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血液製剤のウイルスに対する安全性確保を目的とした
核酸増幅検査(NAT)の実施に関するガイドライン骨子

(案)


1.ガイドラインの目的及び適用範囲

 1-1)目的
血液製剤のウイルスに対する安全性向上への寄与
「血漿分画製剤のウイルスに対する安全性確保に関するガイドライン(平成11年8月30日、医薬発第1047号)」の補完

 1-2)適用範囲
国内で使用されるすべての輸血用血液製剤、原料血漿及び血漿分画製剤に適用
ウイルス(HIV、HCV、HBV)を対象

2.検査精度の確保及び試験方法の標準化のための方策

 2-1)環境の整備等に関する事項
被験検体の取り扱い場所及び保管場所
試薬の保管場所及び試薬の調製場所
核酸抽出を行う場所
核酸増幅を行う場所
増幅産物の検出場所
製造区域との区分

 2-2)機器,器具の保全、管理に関する事項

 2-3)被験検体と試薬の保管・管理に関する事項

 2-4)核酸の抽出・増幅に関する事項
抽出に関する事項
プライマーに関する事項
目的とするウイルス遺伝子(亜)型(ジェノタイプ)への対処
設定した領域の妥当性の検証
使用濃度等の条件設定
プライマーの純度、ロット間差等の品質の確保に関する事項
使用する酵素の品質の確保に関する事項
関連する試薬の品質の確保に関する事項
受け入れ基準の設定

 2-5)増幅産物の検出に関する事項
プローブに関する事項
目的とするウイルス遺伝子(亜)型(ジェノタイプ)への対処
設定した領域の妥当性の検証
使用濃度等の条件設定
プローブの純度、ロット間差等の品質の確保に関する事項
関連する試薬の品質の確保に関する事項
受け入れ基準の設定

 2-6)試験の最適化と特異性の確認、非特異的反応の除去に関する事項
特異性の確認(目的とする遺伝子の検出)
交差反応性の除去(非特異的反応の除去)
増幅産物が特異的である確認
陽性対照検体(ポジティブコントロール)及び陰性対照検体(ネガティブコントロール)の設定

 2-7)検出感度に関する事項
検出感度
検出感度の求め方
ウイルス遺伝子(亜)型(ジェノタイプ)に対する検出感度
使用する標準品
国際標準品
国際標準品とのデータの互換性が保証された国内標準品
国際標準品又は国内標準品とのデータの互換性が保証された自社標準品
希釈系列の作製
3回以上の独立した試験の実施

 2-8)判定基準の設定に関する事項
陽性及び陰性の判定基準の明確化と文書化
再試験を行う時の基準及び判定基準の文書化
判定基準の設定根拠についての科学的合理性の確認

 2-9)従事者の技術の標準化と向上に関する事項
作業手順の標準化と作業手順書の作成
検査従事者を対象とした教育、訓練、技能検査の実施
作業記録の作成、保管・管理

 2-10)汚染防止に関する事項
試験操作中の器具などを介した汚染の防止策
着衣、履物等を介した汚染拡大の防止策

3.試験、検出結果の意義づけ
 ○「陽性」と判定した結果の意義
 ○「陰性」と判定した結果の意義
 ○NATによる検出結果と感染性との関係

4.新技術の導入に関する事項


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