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プレスリリース

平成15年6月2日
水産庁

平成14〜15年度魚類に含まれる水銀の実態調査
(平成14年度分中間報告)について

1. 趣旨

 水産庁は、水銀による人への健康影響を解明することは重要と考えており、これまで厚生労働省及び環境省と連携しつつ対応しているところである。
 平成14年度から平成15年度にかけては、厚生労働省の暫定的規制値(参考1)の対象外となっているマグロ類等を対象に水銀濃度についての調査を行っているところであり、この程平成14年度に実施した調査の結果がとりまとめられたので公表する。

2.調査結果の概要等
(1) 平成14年度はマグロ類等の8魚種50検体について調査した。結果は次頁のとおりであり、コーデックス(Codex:国際食品規格委員会)の魚介類中のメチル水銀のガイドラインレベル(参考2)を超過しているものはなかった。
(2)こうした水産物を摂取することによる健康への影響については、我が国の国民の水銀の摂取状況が以下のとおりであることから、平均的な食生活を営む場合においては、健康への影響が生じることはないものと考えられ、偏りのないバランスのとれた食生活が重要と考えられる。
厚生労働省国立医薬品食品衛生研究所が2001年に実施した日常食の汚染物質摂取量のモニタリング調査によれば、魚介類を含む食品由来の総水銀の摂取量は1人1日7.0μgであり、うち魚介類からの摂取量は全体の約87%であるが、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会合)で設定されている1人当たりの暫定的週間耐容摂取量(1日耐容摂取量換算で、35.7μg)の約2割の水準となっている(参考3)。
(3)なお、魚介類を通じたメチル水銀の摂取に関しての検討が、6月3日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の乳肉水産食品・毒性合同部会で行われると承知しており、これらのデータも使用されると聞いている。


問い合わせ先
TEL (代表)03-3502-8111
水産庁増殖推進部漁場資源課 (直通)03-3502-0736
担当:小松課長(ex:7370)
長畠生態系保全室長(ex:7383)
長坂環境調査班長(ex:7386)


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