定例事務次官記者会見概要

(H18.03.16(木)14:00〜14:08 省内会見場)
【広報室】

《次官会議等について》

(次官)
 本日の事務次官等会議ですが、厚生労働省関係の案件としましては、医師法施行令の一部を改正する政令案など4件の政令案がありました。これは、年度末に近づいてきて新年度から手数料の額を定めたり、あるいは制度の対象に新たなものを付け加えたりといった内容であります。次官等会議は以上でございますが、何かご質問があれば。


《質疑》

(記者)
 BSEの関連なのですが、また米国で新たにBSEの牛が見つかったり、あるいは日本向け輸出が認められていた施設から香港向けに輸出された中に骨の付いたものが見つかったなど新しい事態がいろいろ起きているんですが、日本の輸出再開に向けた協議にこの問題が与える影響等をどのようにご覧になっていますか。

(次官)
 1つは、米国で新たなBSEが確認されたということでありますけれども、この牛は、米国で1997年に飼料規制が始まったわけですけれども、それ以前に生まれた高齢牛だったということだと米国の農務省は発表しております。だとすると、我が国の食品安全委員会から示された基準、米国の対日輸出プログラム、これは20カ月齢以下である、しかも、特定危険部位を除去したものであるということなので、これがきちんと確保されれば今回3頭目でありますけれども、発見された牛というのはそもそも日本には輸出されることは全くあり得ない牛だったということだろうと思います。
 それから、香港については、3月11日に、香港に輸入された牛肉に香港政庁で輸入禁止をしている骨が混入していたという事案であります。この事案について、この牛肉を処理した施設が、去年の12月にアメリカで査察を行った施設のうちの1つであるということで、そのときの査察時には特定危険部位の除去等々、日本向けの処理について問題は特になかったということであります。それから1月20日に日本に輸入された脊柱の付いた牛肉が発見されたということで、それまでの間に輸入された牛肉を全部チェックしたわけですけれども、そこでも問題のある事案は認められていないということだと思います。ただ、これについては香港に輸出した牛肉の処理施設については、今、在日アメリカ大使館を通じて事実関係を確認すると同時に、在香港の日本総領事館を通じて、香港側にも事実関係について確認をしているということです。その結果を見た上でないと、今後のアメリカからの牛肉の再開に影響あるかどうかというのは、今の段階では何とも申し上げようがないかなと思っております。アメリカには質問を投げているところで、まだアメリカ側からいつごろ回答という連絡はありませんけれども、それを見て、それから香港の事案についての状況をよく見てということかなと思っております。


(了)

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