「第8回社会保険オンラインシステム刷新可能性調査専門家会議」議事要旨 1 日  時  平成17年1月14日(水) 14:00〜16:00 2 場  所  厚生労働省専用第22会議室 3 出席者 (敬称略、50音順)   飯塚、板倉、江口、大槻、大橋、榊原、鈴木、角田、西野、拜原各委員 4 議  題  社会保険オンラインシステム刷新可能性調査概要報告について 5 議事概要    アイ・ビー・エムビジネスコンサルティングサービス鰍謔闥イ査で得られた知見 及び刷新案について説明を行った後、質疑、意見交換が行われた。     【主な説明】 ○業務刷新の方向性について ○システム刷新の方向性・新しいシステムの提案について ○業務・システムを支える仕組みの提案について 【各委員の主な意見】  ○システム改善の3つの刷新案に対する効率化効果の分布はどうなっているのか。 ○社会保険庁のビジネスは、もとのルールが複雑だから単純にはならない。もとのル ールを単純にする仕組みを入れないと益々複雑になる。 ○完全を追求することが本当にいいことだろうかということも含めて、どこまでセキ ュリティや品質を向上させるべきか検討すべきである。 ○少ない財源の中で公平にやろうとすれば細かい話になり、経過措置などを作らざる を得ない。その結果このような巨大なシステムになるが、保険制度はそういうもの だからそのつもりでやるしかないだろう。 ○このシステムは、制度が先にあって、常にその制度を受け入れてシステムを構築し たり運用していかなければならない。  ○年金給付の適正化についても強化するポイントの中にいれるべきである。 ○強化すべき業務の部分は、効率化・合理化していくことを通じて業務の軽減を図り、 要員の効率化を図るということで、生み出した要員を配置し強化すべき。 ○現在、社会保険事務所等で電話を受けているものをコールセンターに統一した場合、 何人必要なのか。また、人数の問題だけではなく職員の質の問題もあるのではない か。制度をしっかりと分かっている職員を育てることが重要である。 ○さまざまな問い合わせに対し、体系的に内容を仕分けし、対応できる職員に振り分 けるような仕組みを組み立てていかなければ、お客様に満足していただけない。 ○自治体や警察のように都道府県の境界についての制約がないのであれば集約すべき である。 ○集約を大きくすれば効果も大きくなるが、ホームページを参照することにより、制 度や自分の年金がわかるような仕組みも併用して、できるだけコールセンターの規 模を小さくする工夫も考えて欲しい。 ○全面的刷新案の開発期間の8年間は長すぎる。また、その間、現行のシステムも稼 働することから、提案通りの金額に収まらないのではないか。 ○全面的刷新案にした場合、今考えているものを8年間全く変えないのではなく、ど んどん新しいものにモデルチェンジしていく。そういった変化可能性についても議 論のときに考慮すべきではないか。 ○IT技術の日進月歩についてはどちらかというと個人に広がっている。一方、巨大 なシステムについては買い手が少ないことから進みにくいのが現状。 ○3つの案については、今回の調査の段階ではどれがいいとか、一つに絞っていくと かではなく、来年度以降の最適化計画の道筋としての考え方を示すという段階であ る。 ○3つの案はお金のかけ方についての3つのバリエーションになっている。どういう システムを作るかという価値観がいくつかあり、どれに重心を置くかという形で選 んでいるわけではないことに疑問を感じる。  ○業務は全て人のなせる業。人の育成ということは非常に時間をかけてやる必要があ る。  ○行政機関でスキルを持った職員を育て、確保するというのは非常に難しい。  ○保険庁全体としてITガバナンスの成熟度をあげていただきたい。  ○システムと業務の距離が遠くなるというのが、一番注意しなくてはいけない。  ○ITガバナンスの確立に加えて、業者への依存についても改善すべき。徹底した評 価と情報公開の仕組みを取り入れたシステムにすることが必要である。   (照会先)社会保険庁運営部企画課計画班計画第1係       電話 03−5253−1111(内線3656)