大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H14.04.25 (木)14:00〜14:08 厚生労働省記者会見場)

【広報室】

《事務次官会議について》

(次官)

 今日の次官等会議でございますが、今日は現官邸におきます最後の事務次官等会議でございまして、今の官邸は昭和4年から使われているそうでございまして、73年間の歴史を明日閉じると、こういうことのようでございます。今日は事務次官等会議では最後ということになったわけでございます。
 今日の会議の中身としましては、皆さん方ご承知のとおり郵政公社法案が出たり、JAS法案が出たわけでございますが、私の申し上げた中では政令が2本でございます。一つは麻薬の関係の政令案でございまして、いわゆるマジックマッシュルームといわれているキノコがございまして、幻覚性を持つ成分が含まれているということで、麻薬原料植物に指定するということでございます。このマジックマッシュルームでございますけれども、非常に近年若者の中で乱用がひどいと、こういうこともございまして、今まで麻薬原料植物というものは法律で二つと言いますか、コカの木というのが2種類とそれからケシが1種類と、この3種類が法律で規定されておりますが、政令で指定されたものはこれが初めてでございまして、政令の名前も中に麻薬原料植物を入れると、こういう中身の改正も含んでおります。それからもう一つの政令案でございますが、先日成立したばかりでございますが、障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴いまして、来月の7日から公布されて、即施行ということでございますが、これに合わせまして障害者の雇用の促進等に関する法律施行令等の一部を改正する政令案ということで、雇用保険の常用就職支度金の支給対象となる就職が困難な者として、精神障害者を加えると、これは法律の中で精神障害者を加えるということになっておりますので、それに伴う関係政令の規定の整備を行うとこういうものでございます。以上2件でございます。

(質疑)

(記者)

 マジックマッシュルームの政令は明日の閣議で了解を取って、施行はいつになるのですか。
(次官)
 交付の日から30日を経過した日ということになっておりまして、施行は今の予定では6月6日からということを考えております。
(記者)
 マジックマッシュルームの件なんですけれども、法律で麻薬原料に指定されたものと政令で指定されたものは、何か厳罰というか、どこが違うのでしょうか。
(次官)
 これはまったく効果としては同じでございまして、指定された場合には栽培が禁止されますし、それから輸出入とか、製造、譲渡、譲受、所持、使用、広告が禁止されると、そして懲役刑を含む罰則が適用されるということで、法律と同じ効果が持ちます。法律以外のものは初めて今回指定されたということでございます。これは実際乾燥されたものが合法ドラッグということで、路上とかあるいはインターネットで販売されておりまして、それをわずかな量を噛んだだけで幻覚症状が起きるということで、かなり若者の間で流行っているそうでございまして、非常に危険だということで、これを指定するということになったわけでございます。
(記者)
 厳密にいうと植物なんですか。
(次官)
 そうです。乾燥されたものを売っていると、普通はなんと言いますか、さっきの指定されているケシとか、生成して得るというのが普通の姿ですが、これはまさにそのものを乾燥させたまま、だからカサは小さくなっておりますけれども、ちょっと噛んだだけでも相当幻覚作用があるというふうに聞いております。
(記者)
 物質の名前を忘れてしまったんですけれども、なんとかかんとかという麻薬物質を含んでいるキノコという形で政令で縛るという意味ですよね。
(次官)
 そうです。麻薬成分でございますですね、サイロシビンまたはサイロシン、こういう成分を含むキノコと、こういうことでございます。

(了)


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