「第7回社会保険オンラインシステム刷新可能性調査専門家会議」議事要旨 1 日  時  平成16年10月6日(水) 14:00〜16:00 2 場  所  厚生労働省共用第7会議室 3 出席者 (敬称略、50音順)   板倉、大槻、大橋、榊原、鈴木、角田、西野、拜原、平野各委員 4 議  題  業務・システムの課題及び方向性について 5 議事概要   アイ・ビー・エムビジネスコンサルティングサービス鰍謔閨A調査で得られた知 見及び刷新案について説明を行った後、質疑、意見交換が行われた。    【主な説明】 ○業務プロセスの見直しにおける改革の方針と主な施策の内容、その方向性について ○再構築後についても、メインフレームを中心としたシステム構成が提案されている ことの妥当性について  ○システムセンター統合の提案の妥当性について  ○広域ネットワークの提案の妥当性について ○システム論理的構成において、アプリケーションを社会保険制度のロジック(法改 正ごと)と法改正に依存しないロジックに分けることにより柔軟な開発が可能とす ることの妥当性について  ○ソフトウェアに係る調達を、分割調達に変える提案の妥当性について   【各委員の主な意見】 ○特別対応チームの役割として、市町村などの保有情報を利用し保険料の未納・未加 入対策を行うとなっているが、年金の過払いなど年金の支払いに対する対策も併せ てやればより効果的である。 ○業務改革という話が出てきたことは非常に良いことだが、職員の業務プロセスの改 革なのか、職員の向こうにいる国民に対するサービスの改革なのか、分けて議論す る必要がある。 ○業務プロセスの改善は日々やっていかなければならない。そのためには改善を進め ていくような動機が保たれるような組織なり機能なりがないと、一過性で終わって しまうことになると思う。 ○一番適した機能を適したところに使うというのがシステムの最適化である。大規模 な容量があって大規模なバッチが動くことを考えれば、高性能サーバーを使うのは 非常に妥当性のある案である。 ○メインフレームかどうかではなく、調達の透明性が重要である。 ○どれだけのコスト削減が可能であるかについては、最終的には次のシステム提案が 出されるまではわからないのでは。つまり、数字の拘束度合いがそのくらいである と認識した方がよい。 ○改変に対するアーキテクチャーが妥当なのか。 ○必要な処理性能の機械を検討すべきであり、メインフレームと呼んでも、高性能サ ーバーと呼んでも、呼び方は問題ではない。 ○費用削減も重要だが、新規サービスにかける投資も合わせて検討すべき。 ○センターの統合について、集中すればリスクも大きくなるなど、プラスマイナス両 面を比較していく必要がある。  ○センター統合ありきという報告ではなく、妥当性、根拠を示した上で判断されたい。 ○IP−VPNであれば、最近の傾向として当然のこと。 ○国のネットワークを活用しセキュリティを保つような仕組みができないか。  ○法改正に依存する部分と依存しない部分に分けることは、できる根拠を示さない   と刷新案として判断できない。 ○この案の実現可能性を具体的に示すこと。 ○大規模なシステムの場合には、調達を適正にやるためには調達側の負荷、あるいは スキルレベルというものを定義し、それが妥当であるかを議論する必要がある。  ○設計と開発に分割調達するのは、現実的ではない。  ○調達単位の提案は透明性と、経済合理性の兼ね合いで検討すべき。 ○業務プロセスをどう変えていくかということと、国民に対するサービスをどうする か。この2点については外注するのではなく、絶対に社会保険庁に残さなければい けない。  ○業務ノウハウの無い業者に開発させる際に、ノウハウ公開の方法も検討すべき。 ○システム調達の競争入札を実施するための見直しは、今回の刷新議論の中でも大事 なところ。職員のスキルレベルの確保、外部有識者の活用が提案されているが、人 員の削減という要求の中で特定の仕事だけする専門職をつくるのか、または特別任 用制度による外部の専門家を活用するのかについて、保険庁はどう考えるのか。  ○巨大なSI部門ができないように効率性も注意すべき。 (照会先)社会保険庁運営部企画課計画班計画第1係       電話 03−5253−1111(内線3656)