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第3回神経芽細胞腫マススクリーニング検査のあり方に関する検討会における主な議論


(現在行われている全国を対象とする前向きコホート研究の意義)
 ・ この研究については、今後見守っていくべきものと思うが、いろいろな課題も抱えており、この結果が出てもそれなりの留保が必要である。このような観点からすると、待つことが得策かどうか。(吉村委員)
 ・ 他のがん検診では介入研究が実施されていないものの、多数の観察研究が一貫した結果を示していることをもって有効であると判断しているものもがある。ニュアンスを調整し、意義を全く否定するものではないこととすべき。(久道座長)

(死亡率の減少効果と不利益の比較について)
 ・ 不利益の評価をどのように行うのかが課題。一般にはコストパフォーマンスで行うのが一般的であるが、このがんにそれになじむかどうかは疑問がある。(久道座長)
 ・ 何人の子どもをがんから救うことが可能であるというメリットと、それに対応するデメリットとして、罹患率が増えたためにその治療を受けることになるということをどのようにバランスにかけて評価するか、ある程度でも推計が必要ではないか。(久道座長)
 ・ 検診を受けないで自然に見つかった神経芽細胞腫の死亡率がどの程度であるかというデータが必要である。しかし、日本では検診を始める前の時期の生存率を使うしかないが、治療が進歩しているのでどの程度その数値を使うことができるかどうか疑問。(坪野委員)


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