第3回社会保険病院等に関する専門家会議議事要旨 日時:平成20年1月28日(月)10:00〜12:00 場所:中央合同庁舎5号館18階社会保険審査会審理室 出席者:五十里委員、尾形委員、坂元委員、鈴木委員、田中委員、山本委員(五十 音順) 1 開会 2 資料3〜7に基づき、社会保険中京病院、社会保険相模野病院、社会保険小倉 記念病院、東京北社会保険病院に対しヒアリング 3 主な質疑内容(○:委員△:病院●:事務局) ○ :各社会保険病院の収支は黒赤二極化しているが、赤字の主な要因は、地域の状 況より、医師の引き上げという理解でよいか。 △ :一番の要因は医師の問題と思われる。 ○ :退職手当の引当率を上げながら、過去5年間でほとんど費用額に変動がない。 コスト管理がうまくいっている要因は何か。 △ :人件費の5%カットの影響が大きい。 ○ :病院の所有者である社会保険庁が今後どうなるかわからないということについ て、病院職員の不安が多いのではないか。 △ :経営形態がどうなるかにしろ、病院として残っていくということは信じている と思う。 ○ :相模野病院について、周産期に特化して財政を建て直し、地域に役立っている という好例。 ○ :周産期の医師が集まるというのは、給与面で好条件を示しているのか、又は特 定大学の医局と連携して人材確保を行っているのか。 △ :産婦人科医が働きやすい環境を整えることに重点を置いている。医師はお金の ためだけに働いているのではない。 △ :専門分野に特化して黒字を出すことができる病院もあれば、なかなか黒字にな りづらいへき地の医療を担っている病院もあり、これらの病院がグループとして 支え合う形を取ることができれば、グループとしての存在意義も高まる。 ○ :資金フローを見るかぎり、非課税で運営しているという点が大きい。 △ :課税されるとなると、運営に大きな支障が生じる。 ● :固定資産税等が優遇されている中で、公的な機能が維持されているということ は、我々としても病院の運営において非常に重要な点と考えている。 ○ :課税するかわりにこれらの病院が担っている地域医療支援やへき地医療支援が 失われてしまえば社会にとってマイナスである。