助産所での仕事内容
助産所においては、正常な状態にある母子を対象に、妊娠時の健診、分娩、産後から育児に至るまでの継続的なケアを行うことです。
助産師は、免許取得後、自ら助産所を開業することができ、多くが助産師の自宅の一部や小規模施設などであるため、病院とは違い家庭的な雰囲気の中で母子と関わることができます。
また、助産師と母子との距離が近いという特徴があり、地域の母子の相談する窓口となることも重要な役割です。
助産所の1日の流れ(日勤帯の例)
- 8:00
- 出勤
- 8:00~8:30
- 情報収集、外来準備
- 8:30~9:00
- 申し送り、ミーティング
- 9:00~13:00
- 外来、入院母子のケア
- 13:00~14:00
- 休憩
- 14:00~15:00
- マタニティ体操クラス
- 15:00~16:00
- 入院母子のケア
- 16:00~16:30
- 記録
- 16:30~17:00
- 申し送り
- 17:00
- 退勤
どんな人が働いている?働く人のエピソード


【30代/女性】
看護大学を卒業後、看護師として一般病棟に就職しましたが、自分の妊娠と出産を機に助産師の仕事に興味を持ちました。働いていた病院を退職し、大学院の助産師コースに進学しました。修了後は、助産師として助産所に就職しました。病院で看護師として働いていた経験も活かしながら、助産師の仕事にとてもやりがいを感じ、今も助産所で働いています。
【私のキャリア】
病院(500床以上)→助産所
【40代/女性】
お産に関わる仕事をしたくて助産師の免許をとり、産婦人科病棟で働いていましたが、婦人科疾患の仕事も多く、分娩介助の仕事は十分にできませんでした。自分の妊娠・出産を機に退職し、自宅の近くの助産院にパート勤務で就職しました。今は子育てをしながら自然分娩介助の経験を積んでいます。自分の出産・育児経験が仕事にも生きていると感じ、充実しています。
病院(500床以上)→助産所
【50代/女性】
助産師免許取得後に、現在の助産所に就職しました。助産所の持つ家庭的な雰囲気に共感し、自分の子供も職場で出産しました。子供が小さいうちは、仕事と育児の両立に悩むこともありましたが、上司や同僚、家族の協力を得て今まで続けることができました。
今後は、自分の知識や技術を幅広い方法で地域に還元していきたいと考えています。
病院(300~399床)→助産所

厚生労働省「衛生行政報告例」(平成18~28年)