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平成16年度の科学技術に関する予算、人材等の資源配分の方針【概要】

平成15年6月19日
総合科学技術会議

1 平成16年度に向けた基本的考え方
科学技術に対する投資が質の高い成果を生み出していくために、継続的な積み重ね(ストック)が極めて重要
「研究基盤の強化による国力の充実」、「国際競争力の確保・強化による経済の活性化」、「少子高齢化等の諸課題に対応する安心・安全で快適な社会の構築」という基本的な方針に合致する施策を重視。
2 科学技術の戦略的重点化
(1)基礎研究の推進
 世界最高水準の研究成果をもたらす質の高い基礎研究の重視等
(2) 国家的・社会的課題に対応した研究開発の重点化
 分析や計測の技術・機器等の研究開発の推進、分野融合領域の重視
 (1) 重点4分野
ライフサイエンス (ゲノムの機能解析、遺伝子調節ネットワーク、多型等)
情報通信 (応用駆動型の研究開発、ソフトウェアやセキュリティの研究開発・人材育成拠点構築等)
環境 (省エネルギー技術等の温暖化対策に資する研究開発等)
ナノテク・材料 (中長期的研究開発及び事業化・産業化促進等)
 (2) その他の分野
エネルギー (燃料電池、水素製造・供給システム等)
製造技術 (環境に負荷をかけない低コスト化・高付加価値化技術等)
社会基盤 (総合的な安全保障に資する研究開発等)
フロンティア (利用拡大・産業化(宇宙)、基礎的・基盤的研究開発等)
(3) 経済活性化のための研究開発プロジェクトの推進
 国際競争力の強化と経済の活性化を実現する産学官連携の研究開発プロジェクトの推進
3 科学技術システムの改革等
(1) 競争的研究資金の改革及び拡充
5年間での倍増を目指した重点的拡充及び制度改革の推進
(2) 産学官連携の推進
産学官のマッチングによる共同研究の促進など産学官連携の推進
(3) 研究開発型ベンチャーの振興
起業時、初期段階における資金支援など研究開発型ベンチャーの創出・育成推進
(4) 地域科学技術の振興
公共事業依存型から科学技術駆動型の地域経済発展への流れを推進
(5) 知的財産の戦略的活用
研究開発・知的財産・標準化の一体的取組、大学知財本部・TLOの整備推進等
(6) 各府省における研究開発評価システムの改革
評価部門への研究経験者の配置、データベースの整備など評価体制の整備等
(7) 研究開発型特殊法人等の改革の推進
(8) 大学改革の推進
新法人への円滑な移行に配慮、研究活動等に関する適正な評価を通じた資源配分、私立大学における研究開発の推進
(9) 大学等の施設整備
国立大学等の施設についての計画的な整備の実施等
(10) 知的特区
4 科学技術関係人材の育成・確保及び科学技術に対する理解の増進
(1)国際的に活躍できる研究人材の育成・確保  (2)科学技術活動を支える専門的人材の育成・確保  (3)科学技術に対する理解の増進
5 重点化及び整理・合理化・削減の進め方
企画(PLAN)、実行(DO)、評価(SEE (check, action))のプロセスの確立をめざし、必要な重点化及び整理・合理化・削減を実施。
各府省における厳正な評価、概算要求への反映
総合科学技術会議による国家的に重要な研究開発の評価
 →平成16年度の科学技術関係概算要求の優先順位付け等(独立行政法人等も対象)


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