定例事務次官記者会見概要

(H18.05.11(木)14:00〜14:08  省内会見場)
【広報室】

《次官会議等について》

(次官)
 本日の事務次官等会議ですが、厚生労働省関係では、第95回のILO総会の代表を指名するという案件がありました。5月31日から6月16日まで、ジュネーブで開催されるわけですが、使用者代表に、日本経団連の立石信雄さん、それから、労働者代表に、連合の中嶋滋さん、労働者側の代表代理に、連合会長の木剛さんということでした。今回のILO総会は、安全衛生関係の条約の採択に向けての議論というのが、大きな議題で、あとは児童労働ですとか、技術協力ですとか、そういったことが話し合われるということであります。それから、事務次官等会議の後の懇談会で、二橋官房副長官から、これは5月9日の閣僚懇談会で官房長官からお話があったということでありますけれども、閣僚等の外国訪問を検討していくにあたって、日本の外交を世界的な規模で戦略的・計画的に展開するという観点から、政府一体となった取組が重要であるということで、閣僚等がこれまで訪問する機会がなかった国・地方に閣僚、副大臣、政務官含めて手分けして訪問してほしいという話がありました。事務次官もそういったことを念頭に置いて協力してほしいという話がありました。以上です。何かご質問があれば。


《質疑》

(記者)
 米国産牛肉の関係ですけれども、米国側で施設のレビューもされて、近々報告書が来るのではないかとか、あるいは、それに基づいて日本側でも専門家の会合が開かれるのではないかとの見通しもあるのですが、この辺の今わかっている今後の取組について教えていただけますか。

(次官)
 米国産牛肉の輸入問題については、日本側では4月11日から24日まで全国10都市で意見交換会を行ってきたところです。米国側は、4月24日から対日輸出施設についての再調査に取り組まれているということでありまして、この輸入の再々開の問題については、1つは今申し上げた国内での意見交換会での結果、それからもう1つが、今ご質問の中にもありました米国側が行っている対日輸出認定施設37カ所の再調査結果、香港それから台湾で骨片が混じっている牛肉が発見されたということについての問題について、米国側と香港、台湾がどういうふうな問題ということになっているのかというあたりを踏まえて、今後の検討ということなっているわけです。マスコミ報道等で今週中にも米国側の再調査結果が送られてくるのではないかという報道がありますけれども、我々としては、それを見た上で、それから今申し上げたそれぞれの問題を踏まえた上で、今後対応を検討するということで考えておりまして、そういう意味では現段階で今後どういった日程でいくのか、あるいはどういった方針で取り組むのかといったことについては、まだ白紙の状態ということであります。

(記者)
 今お話がありましたけれども、香港、台湾でも骨片が見つかってという件なのですけれども、これまで米国側からそれについての説明があったのかどうか、これから米国側からくる報告で、やはりその点についての言及があるということが今後の話を進めていく上での大前提になるのかどうか、その辺りについていかがでしょうか。

(次官)
 香港、台湾ともにのようですけれども、boneless、骨抜きの肉でという条件で米国からの輸入を取り決めをしていたということのようでありまして、発見された骨片が、特定危険部位なのか、あるいは特定危険部位でないのか、それからどういう形で混じっていたのかというあたりだと思うので、これについても我々としては、香港と米国の間、台湾と米国の間でどういうことになっているのかというあたりは当然何らかの説明があるのだろうと思っています。

(記者)
 一部報道ですけれども、抜き打ち査察うんぬんとかですね、日本から向こうに行ってとかという話があるんですけれども、何らかの条件というのはある程度固まってきているのでしょうか。

(次官)
 先ほども申し上げましたように、輸入再々開の今後の段取り、それから再々開に向けての必要な条件、こういったことについては、国内での意見交換会、それから米国側で行っている調査、これを両方検討した上で、再開に向けてどういった条件が必要なのか、あるいは、再開する状況ではまだないのか、というようなことを検討するということで、まだそういう意味では、いろんな報道がなされていますけれども、我々としては米国側からの調査結果の提出を受けてきちんと検討を始めるということだろうと思っています。


(了)

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