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I.企業年金等の全般的状況

1.企業年金等の役割

 ○ 高齢期の生活の基本部分を支えるものは公的年金であるが、高齢期の生活は個人によって様々であり、企業年金等は、公的年金を補完して多様化した老後生活のニーズに対応。

 ○ 公私それぞれの役割を踏まえ、公的年金を土台として、両者を組み合わせて老後の収入を確保。

年金制度の体系

2.制度改革後の企業年金等の状況

 ○ 平成13年に制定された確定給付企業年金法及び確定拠出年金法により、厚生年金に上乗せする企業年金は、厚生年金基金のほか、確定給付企業年金、確定拠出年金等に多様化し、様々な組み合わせの選択が可能。

平成13年の制度改革

3.取り巻く状況

(1)運用環境の悪化
 厳しい経済状況の中で資産運用の環境が悪化している。厚生年金基金については3年連続のマイナス運用という危機的状況にあり、将来給付に必要な資産に対する積立不足が増大。

厚生年金基金の運用状況
11年度 12年度 13年度 14年度
13.1% ▲ 9.8% ▲ 4.2% ▲12%程度見込み
(注)TOPIXの収益率
11年度 12年度 13年度 14年度
35.5% ▲24.6% ▲16.2% ▲24.8%

(2)雇用・退職制度の変化
 雇用の流動化が進む中で、一般に長期勤続を前提とした退職給付制度だけではなく、労働移動にも適合できる退職給付制度が求められるようになり、企業年金のニーズも変化。


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