看護師等養成所での仕事内容
看護師等養成所の教員の仕事には、教育のほか会議や入試などの学校運営があります。
教育としては、講義、演習、臨地実習があります。
また、授業場面以外でも、学校行事あるいは普段の学校生活のなかで、看護職としてふさわしい態度を身につけるように学生指導を行います。
教員の醍醐味は「明日を担う人材の育成」「学生の成長を感じる」ことだと思います。
看護師等養成所 専任教員の1日の流れ
- 8:30
- 出勤
- 8:30~9:00
- ミーティング、学生からの欠席等連絡受け
- 9:00~10:30
- 授業準備
- 10:30~12:00
- 授業
- 12:00~13:00
- 休憩・移動
- 13:00~16:30
- 臨地実習指導開始、実習指導者と打ち合わせ、学生全員の午後の行動計画の確認、看護場面の指導、看護援助の評価と翌日の援助計画の立案助言、実習指導者と翌日の看護援助の調整
- 16:30~17:00
- 学生個人ごとに実習の振り返り
- 17:00~17:30
- 学校に戻り報告、翌日の演習準備
- 17:30
- 退勤
どんな人が働いている?働く人のエピソード


【30代/女性】
転勤族の夫と結婚し、病院を退職後ナースセンターに登録だけし、主婦として過ごしていました。ある日、ナースセンターから電話を受け、看護学校の教員を勧められ非常勤の実習指導教員として再就職しました。病院勤務時代に実習指導者講習を受け、指導者をしていたため、学生指導は楽しかったです。上司の勧めもあり、必要な単位を習得し、1年後、専任教員として正職員になりました。
大変ですが、やりがいがあり充実した日々を過ごしています。結婚後、仕事のやりがいを諦めていましたが、ナースセンターからの一本の電話が看護の仕事の幅を広げてくれ、看護の楽しさを再度実感させてくれました。
【私のキャリア】
病院(500床以上)→病院(400~499床)→老健/特養→看護師等養成所
【40代/女性】
もともと社会科学系の4年制大学で教員免許を取得し、卒業後に看護短大に進学して看護師免許を取得しました。その後、ずっと看護師として働きながら介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得し、施設のケアマネジャーをしていました。いろいろな経験を積んだあと、不測の事態ではありましたが夫と離婚することとなり、4人の子供を引き取ってこれまで以上に家事と育児、仕事を両立させなければならなくなりました。そのため、それまでのような夜勤などの不規則な勤務や休日出勤ができない状況になり、日勤だけの職場を探している折に、病棟で臨床指導者をしていたときにお世話になった看護学校教員と再会し、「看護学校に来ないか」と声をかけてもらいました。教育に興味はありましたが、自分に教育ができるのか?と不安もありました。
教育の現場に出て1年半。自分が直接患者さんに関わることはなくなりましたが、看護の楽しさや奥の深さを、学生に伝えることはとても楽しいものです。どんな形であっても、看護に携わり続けたいと心から感じています。
病院(500床以上)→老健/特養→老健/特養→病院(99床以下)→病院(300~399床)→看護師等養成所

厚生労働省「衛生行政報告例」(平成18~28年)