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資料3

これまでの議論の整理

1.在宅ALS患者の療養環境の向上を図るための措置について

 (1)在宅療養サービスの質の向上のための方策
(1) 訪問看護サービスの充実
 訪問看護サービスの充実を図る施策を展開すべきではないか。

(2) 医療サービスの質的向上
 在宅療養患者を支える医師に対して、疾患に関する専門知識等に関する情報提供等が必要ではないか。
 訪問看護師や潜在看護師に対する研修等訪問看護サービスを担うべき看護師の質を高めるための施策を講ずるべきではないか。

(3) 医療サービスと福祉サービスの適切な連携確保
 医療と福祉の連携を図り、在宅療養患者を支援すべきではないか。
 退院前指導等を活用して連携確保を図るべきではないか。
 連携確保に当たっては、患者の主治医が中心となるべきではないか。また、保健師によるコーディネイト機能を強化すべきではないか。

(4) 患者家族のケアを支援する機器の開発
 たんの自動吸引機等患者家族のケアを支援する機器の開発を進めるべきではないか。

(5) 家族の休息(レスパイト)の確保
 家族に必要な休息(レスパイト)を確保し、患者の在宅療養サービスの質を高めるための施策(レスパイト・ケア)を充実させる必要があるのではないか。

 (2)入院サービスと在宅サービスの的確な組合せ
(1) 入院サービスから在宅サービスへの適切な移行支援
 患者の病状や患者のケア体制を踏まえつつ退院時指導を適切に実施するため、退院時指導の基本的なルール作りが必要ではないか。

(2) 緊急時等の入院サービスの確保
 患者の病態急変等などに対応するため、入院施設の確保が必要ではないか。

2.「たんの吸引」行為について
 (1)安全な実施のための基準作り
(1) 適切な排たん法の実施の必要性
 専門的排たん法(体位排痰法、呼吸介助法(スクィージング)、軽打法、振動法など)を普及させる必要があるのではないか。
(2) 危険性に応じた適切な対応の必要性
 日常的なたんの吸引については、行為の危険性に応じた適切な対応(プロトコル)を示すことが必要ではないか。

 (2)家族以外の非医療職による実施
 家族以外の非医療職による吸引の実施について
 看護等の資源の中で患者のケアが十分提供できれば、非医療職が吸引を行わなくてもよいのではないか。しかしながら、在宅療養の現状にかんがみ、家族以外の非医療職によるたんの吸引についても一定の条件の下で認めることも必要なのではないか。その際、医療サービスを受ける機会が閉ざされることのないようにすべきではないか。
 「たんの吸引」の危険性にかんがみ、非医療職による吸引の実施は、認めるべきではないのではないか。
 非医療職が行う行為と、家族が行う行為との関係について法律的な整理が必要ではないか。
 家族以外の非医療職によるたんの吸引を認める場合であっても、訪問看護等の専門的ケアの充実に努めるべきではないか。


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