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参考資料2

御意見募集で寄せられた意見(平成14年6月22日〜7月23日)

受付番号:50
受付日:平成14年7月17日
年齢:下記参照
性別:下記参照
職業:下記参照
氏名:下記参照(匿名化希望なし)
所属団体:妊娠・出産をめぐる自己決定権を支える会

この問題に関心を持った理由:
 今迄のこの部会の議事録を読み国民の声が反映されていないことに憤りを感じたため

意見

この厚生科学審議会生殖補助医療部会は平成12年12月にとりまとめられた「生殖補助医療技術に関する専門委員会」の報告書に基づく制度整備の具体化のための検討を行うことを目的としているためか、この委員会において全面禁止が決定した代理懐胎についてはその是非を1度も検討していない。しかしこの部会ではホームページ上で国民に対して生殖補助医療に関する「ご意見募集」というコーナーを設け広く国民から意見を募っている。その中には不妊に悩む者の気持ちをもっと理解して欲しい、代理懐胎をどうにか認めて欲しいという意見が数多く寄せられている。

今までに寄せられた意見をまとめたところ14回終了時点で47通の意見書が提出されていたがその中で代理懐胎についての意見は39通もあった。その内「代理懐胎を認めてほしい」というものが31通、「代理懐胎反対」が8通である。

第1回の部会で当時の厚生労働省の担当局長がこの部会のあり方、進め方について「意見募集を通じて出てきたご意見も毎回毎回この部会で生の声としてご披露させていただいてそれぞれの審議の素材の一つにさせていただくつもりでございます」と言っているがその言葉を信じ国民は意見を提出しているのではないか。

平成14年3月に朝日新聞が行った世論調査(選挙人名簿で3000人を選ぶ有効回答数2060人)でもホスト(借り腹)については「認めるべきだ」「条件つきで認めるべきだ」が併せて64%と過半数を大きく超えていた。

認めるべきだ 15%
条件付で 49%
認めるべきでない 29%
その他答えない 7%

倫理観というものは固定的ものでなく時代と共に変化し社会の中でも常に一枚岩のものではない。多様性も許容される。一部の人によって作為的に作られ押しつけられた倫理観が崩壊するのは過去の歴史をみれば明らかである。このままでは意見募集をしたというポーズだけで審議会は国民に対して開かれていると言うアリバイ作りのためにこの募集をしたと批判されてもし方ないではないだろうか? 代理懐胎を「認めるべきだ」との意見が過半数を超えてきた現在、部会が全面禁止を採用するならば、部会は時の流れと世論の変化を全く無視したとの歴史的批判をあびることとなる。

どうか今までに寄せられた意見を再読していただくとともに価値観の多様化が進む現代において患者の苦悩を自分の目で見て自分の耳で聞いて自分の心で感じ全体を見渡せる広い視野を持って国民の意識を敏感に察知していただきたい。

[妊娠・出産をめぐる自己決定権を支える会]

会長 医学博士 飯塚理八(70才代)男
産婦人科医 慶應大学名誉教授(産婦人科学)
所属団体: 日本産科婦人科学会(名誉会員、元会長)
日本不妊学会(名誉会員、元理事長)
日本受精着床学会(名誉会長、元理事長) など
副会長 医学博士 星野一正(70才代)男
京都大学名誉教授・元産婦人科医・発生学者・癌研究者等
米国イエール大学講師・カナダ・マニトバ大学教授
ドイツ・フライブルグ大学医学部病理学研究所客員教授
医療の倫理・インフォームド・コンセントの専門家
所属団体: 米国内分泌学会(名誉会員)
米国解剖学会(名誉会員)New York Academy of Science(会員)
日本解剖学会(名誉会員)、日本生命倫理学会(初代会長.現常務理事)国際バイオエシックス学会(1990年設立準備委員会以来の創設会員)財団法人先端医療振興財団「先端医療センター生命倫理審議会」(初代会長)京都大学再生医科学研究所「ヒト幹細胞に関する倫理委員会」(初代委員長)日本医学教育学会(名誉会員) 等
議長 法学博士 遠藤直哉(50才代)男 弁護士 桐蔭横浜大学教授
所属団体: 第二東京弁護士会、桐蔭横浜大学法学部(教授)
会長補佐 医学博士 大野虎之進(70才代)男
医師 東京歯科大学名誉教授(産婦人科学)
所属団体: 日本産科産科婦人科学会(功労会員)
日本不妊学会(功労会員)、日本受精着床学会(名誉会員)
議長補佐 釘澤知雄 (40才代)男 弁護士
所属団体: 第二東京弁護士会 中央大学法学部非常勤講師(民法)
事務総長 医学博士
産婦人科医
柳田洋一郎(70才代)男
東京マタニティークリニック院長
所属団体: 日本産科婦人科学会 日本母性衛生学会(功労会員)
米国医療情報学会
広報部長 塩田美津子 (30才代)女 東京マタニティークリニック医療情報部


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