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看護師等養成所の自己点検・自己評価指針
−自己点検・自己評価指針の活用にあたって−
- 本指針は、看護師等養成所の自己点検・自己評価のための指針として作成したものである。
保健師養成所、助産師養成所、看護師養成所、准看護師養成所それぞれに異なる状況や背景があり、本指針がその全てを網羅できるものではないので、各養成所においては、自養成所の状況を踏まえて活用する必要がある。
- 本指針は、「自己点検・自己評価カテゴリー、下位項目」、「『評価の考え方』と『点検』」、自己点検・自己評価のために必要とする「資料(データ)」 および、「点検(評価内容)一覧」により構成されている。
- 「評価の考え方」は、各養成所において、自己点検・自己評価についての知識と方法を理解しながら進めることができるように、各自己点検・自己評価のカテゴリーおよびその下位項目について、どのように見極めていけばよいのかを基本的な説明を含めて記述している。
- 本指針の中で示している「資料(データ)」は、「評価の考え方」の内容を点検・評価する上での目安として示している。その具体的内容(どのようなもの)や量(どの程度)については、各養成所が自ら考え、選択していくものである。
- 「点検」は、「評価の考え方」と「資料(データ)」から、自己点検・自己評価のカテゴリーがどのような状況になっているのかを明確に捉えるための視点として設定した。
- <点検>(評価内容)一覧では、各カテゴリーの「『評価の考え方』と『点検』」のなかに設定した「点検」を一覧できるようにした。また、自養成所の現状を測定できるように、尺度を設定した。カテゴリーごとに設定した「点検」と、この一覧に表示した<点検>(評価内容)とは、基本的には同じものであるが、尺度を用いて評価する際の評価内容を明確にするために、各「点検」項目に含まれる要素を分けて表示してある。
本指針においては、この尺度のみを単独で使用するのではなく、「評価の考え方」と「資料(データ)」を十分に理解した上で活用することに意味がある。
- 本指針は各養成所が活用して、自己点検・自己評価した結果に基づいて改善の方向を見出し、その方向に向かうための指針であり、養成所間の相対的レベルを測るものではない。
- 評価のカテゴリーは9領域あり、「点検」は67項目(125点)を設定しているが、最初から一度に全てのカテゴリーに取り組むことは時間的・労力的に困難である。自己点検・自己評価は継続的に、計画的に実施することに意味があるので、1で述べたように各養成所の状況に応じて、実際に取り組めるカテゴリーや項目から始めることが望ましい。
- <点検>(評価内容)一覧を用いて行った評価得点が高くなることは、「評価の考え方」の内容が示すように、各養成所が自らの設定した教育理念・教育目的の実現に向けて、看護師等養成所としての水準が向上するように努力していることを示すものである。
* | 本指針において、「教師」は、「学術・技芸を教授する人」(広辞苑1998)として、教育を行う個人を表している場合に用いている。
一方、「教員」は、「学校に勤務して教育を行う人」(同上)として、組織員としての意味や、勤務等に関連する内容を表す場合に用いている。 |
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