家族や友達がPTSDになったとき

家族や友達との接し方

トラウマになるような恐ろしい経験は、周りの人にとっても不安や恐怖を感じさせるものです。
そのため、知らず知らずのうちに、トラウマを負った人を責めたり、こころの距離をとろうとしがちになります。


話をじっくり聞くこと

時に、よかれと思って言った励ましの言葉やなぐさめの言葉が、かえって相手を傷つけていることがあります。
ただ、相手の言葉をさえぎったり否定することなく、だまってうなずきながら話を聞くだけで、本人は少し楽になります。


一人ですべてを背負おうとしないで

トラウマを負った人には真っ正面からきちんと接することが大切ですが、「この人を理解できるのは私だけだ」といった思いこみは危険です。かえって相手をコントロールしようとして傷つけてしまうことになりかねません。
また、話を聞いているうちに自分もその体験に対して恐怖や怒りを感じて、同じ体験をしたかのようになってしまうこともあります。
のめりこみすぎず、離れすぎず、自分一人だけでなく複数の人と力を合わせて、余裕をもって本人と接するようにこころがけましょう。