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別紙1

高次脳機能障害整理表


  高次脳機能障害
意思疎通能力
(記銘・記憶力、認知力、言語力等)
問題解決能力
(理解力、判断力等)
作業負荷に対する
持続力・集中力
(身体的な持続力を含む)
社会行動能力
(協調性・攻撃性・易刺激性等)
A

多少の困難はあるが概ね自力でできる
(1)  職場で他の人と意思疎通をほぼ図ることができる。
(2)  必要に応じ、こちらから電話をかけることができ、かかってきた電話の内容をほぼ正確に伝えることができる。
(1)  さほど複雑でない手順であれば、概ね理解して実行できる。
(2)  ある程度抽象的な作業であっても概ね1人で判断することができ、実行できる。
 概ね8時間支障なく働ける。  周囲の人ともほぼ交流ができ、作業や生活に多少の支障しか生じない。(変更)
B

困難はあるが概ね自力でできる
(1)  職場で他の人と意思疎通を図るためにはゆっくり話してもらう必要がある。
(2)  かかってきた電話の内容を時々忘れることがある。
(3)  普段の会話には何とかついていけるが、文法的な間違いをしたり、適切な言葉を使えないことがある。
AとCの中間 AとCの中間 AとCの中間
C

困難があり多少の援助が必要
(1)  職場で他の人と意思疎通を図ることができるが、意味を理解するために時には繰り返してもらう必要がある。
(2)  指示がなければ、こちらから電話をかけることができない。
(3)  雑談程度の会話の場合でも断片的な単語だけで話すことが多い。
(1)  手順をなかなか理解することができず、何度も確認することが必要である。
(2)  かなり具体的な作業であっても1人で判断することは困難であり、時々助言を必要とする。
 概ね8時間働けるが、障害のために予定外の休憩あるいは注意を喚起するための監督が時々必要である。  障害に起因する非常に不適切な行動(攻撃性・不安定性など)が時々認められ、作業や生活に支障が生じる。
D

困難はあるが援助があればできる
(1)  職場で他の人と意思疎通を図ることができるが、意味を理解するためにしばしば繰り返してもらう必要がある。
(2)  電話のベルが鳴れば、受話器を取ってこちら側の名前・社名は言える。
 伝言の記憶が不正確で依頼者の名前を思い出すことが困難なことが多い。
(3)  単語を羅列することによって、自分の考え方を伝えることができる。
CとEの中間 CとEの中間 CとEの中間
E

困難が著しく大きい
(1)  実物を見せる、やってみせる、ジェスチャーで示す、などのいろいろな手段と共に話しかければ、短い文や単語くらいは理解できる。
(2)  ごく限られた単語を使ったり、誤りの多い話し方をしながらも、何とか自分の欲求や望みだけは伝えられるが、聞き手が繰り返して尋ねたり、いろいろと推測する必要がある。
(1)  与えられた一つの課題についても、なかなか理解することができない。
(2)  単純な作業であっても1人で判断することは著しく困難であり、頻繁な指示がなければ対処できない。
 障害により予定外の休憩あるいは注意を喚起するため、監督をしばしば行っても半日程度しか働けない。  障害に起因する非常に不適切な行動(攻撃性・不安定性など)がしばしば認められ、作業や生活に大きな支障が生じる。
F

できない
 職場で他の人と意思疎通を図ることができない。  課題を与えられてもできない。  持続力に欠け働くことができない。  社会性に欠け働くことができない。


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