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第2回プログラム小委
資料3−2

組み合わせ決定制度(マッチング)(案)について

1. 組み合わせ決定制度の必要性

 研修施設が、公募で研修採用を行う場合、研修希望者が複数の施設に採用希望を出すこととなるが、これに伴い内定辞退による欠員や過剰採用への対応が必要となる。また、研修医が複数施設から内定を受け取った場合、締め切り日の差異などで、希望の病院と契約を結ぶことができない可能性がある。こうした非効率を回避するため、全国一斉に、すべての研修希望者と研修病院が合理的、かつ効率的に組み合わせを決定できるシステムが求められる。

2. 組み合わせ決定の概要

 研修希望者に対して研修施設、プログラムの情報を提供し、研修先を自由に選択し、研修プログラム提供側の意向もふまえた上で、研修希望者と研修プログラムを合理的で透明かつ効率的に対応付け、研修希望者に対して研修プログラムを決定するためのシステム。

3. 組み合わせ決定の流れ別紙1

<要件>
1. 研修希望者(大学卒業予定者)
2. 研修施設(研修プログラム責任者)
3. 組み合わせ決定を実施する機関
流れ図

<米国マッチングの実際>

 米国では、NRMPというマッチング実施組織がマッチングシステムを運営している。

1. 研修プログラムの登録

研修施設は、NRMPに研修プログラムの登録を行い、登録番号をもらう。

2. 研修プログラム(研修施設)の公開

各施設のプログラム一覧は、NRMPのホームページに掲載される。
3. 研修希望者の登録
研修希望者はNRMPに登録する。(登録の要件として、マッチングの結果で研修先が決まった場合は、必ずその相手と研修する契約を結ぶなどの規約がある。)登録後は、NRMPのホームページ上で、研修プログラムの閲覧・検索ができる。##ただし、必要があれば希望者が直接、研修施設より資料を取り寄せる。研修希望者は、希望する研修プログラムを選択する。

4. 希望する研修プログラムへ応募

研修希望者は希望する研修プログラムを、NRMPへ登録する。また、希望する研修プログラム(研修施設)へ、それぞれ必要書類を添えて応募する。##(各研修プログラムの定員と希望者数等の応募状況は、ホームページで公開される。)

6. 面接

研修施設から面接希望者へ、面接可能の連絡を入れる。研修希望者は研修施設と直接交渉して面接日を決定する(面接日は、NRMPにより決められた期間内に行う)。面接(あるいは採用試験等)を実施する。

7. 順位表の提出

研修希望者は期限日までに、希望する研修プログラムについて希望順位表を作成し、NRMPへ送る。研修施設側も同様に採用を希望する研修希望者について希望順位表を作成し、NRMPへ送る。

8. マッチング

NRMPは、提出された希望順位表に基づき、希望順の高いもの同士を優先してマッチさせるアルゴリズム(コンピューターソフトウエア)を利用して、コンピューターでマッチングを行う。

9. 結果の通知

マッチングの結果は、研修希望者と研修施設との双方に同時に通知される。

10.研修契約

マッチングの結果に基づき、研修希望者と研修施設との間で研修契約を結ぶ。



組み合わせ決定の流れ図


スケジュールの例
図


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