審議会議事録  報道発表資料  トピックス  厚生労働省ホームページ
平成14年5月14日

薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会
食品規格・毒性合同部会の検討結果概要等について

 平成14年5月14日に薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格・毒性合同部会が開催され、麦類等に係るデオキシニバレノールに関する規格基準の設定について検討が行われた。
 審議結果の概要及び今後の予定は次のとおりである。

1 審議結果の概要

(1) 平成13年度厚生科学特別研究の結果(麦類のデオキシニバレノールの汚染実態等)について報告がなされた。

(2) 当面の対応として、小麦に含有するデオキシニバレノールについて、行政上の指導指針となる暫定的な基準値を設定することが適切である。また、暫定的な基準値としては、1,100ppbが妥当である。

(3) 今後、小麦、米等の汚染実態、小麦から小麦粉に加工される過程でのデオキシニバレノールの減衰率等の調査研究を実施し、その結論を踏まえて規格基準の設定に向けた検討を行う。

2 今後の予定

(1) 合同部会の審議結果に基づき、速やかに、関係者に対し行政上の指導指針としての暫定的な基準値等について通知することとする。

(2) 1(3) の調査研究を実施し、その結論を踏まえて、規格基準設定に向けて合同部会で検討を行う。
 

(参考)
デオキシニバレノール(Deoxynivalenol)とは
・ 主にフザリウム属真菌が産生するかび毒であり、穀類(麦類、米、トウモロコシ等)を汚染する。
・ 麦の開花期から乳熟期と梅雨等の湿潤な気候が重なると赤かび病として麦を汚染する。
・ 人においては悪心、嘔吐、下痢等の消化器症状が、マウスへの投与実験では胸腺、脾臓、心臓、肝臓への影響が報告されている。
・ 熱安定性が高く、通常の調理過程では減毒されない。
 
 

照会先:厚生労働省医薬局食品保健部
    石井 基準課長
 担当:課長補佐 太田(内線2484)
    規格基準係長 横田(内線2488)

トップへ
審議会議事録  報道発表資料  トピックス  厚生労働省ホームページ