項目 |
検討会でのアプローチ(昨年度の内容) |
国内短期金利の 期待リターン |
過去20年間の実績データをベースに、ビルディング・ブロック法により算出
名目短期金利は「実質経済成長率+消費者物価上昇率」とほぼ同様に推移してきた
1975〜99年のヒストリカル分析
(1)実質短期金利: |
25年平均2.30%、10年平均 77〜86年3.35%→90〜99年1.64% |
(2)実質経済成長率: |
25年平均3.05%、10年平均 77〜86年3.77%→90〜99年1.64% |
(3)物価上昇率: |
25年平均2.66%、10年平均 77〜86年3.34%→90〜99年1.07% |
実質経済成長率の設定(2025年頃まで)
消費者物価上昇率の設定(2025年頃まで)
名目短期金利
=実質短期金利+消費者物価上昇率
=実質経済成長率+消費者物価上昇率
=1.0%+1.5%=2.5%程度
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国内債券の期待リターン |
過去20年間の実績データをベースに、ビルディング・ブロック法により算出
1975〜99年のヒストリカル分析
(1)債券リターン対短期金利: |
25年平均2.66%、10年平均 78〜87年1.39%→90〜99年3.58% |
(2)債券リターン対長期金利: |
25年平均1.60% |
(3)長短金利差: |
25年平均1.06% |
債券収益率の短期金利からの超過リターンは、過去1〜2%程度
債券リターン
=短期金利+債券リスクプレミアム
=2.5+1.0〜2.0
=3.5〜4.5%程度
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国内株式の期待リターン |
過去20年間の実績データをベースに、ビルディング・ブロック法により算出
1975〜99年のヒストリカル分析
(1)国内株式リターン対短期金利:
- 25年平均3.91%
10年平均 78〜87年12.07%→90〜99年−6.94%
(2)短期金利からの米国株式の超過リターン(〜99年):
- 10年平均14.05%、20年平均11.02%、40年平均4.50%
(3)ROEの水準:
- 日本 78年10.2%→98年0.9%
米国 78年14.5%→99年18.9%
株式リスクプレミアムとROEとの長期的傾向は対応しており、両者とも低下傾向
ROEと超過リターンの最近の傾向を勘案すると、成熟した株式市場を持つ米国における株高前のリスクプレミアムを下回る3.0〜5.0%程度をリスクプレミアムとして予想
株式リターン
=短期金利+株式リスクプレミアム
=2.5+3.0〜5.0=5.5〜7.5%程度
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外国債券の期待リターン |
1975〜99年のヒストリカル分析
(1)外国短期金利からの超過リターン
- 米英独仏の加重平均(現地通貨建て):25年平均1.01%
20年平均 72〜91年0.24%→80〜99年1.77%
外国短期金利に対する超過リターン(現地通貨建て)は、1.5〜2.5%程度であり、外国債券リスクプレミアムは1.5〜2.5%程度と予想
購買力平価を前提とし、物価上昇率格差=内外金利差とした場合
外国債券(円)
=国内短期金利+リスクプレミアム(現地通貨)
=2.5+1.5〜2.5=4.0〜5.0%程度
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外国株式の期待リターン |
1978〜97年のヒストリカル分析
(1)外国短期金利からの超過リターン
- 米英独仏の加重平均(現地通貨建て):25年平均9.4%
20年平均 72〜91年2.92%→80〜99年9.79%
直近の超過リターンは、米国株高で高くなっているため、低めに見積もることとし、リスクプレミアム(現地通貨)は4.0〜5.0%程度と予想
購買力平価を前提とし、物価上昇率格差=内外金利差とした場合
外国株式(円)
=国内短期金利+リスクプレミアム(現地通貨)
=2.5+4.0〜5.0=6.5〜7.5%程度
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各資産のリスク
資産間の相関係数 |
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制約条件 |
制約条件
(1)短期金融資産=5%
(2)ホームアセットバイアス
国内債券≧外国債券、国内株式×2/3≧外国株式
(3)外国株式≧外国債券
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