不妊治療−不妊の状況に応じて、いろいろな方法があります−
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体外受精を受けるのはどんな場合?
タイミング法、配偶子間人工授精で妊娠できなかった場合におこなったり、不妊の原因の種類によってははじめから体外受精をおこなうことがあります。
男性の原因は高度乏精子症・精子無力症・精巣上体などで、女性の原因は両側の卵管がつまっているときなどに体外受精をすすめられます。
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妻の卵巣を超音波診断装置を用いて調べ、排卵時期をとらえてその時期に夫のマスターベーションにより採取した精子を、膣から特殊な注射器を使って注入する方法。
排卵誘発剤との併用が多い。
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一回の治療費は約5千円から1万円程度と言われており、妊娠成功確率は5〜20%程度と言われています。 |
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その3 培養液の中で精子と卵子を受精させ、子宮に戻す。 |
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人工授精ができない場合や妊娠できなかった場合に卵子と精子を体外に取り出し、混ぜ合わせて受精(体外受精)させ、受精卵が8細胞くらいに分割した段階で子宮に戻す(胚移植)方法。
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一回の治療費は約20〜40万円と言われており、妊娠成功確率は18%程度と言われています。 |
体外受精の流れ |
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体外受精では受精自体は自然にまかせますが、顕微授精では顕微鏡下で精子を直接卵子の中に送り込むことによって受精を助ける方法です。精子が少ないことなどで妊娠できない男性不妊に対する画期的な治療法となっています。
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治療費は体外受精より数万〜10万程度高めと言われており、妊娠成功確率は21%程度と言われています。 |
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その5 その他に第三者の精子や卵子を用いたり、第三者が代って妊娠、出産する方法があります。
現在、日本ではこれらの方法は非配偶者間人工授精(AID)を除いて、認められておらず、専門委員会に引き続き設置した生殖補助医療部会では、これらを認めるか否かを議論しているところです。第三者からの精子、卵子、受精卵(胚)の提供による体外受精や代理懐胎などについて現在の日本の状況を下記のように整理できます。 |
現在、行われており、専門委員会でも認められているもの 図1 |
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図1 |
提供精子による人工授精(AID) |
図2 |
提供精子による体外受精 |
図3 |
提供卵子による体外受精 |
図4 |
提供受精卵(胚)による胚移植 |
図5 |
代理懐胎(代理母) |
図6 |
代理懐胎(借り腹) |
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現在、行われていないが、専門委員会では認められたもの 図2、図3、図4 |
現在、行われておらず、専門委員会でも認められていないもの 図5、図6 |
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