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第4回全体会
資料3


臨床研修病院の指定基準(案)について(第5版)


I 臨床研修病院【単独型】

1 研修プログラムに関する基準
2 施設、人員等に関する基準
3 定員


II 臨床研修病院群
   (臨床研修病院【管理型】+臨床研修病院【協力型】)

1 病院群に関する基準
2 臨床研修病院【管理型】の基準
3 臨床研修病院【協力型】の基準


◎ 研修協力施設

保健所、一般診療所、社会福祉施設、介護老人保健施設等

別添
[
研修管理委員会、プログラム責任者、指導医について
臨床病理カンファランス(CPC)、救急医療、医療安全のための体制、臨床研修に必要な施設
病院群の機能的な連携について
]


I 臨床研修病院【単独型】

1 研修プログラムに関する基準

○  研修プログラムの管理及び評価を行うため、研修管理委員会別添1−1を置くとともに、研修プログラム毎にプログラム責任者別添1−2を置いていること。

○ 研修目標、研修計画、指導体制及びその他必要な事項を定めた研修プログラムを有すること。


2 施設、人員等に関する基準

(1)病床数又は入院患者数

一般病床(現)約300床以上、又は年間の入院患者実数が(現)3000名以上であり、かつ、病床数及び患者実数が診療各科に適当に配分されていること。

年間の患者実数が、「医師臨床研修の目標」を達成するのに必要な症例について、十分確保されていること。

(2)診療科

内科、外科、精神科、小児科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、ひ尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、放射線科及び麻酔科の各診療科が設置されていること。

(3)指導医

内科、外科、精神科、小児科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、ひ尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、放射線科及び麻酔科の各診療科に十分な指導力を有する指導医別添1−3を常勤で置くこと。

内科、外科、精神科、小児科、産婦人科の各診療科に十分な指導力を有する指導医別添1−3を常勤で置くこと。

(4)臨床病理カンファレンス(CPC)

○ 臨床病理カンファレンス(CPC)別添2−1を定期的に開催していること。
 なお、臨床病理カンファレンス(CPC)は病理医の指導のもとに実施されていること。

(5)救急医療

○ 救急医療の研修が実施できること別添2−2

(6)医療安全対策

○ 医療安全のための体制別添2−3が整備されていること。

(7)臨床研修に必要な施設

○ 臨床研修に必要な施設、図書、雑誌の整備及び病歴管理等が十分に行われていること別添2−4


3 定員

○ 定員について

「医師臨床研修の目標」を達成するのに必要な症例を十分確保できる人数とすること。

次のうち、最も少ない数を受け入れ可能研修医数とする。

[ 

1)指導医数1名あたりの受け入れ研修医数    名

2)一般病床    床あたりの受け入れ研修医数1名

3)年間の患者実数    人あたりの受け入れ研修医数1名

○ 受け入れ研修医数の下限について

1施設あたりの受け入れ研修医数が少なくとも2名/1学年以上いること。
  *但し、途中で欠員が生じた場合はこの限りではない。

各施設が複数の研修医を継続して受け入れられる体制であること。

○ 研修医数は、当該病院が受け入れているすべての研修医の数である。

(1)1年次、2年次を共に含む。

(2)当該臨床研修病院の属する研修管理委員会の管理するプログラムか否かを問わない。

○ 年間を通じて常に本基準を遵守しなければならない。


II 臨床研修病院群(【管理型】+【協力型】)

1 病院群に関する基準

(1)病院群の構成

○ 病院群は、1か所の臨床研修病院【管理型】と1か所以上の臨床研修病院【協力型】から構成される。

○ 臨床研修病院【協力型】は、臨床研修病院【管理型】の機能を担う分野が明確になっていること。

(2)病院群の基準

○ 臨床研修病院【管理型】と臨床研修病院【協力型】とを併せることにより、臨床研修病院【単独型】の基準を充たすものであること。

(3)病院間の連携

○ 病院間で相互に診療について機能的な連携がとられていること別添3


2 臨床研修病院【管理型】の基準

(1)研修プログラム

○ 研修プログラムの管理及び評価を行うため、研修管理委員会を置くとともに、研修プログラム毎にプログラム責任者を置いていること。

○ 研修目標、研修計画、指導体制及びその他必要な事項を定めた研修プログラムを有すること。

(2)臨床研修に必要な施設

○ 臨床研修に必要な施設、図書、雑誌の整備及び病歴管理等が十分に行われていること。

(3)医療安全対策

○ 医療安全のための体制が整備されていること。

(4)定員 (単独型の基準に準ずる)


3 臨床研修病院【協力型】の基準

(1)医療安全対策

○ 医療安全のための体制が整備されていること。

(2)定員 (単独型の基準に準ずる)


(別添)

1 研修管理委員会、プログラム責任者、指導医について

1−1 研修管理委員会

(1)構成

○ 病院長(委員長)

○ プログラム責任者(研修委員会の管理するすべての研修プログラムの教育責任者が参加する)

○ 指導医(病院長、教育責任者の所属していない病院にまたがる研修プログラムを管理する場合には、当該病院の指導医が参加することとする。)

○ 事務局長

○ 研修協力施設(保健所、診療所等)の長

(2)役割

○ 研修プログラムの全体的な管理

○ 研修医の全体的な管理


1−2 プログラム責任者

(1)役割

○ 研修プログラムの作成、管理を行う。

○ 研修プログラムに基づき研修医を管理する。

(2)要件

○ 少なくとも    年以上の臨床経験を有する医師であり、関連学会の専門医又は認定医であること。

○ (指導経験等)を有すること。

(3)所属

○ 病院群では、【管理型】病院、【協力型】病院のいずれかに所属していること。


1−3 指導医

(1)役割

○ 研修プログラムに基づき直接研修医に対する指導を行う。

○ 研修医に対する評価を行い、教育責任者に報告する。

(2)要件

(現行の指定基準)
[ 

○ 少なくとも当該診療科で(現)10又は5年以上の臨床経験を有する医師あるいは関連学会の専門医又は認定医であること。

○ (現)十分な指導力を有すること。

]

(全国医学部長病院長会議 案)
[ 

○ 指導医は、臨床経験10年以上で、かつ、2年以上の医学部生あるいは研修医の指導経験を持つ者が望ましい。

○ 卒後臨床研修センターなどが開催する研修指導医講習会、ワークショップなどを受講した者

○ 学会専門医の資格を持つ者。

]

(全国国民健康保険診療施設協議会 案)
[ 

○ 地域包括医療認定医は、6年以上の臨床経験を有し、そのうち3年以上は地域包括医療(ケア)の経験者であること

]

(現) 指導医の資格は原則として次のいずれかの条件に該当するものであること。

(1)少なくとも10年前後の臨床経験を有し、十分な指導力と最近の2年間においても相応の業績発表を有するもの。

(2)各専門学会が認定している認定医等の資格を有するもの。

(3)特定科(精神科、皮膚科、ひ尿器科、眼科、耳鼻いんこう科、放射線科)については少なくとも5年の臨床経験を有し、かつ、その経験、訓練、業績発表等から十分な指導力があると認められるもの。



(参考)

臨床研修病院

臨床研修病院



2 臨床病理カンファランス(CPC)、救急医療、医療安全のための体制、臨床研修に必要な施設

2−1 臨床病理カンファランス(CPC)

○ 剖検症例についての臨床病理カンファランスとし、病理医の他、症例の主治医と関連する診療科の医師等が同席し、カンファランス終了後は報告書を作成すること。


2−2 救急医療

○ 第二次救急医療施設又は救急告示病院であり、初期救急医療を取り扱っていて、適切な指導体制の下に、十分な症例数が確保できること。


2−3 医療安全のための体制

○ 医療安全責任者が配置されていること。

○ 医療安全に関する管理を行う部門が設置されていること。

○ 院内に患者からの相談に適切に応じる体制が確保されていること。


2−4 臨床研修に必要な施設

○ 病歴管理者を明確にし組織的な病歴管理が行われていること。

○ インターネット環境が整備されていて、Medline等の文献データベース検索や教育用コンテンツの利用環境等が整備されていること。

○ 研修医のための宿舎が整備されていることが望ましい。

○ 医学教育用シミュレーター(縫合・切開の修練、直腸診・乳房診、ACLSなどの修練、心音・呼吸音などの聴診など)、医学教育用ビデオ等の資機材が整備されていることことが望ましい。


3 病院群の機能的な連携について

○ 機能的な連携とは、医師の往来、医療機器の共同利用、合同カンファレンス等が組織的に行われている等、具体的に診療について機能的な連携が行われている状態をいう。

○ 地域医療のシステム化を図る趣旨、緊密な連携を保つ必要性等の関係から著しく距離の離れたものは適当でなく、同一二次医療圏であることが望ましい。

○ ただし、へき地・離島の病院については、指導医や指導体制が得られば同一二次医療圏である必要はない。


(参考)

臨床研修病院【単独型】

臨床研修病院【単独型】


臨床研修病院群(臨床研修病院【管理型】+臨床研修病院【協力型】)

臨床研修病院群(臨床研修病院【管理型】+臨床研修病院【協力型】)



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