平成14年12月12日 厚生科学審議会 地域保健健康増進栄養部会 資料3 |
1.喫煙の健康影響 (非喫煙者を1とした場合の喫煙者の相対危険度) |
(1)がんによる死亡
男 | 女 | |
平山らによる調査(1966-82) 厚生省研究班による調査(1990-97) |
1.7 1.5 |
1.3 1.6 |
喫煙とがん死亡についての相対危険度(日本)
喫煙本数と肺がん死亡についての相対危険度(日本)
喫煙開始年齢別にみたがんの死亡比率
(非喫煙者を1とした場合)
資料: | いずれも平山らによる 調査(1966-82) |
(2)循環器病による死亡
男 | 女 | |
総死亡数 循環器病総死亡数 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症等) 脳卒中 |
1.2 1.4 1.7 1.7 |
1.2 1.5 - 1.7 |
(3)妊娠中の喫煙が胎児に及ぼす影響
低出生体重児の相対危険度 | |
厚生省研究班による調査(1979) 黒倉らによる調査(1984) 中村らによる調査(1988) |
2.4 1.7 2.5 |
(4)受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)と個別疾病との関係
個別疾病の相対危険度 | |
肺がん死亡数(US−EPA報告 1998) 虚血性心疾患死亡数(Heらによる調査 1999) |
1.19 1.25 |
2.喫煙に伴い負担が増加する医療費(超過医療費)等 |
○ 超過医療費 | 1兆3,086億円 | (国庫負担ベース 3,258億円) |
○ 超過死亡数 | 9万5千人 |
(注)1. | 超過医療費は「平成13年度厚生労働科学総合研究費補助金 たばこ税増税の効果・影響等に関する調査研究報告書」による。 医療費の国庫負担割合24.9%として推計。(平成11年度ベース) | |
2. | 超過死亡数「 Peto, R., Lopez, AD., Boreham, J. et al. Imperial Cancer Research Fund and World Health Organization. Mortality from Smoking in Developed Countries: 1950-2000. Oxford University Press, Oxford, 1994. |
(参考1) 喫煙率
諸外国の喫煙率 (%)
![]()
|
我が国の喫煙率![]() 出典:国民栄養調査 |
(参考2) たばこ煙の成分分析
○ | たばこ煙は4,000種類以上の化学物質を含有。 |
○ | そのうち生理的に影響を及ぼす主な有害物質は、ニコチンと一酸化炭素。 |
○ | ニコチンは中枢神経系の興奮と抑制、心拍数の増加、血圧上昇、末梢血管の収縮などの影響。 |
○ | 一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結びつき、酸素運搬機能を阻害。 |
○ | この他ペンゾピレン等40種類以上の発がん物質、発がん促進物質を含有。 |
(参考3) 未成年者の喫煙について
出典 | : | 平成9年度厚生科学研究費補助金健康増進研究事業「防煙の実態に関する研究」 |
: | 平成12年度厚生労働科学研究費補助金厚生科学特別研究事業 「未成年者の喫煙および飲酒行動に関する全国調査」 |