戻る

資料A


平成14年度第3回薬事・食品衛生審議会血液事業部会概要
(※正式な議事録は、おって公開する。)

日時: 平成15年3月19日(水)15:00〜17:00

 委員23名中15名が出席

 議題1「平成15年度の献血の推進について(案)」に係る主要な議論
 都道府県の枠を越えた採血及び血液の供給という視点を踏まえた献血の推進を行うべき。
 少子化の進展等の懸念を踏まえ、将来性を見据えた献血推進の在り方について、国が研究をして、方向性を示すべき。
 「血液検査による健康管理サービスの充実」については、ウイルス感染症の検査結果の告知等の問題もあり、希望しない人には通知する必要はないのではないか。
 ウイルス感染症など、その人の健康に重大な意味をもつ結果が出た場合、医師の責務として告知せざるを得ないこともあると思う。命に関わることを発見したら、基本的には知らせる方向で告知する環境を整えるべき。
 若年層に対して献血の理解を深める取組を積極的に進めるべき。
 採血所の設置については、効率性を重視すると、量の確保が優先されてハイリスク供血者が多いところに採血所が設置されるおそれがある。そうした誤解を招かないよう修正すべき。
 本計画は、献血の推進を行っている現場の意見を聴いた上で策定すべき。

   「平成15年度の献血の推進について(案)」は、これらの意見を反映して修正した後、献血の推進を行う現場の意見を聴いた上で、改めて検討することとされた。なお、都道府県の枠を越えた献血の推進については、法施行後、法に基づく献血推進計画を定める際の検討課題とされた。

 議題2「輸血用血液の製剤ラベルへの表示に関する生物学的製剤基準の一部改正について」に係る主要な議論
 製造所の表示が削除されると、どの地域の方の献血をいただいたものかが分からなくなる。昨今の消費者への情報開示という方向性から逆行するのではないか。
 輸血を行う現場では、必要な情報が見易く表示されていることが重要。製造所の名称を表示しなくても、製造番号のうち、採血所のコード番号から製造所を判定することができる。
 製造所がどこか、ということよりも、全体として、この表示は見にくいので、重要な情報がきちんと伝わるようにすべき。

   これらの意見を踏まえ、今後、事務局案についてパブリックコメントを募集した後、生物学的製剤基準を所管する医薬品第二部会にて引き続き検討することとされた。

 議題3「感染症定期報告等について(医薬品等安全対策部会、医療用具安全部会関係)」に係る主要な議論

 (了承)

 議題4「薬事分科会における審議事項(基本方針(案)、改正薬事法の施行(案))」に係る主要な議論
<基本方針(案)について>
 基本方針(案)は感染症対策に偏重したものとなっている。輸血による免疫学的副作用にも対応できるよう、修正すべき。
 第7節の「(2)院内体制の整備」について、「責任医師の設置」を「責任医師の任命」とすべき。

   これらの意見を踏まえ、必要な修正を行った後、基本方針(案)を薬事分科会に上程することとされた。

<改正薬事法の施行(案)について>
 国会の附帯決議で盛り込まれた「採血国及び献血又は非献血の区別」の表示を義務付けることについては、決議どおり実施すべき。
 「献血又は非献血の区別」の表示は、献血者による善意無償の贈り物を受ける患者が、それが贈り物であることを判断するためのものであり、献血の推進とも非常に密接な関係がある。

   これらの意見を踏まえ、改正薬事法の施行(案)のうち、「採血国及び献血又は非献血の区別」の表示については事務局案どおり了承された。
 生物由来製品および特定生物由来製品の指定(案)については、薬事分科会に上程することとされた。

 議題5「需給調査会について」に係る主要な議論

 (特になし)

(了)



トップへ
戻る