その他の勤務施設での仕事内容(例:健診センター、保育所、乳児院)
看護職は、病院等に限らず様々な場所で働いています。例えば、健診センター、保育所、乳児院等が挙げられます。
健診センターでは、施設での健診や巡回健診車での健康診断項目に含まれる検査の実施および補助があります。
保育所では、園児の健康管理、応急処置、事務作業等を行います。
乳児院では、児童養護施設と同様に、何らかの理由で親との生活が困難である原則1歳未満の乳幼児の健康管理を行います。
例)健診センターの1日の流れ
- 8:00
- 出勤
- 8:00~ 8:30
- ミーティング
- 8:30~12:30
- 健診業務
- 12:30~13:30
- 休憩
- 13:30~14:30
- 翌日の健診準備
- 14:30~16:00
- 健診実施記録およびデータ入力
- 16:00~17:00
- データスクリーニング
- 17:00
- 退勤
どんな人が働いている?働く人のエピソード


【40代/女性】
休職後、たまたまハローワークで紹介された健診センターに就職しました。病院では内視鏡センターにいたこともあり、健診業務も一部携わっていましたが、健診のみの業務は初めてでした。就職した健診センターは人間ドックもあり、病院での知識・経験が生きています。
健診センターを利用する方は働いている方がほとんどですから、限られた時間の中で効率よく検査を進めていくことが求められます。また、病院で勤務していた時よりも、接遇や自分の身だしなみに気をつけるようになりました。勤務の都合もあうので今の私にはあっていると思います。
【私のキャリア】
病院(400~499床)→病院(200~299床)→居宅介護支援事業所/通所介護事業所→無床診療所→その他
【30代/女性】
私は最初病院に勤務していましたが、結婚による転居のため、退職したところ、市報で保育所での看護師募集のお知らせを見つけ就職しました。
看護師としての業務がないときは、0歳児の部屋で保育士さんと一緒に保育に携わっています。もともと子どもが好きで、看護師になるか保育士になるか悩んだ時期もあったので、今の職場は私に向いていると思っています。
病院(300~399床)→保育所
【50代/女性】
10年ほど内科と小児科で看護師として勤めた後、かねてから希望していた助産師学校に進学し、助産師になりました。卒業後はかつて働いていた病院に戻り、助産師として産婦人科病棟に勤めていました。助産師として7年目になった頃からは産婦人科の師長を任され、仕事にもやりがいを感じていました。しかし、仕事にやりがいを感じる一方、出産後にケアしていた小さな赤ちゃんが乳児院に連れられる姿をみるたびに、「いつか、こうした子どもの支えになりたい」と心の中でずっと思っていました。そのような思いを友人に告げたところ、友人を介して乳児院を紹介されました。
乳児院での仕事は日々勉強です。病院では経験できないことばかりです。乳児院では、子どもたちの健康管理だけでなく“親代わりになる”といった重要な役割も担います。ただ看るのではなく、子どもを育てるといった意識や、心のケアなどにも意識を向けなければなりません。病院での仕事にもやりがいを感じていましたが、こうして本当にやりたかったことを実現でき、今、本当に幸せです。
病院(300~399床)→病院(200~299床)→その他