人生の様々なリスクに備えた
「国民皆年金」を支え、守る

年金局

キーワード
年金、マクロ経済スライド、iDeCo、年収の壁

目次

人生の様々なリスクに備えた「国民皆年金」を支え、守る

年金は高齢者の老後の安心を支える制度です。年金制度を将来にわたって引き継いでいくため、働き方の多様化、高齢期の長期化などの社会経済情勢の変化に対応した制度の見直しや、日本年金機構と連携した年金制度の適切な運営に取り組んでいます。

社会保険としての公的年金

公的年金制度は、長生きリスクや障害を負うリスクなど国民全員に共通するリスクに備え、個人の負担に応じた個人に対する給付を行うのと同時に、個人の負担を通して、社会全体で支え合う仕組みです。

厚生労働省では、急速に少子高齢化が進む中で、制度の「持続可能性」を向上させつつ、「給付の十分性」も確保するという難しい課題に取り組んでいます。2004年には、年金制度の持続可能性を確保し、将来の年金水準を維持するための改革を行い、保険料を段階的に引き上げつつ(2017年に上限を固定)、その財源の範囲内で給付水準を自動的に調整する「マクロ経済スライド」という枠組みを導入しました。現在は、この枠組みのもとで、所得再分配機能をいかに強化していくかという課題に取り組んでいます。

信頼される公的年金制度の運営

日本年金機構と連携し、保険適用、保険料徴収、年金記録の管理、年金給付、各種相談等の業務を正確、確実かつ迅速に行うよう取り組んでいます。

さらに、国民の皆様の利便性を向上すべく、老齢年金の請求の電子申請を可能としたり、保険料をスマートフォンから支払可能としたりするなど、サービスのオンライン化を推進しています。また、年金制度への加入状況、保険料の納付状況などの年金記録の確認、将来の年金見込額の試算等がオンラインでいつでもできる「ねんきんネット」の普及推進等を通じて、国民に信頼される公的年金制度の運営に取り組んでいます。

多様な老後のニーズに応える

公的年金に上乗せして、老後の生活を支える制度として私的年金(個人年金・企業年金)があります。これまで、多様化する老後のニーズに対応するよう、制度の改正を行ってきました。

私的年金は、掛金や運用益に税制優遇があるため、老後だけでなく現役時代もメリットを享受できる制度です。また、iDeCoなどの確定拠出年金制度では、個人が資金を積み立てて運用し、老後への備えを形成することができます。

制度の認知度向上や手続の煩雑さの解消を進め、幅広く活用いただけるように、また、老後に向けた資産形成の更なる環境整備を行うため、引き続き制度の改革に取り組んでいきます。

iDeCo 普及推進キャラクター「イデコちゃん」

【Hot Topics】年金広報

年金局では、大学生の皆さまと年金局職員が年金について語り合う「学生との年金対話集会」を各地の大学で開催しています。2024年度は全国の大学・大学院で19回実施しました。

この取組は、大学生の皆さまと年金局職員が一緒に年金について語り合うことにより、年金制度を理解していただくこと、ご自身の年金について一緒に考えていただくこと及び学生からの意見や指摘を今後の年金行政に活かすことを目的とするものです。

その他、働き方・暮らし方の変化に応じて、将来受給可能な年金額を簡単に試算できる「公的年金シミュレーター」を通じた年金広報にも力を入れています。

【Hot Topics】「年収の壁」への対応

人手不足への対応が急務となる中で、働く方が希望に応じて働くことができるよう、いわゆる社会保険の「年収の壁」への対応を行っています。

2025年6月に成立した年金制度改正法による被用者保険の更なる適用拡大を進めていくことにより、より多くの方が「年収の壁」を意識せずに働くことができる環境を整備していきます。