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厚生年金・国民年金の平成15年度収支決算の概要


(照会先)
社会保険庁運営部年金保険課
担当 遠山、下津
03-5253-1111(内線3641、3646)

平成16年8月6日
社会保険庁

 平成15年度収支決算は、厚生年金(厚生保険特別会計年金勘定)で3,379億円の赤字。国民年金(国民年金特別会計国民年金勘定)で500億円の赤字。厚生年金については、厚生年金基金の代行返上による移換金(3.5兆円)の一時的な増収がなければ実質3兆8,345億円の赤字。
 厚生年金については、制度発足以降簿価ベースで初めての赤字。国民年金については、平成14年度に引き続き2年連続の赤字。
 決算結了後の積立金残高は、厚生年金で137兆4,110億円、国民年金で9兆8,612億円で、厚生年金・国民年金計で147兆2,722億円。

1.厚生年金収支状況(PDF:26KB)

(1)  収入面では、保険料収入については、
丸1  被保険者数が平成14年度に農林共済の統合等により一時的に増加したものの、平成10年度以降6年連続で減少傾向にあること
丸2  平均標準報酬月額が平成14年度以降2年連続で減少していること
丸3  平成15年度から、総報酬制を導入したが、平均賞与月数が見込みに比べ下回ったこと
等により、前年度比で9,608億円の減少があったものの、厚生年金基金の代行返上による移換金3兆4,965億円の増収により、収入が対前年度比で2,137億円の増加となった。
 
(2)  支出面では、受給者数の増加等に伴う年金給付費等の増加により対前年度比で8,699億円の増加により、支出が対前年度比で8,524億円の増加となった。
 
(3)  その結果、収入31兆1,022億円に対し、支出31兆4,401億円となり、対前年度比で6,386億円の悪化となる3,379億円の赤字。
 
(4)  さらに、厚生年金基金の代行返上による移換金(3.5兆円)の一時的な増収がなければ実質3兆8,345億円の赤字となっていたところ。
(注)  なお、平成14年度収支決算では3,007億円の黒字となっているが、これは農林共済の統合による移換金(1.6兆円)の一時的な増収があったことによるものであり、この増収がなければ実質1兆2,793億円の赤字となっていたところ。
 
(5)  なお、積立金は、厚生年金の不足額3,379億円を補足したほか、厚生年金基金の代行返上による責任準備金の一部を有価証券で納付したことにより、399億円を組み入れ、また業務勘定において生じた剰余金67億円を積立金に繰り戻したことから、結果として2,913億円の減少となり、決算結了後の積立金残高は、137兆4,110億円となった。

※参考1(厚生保険特別会計年金勘定の推移)(PDF:15KB)

2.国民年金収支状況(PDF:24KB)

(1) 収入面では、保険料収入が対前年度比で669億円の増加があったものの、運用収入が対前年度比で374億円減少したこと等により、収入が対前年度比で547億円の減少となった。
(注1)  国民年金の保険料収入の一会計年度区分は、平成13年度までは、印紙による納付であったため4〜3月までに属する保険料が一年間の収入であったが、平成14年度以降については、現金(納付書)による納付方式となったため、3〜2月に属する保険料が一年間の収入となった。
(注2)  旧国民年金法による給付(みなし基礎年金)は、国民年金勘定から支払われるが、その財源は基礎年金拠出金に含まれており、歳入としては基礎年金勘定から受け入れている。
 
(2)  支出面では、旧法受給者数の減少等により、年金給付費等が366億円の減少となり、支出が対前年度比で532億円の減少となった。
 
(3)  その結果、収入5兆7,677億円に対し、支出5兆8,177億円となり、対前年度比で15億円の悪化となる500億円の赤字。
 
(4)  なお、積立金は、国民年金の不足額500億円を補足したほか、業務勘定において生じた剰余金3億円を積立金に繰り戻したことから、結果として 497億円の減少となり、決算結了後の積立金残高は、9兆8,612億円となった。

※参考2(国民年金特別会計国民年金勘定の推移) (PDF:13KB)




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