02/09/06 薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会平成14年9月6日議事録          薬事・食品衛生審議会 医薬品再評価部会 議事録 1.日時及び場所   平成14年9月6日(金) 10:00〜   医薬品医療機器審査センター第2会議室 2.出席委員(12名)五十音順   井口 登美子、 石橋 康正、 岩崎  学、○風祭  元、   北村 唯一、  菅谷  忍、 西野 瑞穂、 松木 則夫、  ◎溝口 秀昭、  山口 武典、 吉田 茂昭、 渡辺 繁紀   (注) ◎部会長  ○部会長代理   欠席委員(7名)五十音順   岩田  敏、  大森 安恵、 小嶋 茂雄、 杉本 恒明、   寺澤 捷年、  藤上 雅子、 堀江 孝至 3.行政機関出席者   鶴田 康則(大臣官房審議官)、安倍 道治(審査管理課長) 、   豊島  聰(審査センター長)、姫野 孝雄(企画調整部長)、   平山 佳伸(審査第一部長)  他 4.備考   本部会は、非公開で開催された。 ○審査管理課長  それでは定刻になりましたので、これから薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会を 開催させていただきます。本日は足下の悪い中お集まりいただきまして、ありがとうご ざいます。私は8月30日付けの厚生労働省の異動で審査管理課長に着任した安倍でござ います。どうぞよろしくお願いいたします。今日は委員19名のうち既に10名の方の御出 席をいただいておりますので、定足数に達しています。西野委員におかれましては少し 遅れていらっしゃるということでございますので、これから部会を開催させていただき ます。それでは溝口部会長、どうぞよろしくお願いいたします。 ○溝口部会長  それでは早速医薬品再評価部会を始めさせていただきます。本日の議題でございます が、審議事項が2件、報告事項が1件ございます。審議事項の一つ目は「医療用医薬品 の再評価指定について(有効性・安全性の再評価)」であります。二つ目が「医療用医薬 品の再評価指定について(品質再評価)」ということであります。報告事項としては、 「医療用医薬品の再評価結果について」ということになっております。それではまず事 務局の方から資料の御確認などをよろしくお願い申し上げます。 ○事務局  審査管理課の林でございます。よろしくお願いいたします。それではまず事務局から 資料の御確認をさせていただきたいと思います。本日の資料といたしまして、先生方に は事前に資料1’、資料1-1〜1-5、資料2及び資料3を送付させていただいておりま す。議事次第、座席表に続きまして資料1'でございますけれども、これは資料1の差 し替えでございます。資料1-1〜1-5までが有効性に関する医療用医薬品の再評価指定に 係る資料でございます。このうち資料1-4につきましては、泌尿器科領域の部分の2ペ ージ目のみが最初にお送りした資料では脱落をしておりましたので、本日その2ページ 目の入ったものをお手元にお配りさせていただいております。資料2が品質に関する医 療用医薬品の再評価指定に係る資料でございます。資料3が品質再評価指定及び結果通 知状況等に係る資料です。以上に加えまして、本日お手元にいわゆるオレンジブックを 3冊配付させていただいておりますが、これは今年の1月版から7月版まで、通しナン バーで言いますと第11〜13版を刊行いたしましたので、本日配付させていただいたもの でございます。資料は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○溝口部会長  どうもありがとうございました。皆様、資料が欠けているところはございませんでし ょうか。なければ議事に入らせていただきます。最初に先ほど申し上げました審議事項 の議題1の「医療用医薬品の再評価指定について(有効性・安全性の再評価)」でありま すが、本日はこれに関係しまして東邦大学の山口恵三委員に参考委員として御出席いた だいております。山口委員には後ほど、是非医学専門家としての御発言をお願いしたい と思っております。それではまず本件につきまして事務局から御説明願いたいと思いま す。 ○事務局  それでは差し替えのありました資料1'を御用意いただけますでしょうか。資料1'は 今回抗生物質製剤、抗菌薬の中で再評価指定をするべき成分としての諮問書の案でござ います。1枚めくっていただきますと、配合剤を含めて指定すべき116成分と処方がリ ストされておりまして、4ページ以降にその説明が付いてございます。  この諮問案に至る経緯を御説明させていただきます。抗菌薬につきましては、品名の 変化や承認時期によって菌種名、及び適応疾患名記載方法に相違が生じておりまして、 従来より医療関係団体からその是正が求められております。このため、厚生労働省は平 成11年度と13年度に再評価指定情報収集請負事業といたしまして、日本化学療法学会に 菌種名及び適応疾患名の整合化、及び見直し案の作成を依頼しておりました。事業を請 け負いました日本化学療法学会は診療領域別に五つの委員会を組織し、疾患名全般にわ たる見直し案と共に有効菌種表示方法の見直し案も作成し、平成14年4月に平成13年度 報告書という形で厚生労働省に提出しております。資料1-3、1-4、1-5というものがそ の報告書でございまして、資料1-3に見直しの対比表という形で出ております。平成14 年4月の再評価指定情報収集請負事業の報告書の提出を受けまして、7月に審査センタ ーにおいて専門協議を行いまして、「改訂の基本方針」及び「変更案一覧」というもの を作成しております。資料1-1が「改訂の基本方針」、資料1-2が「変更案一覧」でござ います。  資料1-1、「改訂の基本方針」に基づいて御説明させていただきますが、学会からの 平成13年度報告書を基に改訂案を作成いたしました。今回の事業は再評価の枠組みであ ることから、現行の効能・効果についてのみ検討することとし、適応追加に相当すると 判断されるものにつきましては現状の変更表では削除した形で作成されております。学 会報告書と異なる点は以下のとおりという形でまとめてございます。再評価での対応で あることから、適応の追加については一応すべて削除してございます。二番目といたし まして、「慢性呼吸器疾患の二次感染(びまん性汎細気管支炎を含む)及び慢性気管疾患 の二次感染(びまん性汎細気管支炎を除く)」については、「慢性下気道感染症」に統一 いたしました。それから使用実態がないと記載されているもの、若しくは理由が明記さ れておらず削除とされている効能・効果については、削除しないこととして原案を作っ ております。耐性化の進行により効能・効果から削除とされているものについては、い ずれも効能・効果の中でその薬剤に「感性の」という縛りを付けていることから、今回 の対応では削除しません。皮膚二次感染につきましては、注射剤、経口剤とも「外傷、 熱傷及び手術創の二次感染」に統一することといたしました。ツツガムシ病リケッチア については、感染症新法に従いましてカタカナ表示の「ツツガムシ病リケッチア」と記 載することといたしました。レンサ球菌属の記載につきましては、肺炎球菌が含まれな いことを明記するため、「レンサ球菌属(肺炎球菌を除く)」と記載することとしまし た。モラクセラ・ラクターナについては「モラクセラ・ラクナータ」と記載することと いたしました。形成外科感染症の「(化膿性骨髄炎、化膿性関節炎)」については、他の 領域(外科領域、産婦人科領域など)同様診療科名による記載は行わず、ガイドラインに ある感染症名(骨髄炎、関節炎)で記載することといたしました。表在性膿皮症、深在性 膿皮症については、ガイドラインにあるとおり「表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症 」としました。ペプトコッカス属はペプトコッカスニジェールを除きストレプトコッカ ス属へと移行したことから、「(ストレプトコッカス属)」と記載いたしました。淋疾に ついては「淋菌感染症」と読み替えることとしたが、淋菌性尿道炎については「淋菌感 染症」とは読み替えず、現行とおり淋菌性尿道炎としました。小児製剤における尿路感 染症の記載については、「尿路感染症(腎盂炎、膀胱炎)」といたしました。  この方針で作成されましたのが、資料1-2の「変更案一覧」でございます。この中で 変更が単純な菌種名の読替え、疾患名の読替えとなるものにつきましては、通知による 自主点検、いわゆる行政指導による変更を考えておりまして、再評価指定の必要はない と考えています。しかしながら、適応疾患の削除が含まれるもの、その他データを見て 判定をする必要がある変更が含まれているものにつきましては、データに基づいての審 議が必要であること、それから適応疾患等の削除につきましては医療現場の状況の確認 も必要であることから、正式の再評価作業の対象とするため再評価指定品目といたしま して、資料1'の諮問書案にまとめた116成分を指定したいと事務局では考えておりまし て、今回諮問案を提出するものでございます。よろしく御審議のほどお願いいたしま す。           ── 説明途中、風祭部会長代理着席 ── ○溝口部会長  どうもありがとうございました。先生方の御質問や御意見を受ける前に、まず山口専 門委員からこういうことになった見直しの背景、あるいは概要を御説明願えれば有り難 いと思います。よろしくお願いいたします。 ○山口専門委員  東邦大学の山口です。私は感染症専門の立場からコメントさせていただきます。  一般的に薬剤は、人体の器官や組織に直接作用し効果を示しますが、抗菌薬のターゲ ットは感染症の原因となる病原体であり、これらに作用し排除することによって効果を 示すわけで、他の薬剤とは作用様式が異なっています。したがって、適応となる疾患と は別にその原因病原体を対象とした適応菌種というものが設定されています。実はここ に三つの問題が生じてきております。  第一番目の問題は、近年の細菌学の進歩により同定法に遺伝子学的手法などが導入さ れ菌の分類の仕方が随分と変わってきたということと、病原性が明確な菌は独立させた 方がより適切な治療が行いやすいという考え方が前面に出てきたということです。卑近 な例で説明しますと、その代表的な菌種として肺炎球菌が挙げられます。本菌はかつて はレンサ球菌属の一つとして取り扱われていましたが、臨床的に極めて重要な菌種であ ることから近年では肺炎球菌として独立させて取り扱われるようになってまいりまし た。また、プロテウス属もかつてはインドール陽性と陰性の2グループに分ける程度で したが、現在ではプロテウスのほかにモルガネラやプロビデンシアとして独立して分類 されるようになっています。それからシュードモナス属なども挙げられます。この属で は緑膿菌が代表的なものとして知られていますが、ここに属していたマルトフィリアや セパシアは現在、ステノトロホモナスやバークホルデリア属として独立して取り扱われ るようになってきています。このように菌種名が変更されたり新たなカテゴリーの中に 移されたりしたことによって、適応菌種に対する新たな対応が必要となってきていま す。  第二番目の問題は、近年開発されている抗菌薬の抗菌力は、かつて開発されたものに 比較し著明に改善されており、時代背景が異なる状況下で開発された抗菌薬を同じスケ ールで比較してしまうと整合性がとれないということです。  第三番目は適応疾患の問題です。かなり以前に認められた抗菌薬の適応疾患名の中に は既に死語になっているような疾患名もあり、今の若い医師には分かりにくいものが幾 つかあり、これらは名前を変更するか新しいカテゴリーに分類する必要があると思いま す。 ○溝口部会長  どうもありがとうございました。今の山口専門委員の補足を含めまして、先生方の御 質問あるいは御意見を伺いたいと思いますが、いかがでございましょうか。一つは疾患 名の読替えあるいは菌種の読替えということは、自動的にしてもいいと先生はお考えで ございますか。 ○山口専門委員  それに対応する疾患名、あるいは菌種名に自動的に読み替えるということでよろしい かと存じます。 ○溝口部会長  それは結局患者さんには大きな影響がないということですね。 ○山口専門委員  患者サイドには全く不都合なことはありませんし、抗菌薬を選択する側の医師にとっ ては非常に分かりやすくすることになるのではないかと思います。 ○溝口部会長  先生はハーモニゼーションといったことは余りお考えではないのでしょうか。 ○山口専門委員  欧米とのハーモニゼーションということも一つ背景にはあると思います。特に疾患の くくりが日本では非常に小さく、むしろ特殊な例を取り上げて対象疾患にしている嫌い があるかもしれません。欧米などでは、例えば呼吸器感染症なら呼吸器感染症の肺炎と 気道の感染症というような大きな分け方をしていますし、我が国のように急性、亜急性 など非常に分けにくいような病態にまで分けて対象疾患を絞る必要などはないと思いま す。 ○溝口部会長  菅谷先生、その辺はその方がよろしゅうございましょうか。 ○菅谷委員  そうですね、やはり臨床の場で使いやすい方向での今の考え方ですから、少し遅きに 失した感があるぐらいの状況ですので大変結構だと思います。 ○溝口部会長  どうもありがとうございました。ほかにどなたか御意見はございましょうか。この泌 尿器科の資料が今日別に配られておりますが、何かコメントはあるのですか。 ○山口専門委員  私の方からは特にございません。 ○北村委員  クラミジアのところがいろいろ削られたと思ったのですけれども、名前が変わっただ けなのですね。クラミジア・トラコマティスがクラミジア感染症になったのですか。 ○山口専門委員  臨床的に重要なクラミジアとしてはトラコマティーティス、シッタシー、ニューモニ エの3種が知られています。これらの菌種の日本語名をどうするかということですが、 クラミジア・ニューモニエは肺炎クラミジア、クラミジア・シッタシーはオウム病クラ ミジア、クラミジア・トラコマティスはトラコーマクラミジアということで専門家の間 ではコンセンサスが得られています。しかし、トラコーマという名前からは結膜炎のイ メージが強過ぎるので、我が国ではSTDの原因菌として重要な本菌種に対してクラミ ジア・トラコマティス、あるいは性器クラミジアという呼び方をそのまま残してほしい という意見が臨床の現場にあるのは事実です。 ○溝口部会長  北村先生、よろしゅうございますか。 ○北村委員  はい。 ○溝口部会長  現場で分かりやすくするという配慮は、事務局で十分してくださるわけですね。よろ しゅうございますか。一応今お話がありましたように、学会のワーキンググループから 提案されましたデータに基づかない疾患名あるいは菌種などの読替えについてはこのま ま認める方向にしまして、先ほど事務局から御説明がありましたように適応の削除ある いは適応菌種の削除など、更に確認が必要なものは再評価指定をするということでよろ しゅうございますでしょうか。お認めいただけますか。どうもありがとうございまし た。それではお認めいただいたものとし、この結果は薬事分科会に報告することとさせ ていただきたいと思います。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。  続きまして議題2の「医療用医薬品の再評価指定について(品質再評価)」でございま すが、本件につきまして事務局から御説明願いたいと思います。 ○事務局  それでは事務局より御説明申し上げます。資料2を御覧いただけますでしょうか。既 に過去6回にわたって御答申を頂いております品質に係る再評価について、第25次以降 の指定を予定する成分を、平成14年8月30日付けで諮問をさせていただいているもので ございます。溶出試験規格が義務付けられていなかった、ちょうどこの品質再評価の制 度が始まった平成7年3月以前に承認申請をされていた新医薬品等について、今回の諮 問で一応必要なものがすべて品質再評価の対象になるという予定でございます。全部で 114成分・処方について諮問をさせていただいております。一枚おめくりいただきまし て、具体的な成分名につきましては「1.クエン酸タンドスピロン」から列記をさせて いただいております。これで御覧いただきますと、3ページの「95.オキシメテバノー ル」までが単味成分の指定で、その後ろの96〜114までが配合剤ということでございま す。  次の4ページを御覧いただきますと、「再評価する必要がある医薬品(成分)の指定理 由」を一覧表で記載させていただいておりますけれども、指定理由につきましては「品 質」のところに○が付いてございますように、「内用固形製剤の品質(溶出試験等につ いて)」見る必要があるということで指定をお願いするものでございます。この諮問成 分の選定のプロセスにつきまして、もう先生方はよく御承知のことと思いますけれど も、念のためここで簡単に御説明させていただきます。内用固形製剤のあるものをリス トアップいたしまして、そこからこれまでこの部会で御答申を頂いていない成分のう ち、日本薬局方に収載されております製剤、あるいは有効成分の溶出量の定量がなかな か行い得ないような溶出試験の非常に困難なもの等について除外をした上で、今回の諮 問の対象とさせていただいております。結果といたしまして、答申当時取りあえずこれ まで対象外とされておりました後発医薬品が承認されない期間である再審査期間中の医 薬品、あるいは溶出試験が困難な成分を含む配合剤といったものがここにリストアップ されるという結果となってございます。以上簡単でございますが、御審議のほどよろし くお願い申し上げます。 ○溝口部会長  どうもありがとうございました。今の御報告に何か御質問か御意見がございますでし ょうか。これはいつも分かりにくいのですが、いわゆる後発品群の溶出を行ってちゃん と成分があるかどうかの検定をするということです。特に今まで行っていた点と違うの は、この1の先発のところは再審査期間中のものを、2のところは配合剤を挙げたわけ ですね。 ○事務局  これは1〜2を通じまして、原則新薬が承認されますと6年、オーファンドラッグに 関しては10年間の再審査期間が付きまして、その間は事実上後発品の承認は行われない ということで、後発品がないという理由から溶出規格の設定を求めてきていなかったわ けです。しかし、この制度がだんだん軌道に乗ってまいりまして、承認当時再審査期間 中ということで対象から除外していたものも後発品が出てきたりしておりますし、また 将来的に出てくる可能性も大いにございますので、そういったこれまで積み残しになっ ていたものを今回まとめて指定させていただいたと。 ○溝口部会長  では1、2両方ともそうなのですね。積み残しになっていた医薬品を、後発品群も全 部含めて再評価の対象にするということだそうです。配合剤の溶出や評価というのは簡 単にできるのですか。 ○事務局  そこは確かにいろいろと難しい点もございますけれども、この成分の中で特に指標と して適切なものを取り上げて確認をしていただくということになります。 ○溝口部会長  そういうことでございますが、何か御質問か御意見はございますでしょうか。なけれ ばただいまの再評価指定に関しましてお認めいただけますでしょうか。どうもありがと うございました。それではこの案のとおり御了承いただいたものといたします。この結 果は薬事分科会に御報告させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。どうも ありがとうございました。  それでは資料3の報告事項でございますが、品質再評価指定及び結果通知状況等につ きまして、事務局から御説明願いたいと思います。 ○事務局  それでは引き続き資料3の「品質再評価指定及び結果通知状況等について(報告事項) 」、御報告させていただきたいと思います。まず1ページを御覧いただきたいのです が、既に御答申を頂きました分の再評価指定状況については、1〜2ページの上半分ま でに記載させていただいております。これまでに第1次〜21次まで、それぞれの薬効群 について指定を行っていただき、8月1日に第21次として25成分を新たに指定いたしま した。これにより2ページの上にありますように、合計666成分につきまして品質再評 価の対象としているところでございます。  次の「2.承認整理された、あるいは、承認整理予定成分」でございますけれども、 これは品質再評価の指定がなされたもののうち現在までに承認が整理された、あるいは その手続き中であるということで、私どもの方に報告を受けたものでございます。これ らにつきましては、当該成分の品質再評価対象製剤の承認整理を確認いたしました後、 指定の対象から削除を行っていただく予定でございます。前回11月に開催させていただ いた当部会以降8成分ございまして、2ページの2にお示しさせていただいたというこ とでございます。  それから最後に3ページでございますが、「3.品質再評価結果について」でござい まして、これまでの品質再評価結果をまとめたものでございます。昨年11月の医薬品再 評価部会以降、平成13年12月25日の第11回、平成14年3月6日の第12回、それから今年 の7月10日に第13回の結果を出させていただいております。これまで一番下にございま すように180成分、397規格、品目数で申し上げますと再評価申請後の承認整理185品目 と結果を出しました1,718品目とを合わせまして、合計1,903品目の再評価が終了したこ ととなっております。冒頭で申し上げましたけれども、これらの結果を出させていただ く都度「医療用医薬品品質情報集」、いわゆる日本版オレンジブックを刊行していまし て、前回の医薬品再評価部会以降3回分のオレンジブックが作成できましたので、本日 これを配付させていただいたものでございます。報告事項は以上でございます。よろし くお願いいたします。 ○溝口部会長  どうもありがとうございました。今お話しになったことは、先ほどの後発品群に関し て1,903の医薬品について溶出試験を行った結果、大丈夫だと認めたということですね。 分かりました。 ○事務局  これはもちろんまず先発品について溶出規格を設定して、それに後発品がちゃんと合 っているかどうかということを確認しておりまして、先発、後発の両方とも確認ができ ているということでございます。 ○溝口部会長  確認していて、同じであったということですね。その結果がこのオレンジブックに出 ているということですが、何か御質問、御意見はございますか。これは報告事項でござ いますが、御了承いただきたいと思います。ありがとうございました。以上で予定した 議事は終わりでございますが、先生方から何か御意見はございますでしょうか。なけれ ばこれで本日の審議をすべて終わらせていただきます。ありがとうございました。                                      (了)    連絡先: 医薬食品局 審査管理課 谷地(内線2738)