大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H15.09.11(木)14:02〜14:13 厚生労働省記者会見場)
【広報室】

《次官会議について》

(次官)

 本日の事務次官会議の報告でございますが、国会提出案件2件、平成15年度の予算使用状況など、いずれも財務省関連でございます。政令が4件ございまして、うち2件が当省関係でございます。1件は麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令ということで、麻薬として3種類ほどの物質を追加する政令でございます。それから独立行政法人労働政策研究・研修機構法施行令でございまして、これは独立行政法人共通の内容を定めるものでございますので、特別の内容があるわけではございません。その他人事案件、在ウィーン国際機関日本政府代表部在勤特命全権大使高須幸雄外にIAEAの政府代表を命ずる案件が一つございました。配付案件として16年度の一般会計概算要求の取りまとめをしたものを財務省から報告がございました。件名外案件として、質問主意書など3件ございましたけれども、当省関係はございません。事務次官会議の報告は以上でございます。

《その他》

(次官)

 それからご参考までの報告でありますけれども、今週の月、火とマニラに出張いたしました。マニラで第54回の世界保健機関、WHOでございますけれども、WHOの西太平洋地域委員会、WPROと略しておりますが、そこの総会にあたるような会合がございまして、出張して参りました。と申しますのは、現在の尾身事務局長、日本から選出をされております西太平洋地域委員会の事務局長尾身さんのちょうど任期が切れ、結果的には信任投票になりましたけれども、全会一致で再選をされまして、今後5年間の任期を勤められるということになりました。前回の5年前、実は非常にシビアな選挙がございまして、尾身事務局長が誕生したわけですけれども、今回は満場一致の再任ということで、例えばSARS問題などを中心にWHO等の国際機関との連携が今後ますます必要でございますので、尾身事務局長が再任され、なおかつ関係加盟国の全面的なご支持をいただいたという、非常に私どもにとっては心強い結果になったことをご報告を申し上げたいと存じます。当会議は、今週いっぱいやられまして、その間おそらくSARS問題等も含めまして、様々な意見交換が行われる予定でございます。参考までのご報告でございます。私からご報告すべきことは本日は以上でございます。

《質疑》

(記者)

 財務省が年金改革について、近く財務省案というのを示されるのですけれども、もし内容をご存じであるとすれば、それをどう受け止めるのかということと、今後官邸でも検討会が開かれるといったことがありますが、事務レベルでどういうふうに協議を続けられるのか。
(次官)
 私の承知している範囲で申し上げれば、明日財政制度審議会が開かれまして、その場に年金改革に対する財務省としての考え方をお示しになるというふうに聞いてますので、それを見させていただいて、ということになりますが、年金問題はこの前も申し上げましたように大変重要な、且つ、ある意味で難しい問題でございますから、いろいろな議論を経て、一つの成案を作っていくというプロセスが非常に大事だと思います。おそらく、私どもとしては、私どもの意見をさらに主張すべき内容が含まれていると思いますけれども、それは明日の財務省案と言いましょうか、財務省のお考えが公表された時点で、また議論をさせていただきたいと思っております。官邸で関係各省、と申しましても財務省と私どもが中心でございますけれども、協議をするという場が設けられておりますが、具体的にまだ、次どういう形で進めるかというふうなご連絡もございません。そういう場も活用して、政府内の意思統一というものを、今後進めていかなければならないわけでございますから、我々としてはそういう場も大いに活用して、私どもの考え方をご理解いただくべく努力をしたい。ただ具体的に日程、その他が決まっているわけではございません。
(記者)
 少子化対策の方で来年の5月の大綱策定に向けて、大臣会議がありましたけれども、今後どういうふうに会議の場で、どういったポイントについて、特に大綱づくりに向けて、まだどういうものなのかもよく分かりませんけれども、どの辺がポイントでどういうスケジュール感を持っていらっしゃるのか。
(次官)
 私個人の考えを言えば、少子化対策、あるいは私どもの言葉で言えば次世代育成支援対策ですが、一つにはかなり幅広いものだと思います。我が省の担当している分野が、かなりその中でウェイトが重いということは当然でありますが、かなり幅広いので関係各省のご協力、ご協力と言いましょうか、足並みをそろえてやっていくというふうな体制づくりが重要だというのが一つ。もう一つはそもそも大変息の長い対策、施策、私は政策群と言いたいと思っているのですが、そういう性格でございますから、当面する問題を含めて着実にこなしていくということを含めて、時間がかかってもいいと思っているのです。着実に一個一個やっていくというのが大事ではないかという、そういう課題だと思っています。私どもでいえば、来年は児童手当の改正を含む特別対策を実施することになっておりますが、中身を年末までに決めるということですから、その煮詰めというのが、当面時間も限られた課題としてはございますし、その他冒頭に申しましたように、関係各省を含めた体制づくりみたいなところに力点を置いていきたいと、そんなふうに考えております。
(記者)
 すでに資料は配られましたけれども、来年春卒業予定の高卒者なりの、いわゆる就職状況、昨年よりは若干全国数値改善したようですけれども、それでもやはり低いかなと、思うのですがこの点いかがですか。
(次官)
 おっしゃいますようになかなか深刻な状況でありますので、私どもとしては、これも予算に絡みますので、実際に動き出すのが来年という部分も相当あるのでございますが、早い時期からの就業と学業との連携と申しましょうか、デュアルシステムなんかもその代表例でありますが、そういった点が一つ。もちろん経済界、産業界にもお願いをして働きかけを強めるといった事への努力の傾注というようなところが中心になると思いますけれども、これも4大臣などが集まりまして、大きな枠組みづくりが行われておりますから、それぞれ関連する省庁とも連携、連絡を取り合って進めると。決して楽観出来るような状況でないことだけはおっしゃるとおりでございますが、最大限の努力をしたいと思っております。

(了)


トップへ
大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ