年金資金運用基金の平成13年度第1−第2・四半期運用状況
(1)資産構成状況
(単位:億円、%) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注1) | 上記の数値は四捨五入のため、各数値の合算は合計の値と必ずしも合致しない。 |
注2) | 財投債の簿価は償却原価法(未収収益を含む)。 |
(2)各資産の収益(市場運用分)の状況(H13.4〜9月)
(期間率) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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(参考1) | ベンチマーク収益率を下回った各資産の主な理由は以下のとおり 債券:国内債券の代替資産として保有する外国債券の収益率が低かったこと 国内株式:業種間で収益率に大きく差異があったこと |
(参考2) | ベンチマーク収益率の推移 |
国内債券: | 量的緩和の継続等により横ばいで推移 |
国内株式: | 企業業績の先行き不安や米国同時多発テロの米国景気に及ぼす影響等から大幅な下落 |
外国株式: | 米国の企業業績の悪化懸念や米国同時多発テロの米国景気に及ぼす悪影響等から大幅な下落 |
外国債券: | 一時円高を受け軟調となるが、世界的な景況感の悪化懸念や米国テロによる安全資産への逃避等からやや持ち直して推移。 |
(3)総合収益(市場運用分)の状況(H13.4〜9月)
(単位:億円) | |||||
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(参考1)
ベンチマーク収益率の推移
※ 平成13年4月〜9月までの各資産の市場収益率(ベンチマーク)は、国内株式、外国株式が特に大きくマイナスとなっていたが、12月までに外国株式、外国債券を中心に回復してきている。 |
○ベンチマーク騰落率
4月〜9月 | 4月〜12月 | |
国内債券(NOMURA-BPI) | 0.58% | 0.74% |
転換社債(NOMURA-CBPI) | −7.23% | −8.19% |
国内株式(TOPIX配当込) | −19.52% | −18.84% |
外国株式(円ベース)(MSCI) | −15.63% | 2.76% |
外国債券(円ベース)(SSBI) | 0.29% | 9.33% |
○運用環境
平成13年3月末 | 平成13年9月末 | 平成13年12月末 | |
国内債券(新発10年国債利回り) | 1.275% | 1.410% | 1.365% |
国内株式(日経225) | 12,999.70円 | 9,774.68円 | 10,542.62円 |
(TOPIX) | 1,277.27ポイント | 1,023.42ポイント | 1,032.14ポイント |
米国株式(NYダウ) | 9,878.78ドル | 8,847.56ドル | 10,021.50ドル |
(MSCI標準) | 1,110.311ポイント | 937.601ポイント | 1,137.605ポイント |
為替 (円/ドル) | 125.32円 | 119.13円 | 131.06円 |
(参考2)
平成13年度上半期における民間の年金資金運用状況について
1 厚生年金基金・税制適格年金の運用成績
○上半期通算の推定値は、▲9.7%となり、既に昨年度1年間の実績値(▲9.76%)と同程度の水準まで落ち込んでいる。
(原因)
株式相場が、世界的な景気後退に加えて、9月の同時多発テロなどの影響から大幅に下落し、収益率が国内外とも20%程度のマイナスとなったこと
債券市場において、海外では金利が低下したものの、国内においては国債の需給悪化懸念などから金利が上昇したこと
為替相場において、13年度初に比べ円高・ドル安が進んだこと
○信託銀行や生命保険などの標準的なバランス型運用の収益率は、概ね▲10〜12%
2 生保第一特約運用成績
○上半期通算の推定値は、▲10.46%と、大幅なマイナス。
※特別勘定第一特約を設定している16ファンド中12ファンドが2桁のマイナスで、6ファンドが設定来過去最悪の運用利回りとなった昨年度を超える下落率
○投資対象別口の運用成績は、国内株式口では下落率が▲20%を超えるファンドが続出し、最も小さい下落率でも▲17.16%。
※国内債券では、上半期通算ではプラスとなったものの、NOMURA−BPIを超えたのは11ファンド中4ファンドのみ。
3 信託銀行合同口運用成績
○合同口の基準価格の騰落率は、国内株式と外国株式の下落が目立ち、全ファンドで2桁のマイナス。
※国内株式は、51ファンド中41ファンドにおいて基準価格の下落率が▲20%を超え、最も大きい下落率は、マイナス26.78%。
※国内債券でも、ほとんどのファンドで基準価格が下落し、NOMURA−BPIを超えたのは28ファンド中19ファンド。
※外国株式は、米国株式相場の悪化に欧州やアジア地域の株式相場も連動し、軒並みマイナス。
※外国債券は、ほぼすべてのファンドでプラス。
《データ出所》 | 年金情報(2001.10.15, 11.5, 11.19) 厚生年金基金・適格退職年金は格付投資情報センター(R&I)推定[年金情報(2001.10.15)] (約160の厚生年金基金・税制適格年金が運用委託している信託銀行・生命保険・投資顧問など約2000ファンドを対象に運用評価サービスを実施、直近の時価総額は約14兆円) |
9月20日公表
(参考3)
平成13年度第1・四半期運用状況
(1)資産構成状況
(単位:億円、%) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注1) | 上記の数値は四捨五入のため、各数値の合算は合計の値と必ずしも合致しない。 |
注2) | 財投債の簿価は償却原価法(未収収益を含む)。 |
(2)収益状況(H13.4〜6月)
(期間率) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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(参考1) | ベンチマーク収益率を下回った各資産の主な理由は以下のとおり 債券:国内債券の代替資産として保有する外国債券の収益率が低かったこと (外国債券のベンチマーク収益率は-3.08%であり、上記時間加重収益率はこれに対し0.6%の超過収益) 国内株式:業種間で収益率に大きく差異があったこと等 |
(参考2) | ベンチマーク収益率の推移 |
国内債券: | 量的緩和の継続等により堅調に推移 |
国内株式: | 米国相場の上昇等から一旦上昇するが、企業業績の悪化懸念等から軟調に推移 |
外国株式: | 金利引下げ等により一旦上昇するが、企業業績の悪化懸念等から軟調に推移 |
外国債券: | 対ドル、対ユーロが円高となったこと等により軟調に推移 |
(3)総合収益(市場運用分)の状況(H13.4〜6月)
(単位:億円) | |||||
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