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平成13年度第1回安全技術調査会議事要旨(案)


日時平成13年10月22日(月) 14:00〜16:00
場所厚生労働省 専用第21会議室
出席者今井、岩本、内山、菊池、小室、半田、比留間、前田、三代、山口各委員
(参考委員)
佐藤委員
(事務局)
鈴木血液対策課長、横幕課長補佐、西田課長補佐、丈達課長補佐、林

議題1.欧州居住歴を有する者からの献血受入制限について
2.その他

(審議概要)
 今般の欧州諸国の狂牛病発生国の拡大及び発症頭数の増加を踏まえ、欧州居住歴を有する者からの献血受入制限に関して資料1〜資料7について説明が行われた。また、白血球除去及びウイルスバリデーションについては、現時点の検討状況に関し資料8〜資料10を用い説明が行なわれた。審議の概要は以下の通りであった。

1.現在までの欧州諸国の狂牛病発生国の拡大及び発症頭数の増加を踏まえ、輸血によるvCJDの理論的な感染のリスクを防止するため、前回の選定根拠を基に該当者を追加し当面の間の献血受入制限を行うこととなった。

1) 対象とする国は、(1)ヒトvCJDの発症している国、(2)ウシBSEが相当数発症している国、(3)発症頭数が増加傾向にある国を基準として、英国、アイルランド、スイス、スペイン、ドイツ、フランス、ポルトガルの7ヶ国に加え、「イタリア、オランダ、ベルギー」とされた。

2) 献血受入制限の対象期間は今まで同様、1980年から現在までとし、滞在期間は上記10か国に通算6ヶ月以上滞在した者とする。

2. 上記の提言は、現状の科学的知見に基づき、安全則を重視した当面の間の措置であって、状況の変化が生じた時は適宜対応を見直す。

3. 血漿分画製剤については、プリオンが分画工程においてかなり除去されるとのデータもあり、今後の検討事項とする。

4. 血小板製剤の保存前白血球除去に関しては、速やかに導入する方向で基準の作成及び受け入れ体制(機器の整備等)について検討することとされた。

5. 血漿分画製剤のNAT陽性血の取り扱いについては、各社の安全性に関する資料(バリデーションデータ)を事務局で収集・調整し、当調査会において検討することとされた。


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