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保存前白血球除去について

1.経緯
 ・平成11年6月28日
中央薬事審議会血液製剤特別部会にて「保存前の白血球除去フィルターの導入を進めていくべき」と結論
 ・平成11年10月15日〜平成13年6月29日
白血球除去に関する小委員会(座長:慶応大学病院・半田委員)開催
 ・平成13年10月22日
小委員会報告(安全技術調査会)
「血小板製剤で(保存前白血球除去導入の)優先順位が高い」 「赤血球製剤に対する〜導入には、〜根拠の集積や財源の検討を待つべき」 「保存前白血球除去に関する基準を〜検討する必要がある」

2.白血球起因性輸血有害事象
 白血球に起因する問題として以下のような事象が指摘されている(参考2)。
1)患者に及ぼす副作用
 ・非溶血性発熱反応(FNHR)
 ・抗HLA抗体の産生
 ・輸血関連急性肺障害(TRALI)
 ・輸血関連移植片対宿主病(TAGVHD)
 ・免疫修飾(TRIM)
 ・感染症(ウイルス:サイトメガロウイルス等、細菌:エルシニア等)
2)保存障害
 ・凝血塊
 ・溶血

3.諸外国の現状
 2002年1月現在における先進6カ国の保存前白血球除去の導入状況は以下の通りである(参考3)。
 
  輸血用血液製剤種類
赤血球製剤 血小板製剤 FFP
フランス 100 100 100
英国 100 100 100
イタリア 10 50  
ドイツ 100 100 100
カナダ 100 100 100
米国 70 60  
(%)


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