 53179-04-7

名称 (英語名) Mixture of ( E )-undec-9-enenitrile (45% - 55%), ( Z )-undec-9-enenitrile (23% - 33%) and undec-10-enenitrile (10% - 20%) (IUPAC名称)
(日本名) ( E )-ウンデカ-9-エンニトリルと( Z )-ウンデカ-9-エンニトリルとウンデカ-10-エンニトリルとの混合物(( E )-ウンデカ-9-エンニトリル四五%以上五五%以下を含有し、かつ、( Z )-ウンデカ-9-エンニトリル二三%以上三三%以下を含有し、かつ、ウンデカ-10-エンニトリル一〇%以上二〇%以下を含有するものに限る。)
経緯
 上記化学物質は、すでに有機シアン化合物として劇物に指定されているが、今般毒性データが提出されたものである。
物理化学的性状
 別紙1を参照
毒性
 別紙2を参照
事務局案
 ( E )-ウンデカ-9-エンニトリルと( Z )-ウンデカ-9-エンニトリルとウンデカ-10-エンニトリルとの混合物(( E )-ウンデカ-9-エンニトリル四五%以上五五%以下を含有し、かつ、( Z )-ウンデカ-9-エンニトリル二三%以上三三%以下を含有し、かつ、ウンデカ-10-エンニトリル一〇%以上二〇%以下を含有するものに限る。)及びこれを含有する製剤は、「劇物」から除外することが適当と思われる。



別紙1
物理的化学的性質(原体)
CAS番号 (1)131379-26-5, (2)131379-24-3, (3)53179-04-7
化学式
分子式
C11H19N
分子量 165
物理化学的性状 淡黄色透明液体
性状  
沸点
融点 (℃)
比重 (20/4℃)
蒸気圧 (20℃)
溶解性
水溶解度
252℃
-41℃
0.8370 - 0.8430
1.223Pa
 
23mg/L (20℃)
安定性 冷暗所密閉保存で12ヶ月
反応性  
揮発性  
引火性及び発火性 引火点 119℃
その他  



別紙2

( E )-ウンデカ-9-エンニトリルと( Z )-ウンデカ-9-エンニトリルとウンデカ-10-エンニトリルとの混合物 (( E )-ウンデカ-9-エンニトリル四五%以上五五%以下を含有し、かつ、( Z )-ウンデカ-9-エンニトリル二三%以上三三%以下を含有し、かつ、ウンデカ-10-エンニトリル一〇%以上二〇%以下を含有するものに限る。)の安全性試験結果 まとめ

試験の種類 動物種 披験動物数 投与方法 投与量 結果 試験機関(報告年)
急性毒性 ラット 雄 3雌 3 経口 2000mg/kg LD50 : >2000mg/kg RCC LTD.(2001)
急性毒性 ラット 雄 5雌 5 経皮 2000mg/kg LD50 : >2000mg/kg RCC LTD.(2001)
急性毒性 ラット 雄 5雌 5 吸入(4時間暴露) 5.254mg/L (ミスト) LC50 : >5.254mg/L Air RCC LTD.(2002)
皮膚一時刺激 ウサギ 雄 1雌 2 4時間 半閉塞塗布(ミスト) 0.5ml/1匹あたり未希釈 EEC委員会指令93/21/EECに基きウサギ皮膚に対し腐食性はなく刺激性であると考えられる。 RCC LTD.(2001)
眼一時刺激 動物福祉の観点から皮膚刺激試験を行った被験物質で刺激性が示された場合、スイス動物保護法により眼刺激試験を行うことが許されていない 眼に対する刺激性があると考えられる RCC LTD.(2001)
皮膚感作性 雄性白色モルモット 試験群  5匹
対照群 10匹
Maximization Test 皮内  25%
表皮  100%
惹起  25%
EEC委員会指令96/54/EECに基き皮膚感作性物質に分類されず、また識別されない RCC LTD.(2001)
遺伝子変異原性 ネズミチフス菌株
TA1535
TA1537
TA98
TA100
TA102
Ames Test   変異原性でない RCC LTD.(2001)
Invitro 構造染色体異常誘導能 チャイニーズハムスター
V79 細胞
    構造染色体異常を誘導しない RCC LTD.(2001)
反復傷害パッチテスト ヒト 男性 13人
女性 42人
18-67 才
反復傷害パッチテスト 0.5% ヒトにおいて臨床的に意義のある皮膚刺激を生じることはなく、またアレルギー性接触皮膚炎を誘導する証拠は示されない Essex Testing Clinic Inc (2002)

試験機関 RCC Ltd. Essex Testing Clinic Inc
Toxicity Division 799 Bloomfield Avenue
Wolferstrasse 4 Verona, NJ 07044
CH-4414 Fullinsdorf, Switzerland USA


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