BSE感染牛の組織別の牛に対する感染性について
せき柱の感染性は、せき柱に残存する背根神経節によるものである。1頭当たりのせき柱約20kg当たりに対し、背根神経節は約30gである。
1 | 実験感染及び自然感染させた牛の組織別感染性の暫定的評価 (EU科学運営委員会:2002年5月報告から抜粋) |
実験感染 | 自然感染 | |||
有症状 | 有症状 | |||
暴露後経過月 | 6-26ヶ月 | 32ヶ月 | 36-40ヶ月 | − |
脳 | − | 中又は低 | 低 | 高 |
せき髄 | − | 低 | 低 | 高 |
背根神経節 | − | 低 | 低 | 低 |
2 | BSE牛1頭中の感染価分布 (EU科学運営委員会:1999年12月報告から抜粋) |
組織 | 1グラム当たりの 感染価※1 |
重量 (kg)※2 |
1頭当たりの 感染価 |
脳 | 10 | 0.5 | 5,000 |
せき髄 | 10 | 0.2 | 2,000 |
背根神経節 | 10 | 0.03 | 300 |
※1 | 1感染価:50%の牛が発症する量(ID50)(経口投与) | |
※2 | 体重537kgの牛の場合 |