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御意見募集で寄せられた意見
(平成14年5月23日〜平成14年6月11日)

受付番号: 47
受付日: 平成14年6月9日
年齢: 21歳
性別: 男性
職業: 大学生
氏名:(匿名希望)
所属団体:(匿名希望)
この問題に関心を持った理由:
 クローンドリーと生殖補助医療の驚異的な発展が新聞記事を騒がし始めた事から、この 分野には興味があった。
 丁度それが自分の大学受験期と重なり、医学部に進学してこの分野を研究したいと考えた。
 しかし、医学部はとても難しく挫折した。
 そのころから、生殖医療の問題に関して興味を持ち始めた。
 最近の生殖補助医療の発展のスピードを見ていると、少し怖い気がする。
 もうすこし、基礎研究をしてから人間に応用しないと大変なことになるのではないか?
 診療所の医師達は、もうすこしゆっくり,焦らず,科学を人間社会に適用して欲しい。
御意見

Introduction

 精子提供,卵子提供,胚提供,代理母問題、この分野ではたくさんの知識人と、治療経験者が言葉を語ってくれている。
 だから、自分はもうすこし、違った角度からこの生殖補助医療というものをに対して意見を提出したい。
 それはダーウィンの進化論的観点から見た生殖補助医療についてである。

Hypothesis

 自分がこれから話そうとする議題について以下のように仮定する。
 正常な性交渉では子どもを持つ事ができなかった夫婦が、その夫婦の精子と卵子を使って体外受精で子どもを産んだとする。
 つまりこの子どもは、50年前では決して生まれることのできなかった子どもである。

Discussion

 ダーウィンの進化論的立場から言えば生物はすべて自然淘汰されていく。
 上述したような夫婦間の子どもはダーウィンの進化論に反しているように考えられる。
 つまり、本来は淘汰されるべき遺伝子が後代に引き継がれていくのである。
 このように人口的にダーウィンの進化論に反発するとどうなるのか?
 結果がわかるまでは自分たちの3、4、5世代後になるのかもしれない。
 しかし、自分は、昔ダーウィニズムに影響されてナチスでも流行った優生学を支持しているわけではない。
 生物は自然淘汰されながらも、多様性に富んでいる。
 これは、必ず強いものだけが生き残るというわけではないからである。
 そう考えると、人口的に不妊症になる可能性のある遺伝子を後代に伝えて行く事は、多様性を広めるという意味では指示できる。

Conclusion

 結論として、自分は前者の意見をとるか,後者の意見をとるかは決めれない。
 厚生労働省の生殖補助医療委員会ではたくさんの議論する事があるだろう。
 もし可能なら,そのたくさんの議論する議題の一つに自分の意見を入れてもらいたいです。
 そして、生命倫理,法律,医学全ての観点から見てみなが納得する法律を作ってもらいたいです。


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