大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H13.11.01 (木)16:01〜16:12 厚生労働省記者会見場)

【広報室】

《事務次官会議について》

(次官)

 今日の次官会議では、私の方から申し上げますのは政令1本でございまして、予防接種法施行令及び予防接種法施行令及び結核予防法施行令の一部を改正する政令の一部を改正する政令案という長ったらしいのですが、予防接種法の改正法案が成立したばかりでございますが、法律そのものが公布日の施行でございますので、それに間に合わせるということで急ぎまして、インフルエンザの予防接種の対象者、これは65歳以上と60から65歳未満の病気があって免疫が低いというような方、こういったものを対象者と決めるとか、あるいはこの予防接種によりまして健康被害を受けられるという方の救済措置を講ずるということで、給付額につきましては医薬品機構法の施行令というふうな形で、これは薬によります健康被害これに準ずる額を決めるということで、その給付それから支給方法等について定めております。また風疹の関係でございますけれども、風疹で接種対象期間を経過して、受ける機会を逸した、こういう方につきまして再度接種の機会を与えるといったような内容でございます。それからもう一点ご承知のとおりのことで事後報告でございますけれども、有効求人倍率につきまして9月が0.57ということで前月に比べて0.02ポイント下がったという報告をしております。こういう中身でございます。

《医療制度改革について》

(次官)

 今日遅くこの会見を設定いたしましたのは、実は私が園遊会に呼ばれたということで遅らせていただいたのですが、皆さんもご承知だと思うのですが、総理が忌中ということで園遊会に出席されませんで、その機会ということで医療制度改革についてのの懇談といいますか、勉強会をするということで行ってまりました。中身については詳細、懇談ということでございますので、申し上げられませんが、今回の医療制度改革の背景とか、経緯とか、それから私どもの試案の中身といったものの復習をさせていただきました。はっきり言えば、論点のお話をしたと、それから与党でいろいろご議論いただいておりますし、経済財政諮問会議でもご議論になっておりますので、そうした検討状況につきましてご報告をしたということでございます。内容についてはつまびらかにするのはお許しいただきたいと考えております。

《質疑》

(記者)

 医療制度改革についてですね、与党とか一部の実施先送り論みたいなのが出てますけれども、そういうところに関連して、今日のお話の中では。
(次官)
 まだ流動的な要素があるということでございましたけれども、各党の、これは先生方によってもいろいろ差がございますので、そういったものを踏まえて概略ではございますけれどもご説明はいたしております。先送りとか何とかいろいろ先生方にも項目も違いますし、程度も違いますので、それほど詳細に申し上げたわけではございませんけれども、ある程度ニュアンスをお伝えしております。
(記者)
 それに対して総理はどのように。
(次官)
 聞いていただいただけでございまして、黙ってお聞きいただいて、時々ご下問はございましたけれども、それについては「そうか」ということでございます。
(記者)
 勉強会をやろうというのは今日決まったのですか。

(次官)

 いや、大分前に決まっておりまして、昨日の予定だったんですが、どういう理由かわかりませんが昨日は駄目になりまして、今日たまたま園遊会に取ってあった時間だったと思いますが、総理が忌中で出られないということで、その時間を当てていただいたというふうに理解いたしております。
(記者)
 今日の予防接種法施行令は明日の閣議で決まって、公布、施行日については。
(次官)
 法律に合わせるということで7日ぐらいです。

(記者)

 先日失業率がまた過去最悪を更新したということで、大臣の方からも緊急事態というご発言があったんですが、政府としては9月に取りまとめた総合雇用対策、それを実施するための補正予算といったものというスケジュールですが、今後さらにそうした事態に対応して新たな取り組みについての協議というのは考えられているのでしょうか。
(次官)
 我が省だけでどれだけ出来るかという問題はあろうかと思うんです。今回補正も出しますし、それに伴った法案も出すということで、新たな対策というのも当然検討しなければいかんと思いますけれども、今のところ具体案があるわけではございませんので、当面は今度の補正措置、法律といったものと、現にある施策を最大限に利用していくということで、大臣も申し上げましたように緊急事態でございますので、あらゆる施策を、今日も各省庁にそういうことでご協力をお願いしておりますし、各省庁にとっても深刻に受け取っていただいているんじゃないかと思っておりますので、私どもとしても精一杯これから鋭意検討をしなければいけない課題だと思っております。
(記者)
 先程の総理との勉強会について、診療報酬について今日ご議論のようなものは。(次官)
 もちろんお話はしました。もちろん結論めいたものはございませんが、お話は当然ながらいたしましたし、過去の経緯的なものもご下問がございまして、お話はいたしております。
(記者)
 厚生労働省としてのこうしたいとか、そういったお考えみたいなものは。
(次官)
 客観情勢をお伝えしたということでございますので、まだ結論めいたものを私どもの方で決めたわけではございません。状況は非常に厳しいと、シーリングの問題もございますので、そういう意味では非常に厳しい状況であるということだけはお伝えはいたしております。当然総理もご承知の上と。
(記者)
 医療制度改革に取り組む総理の決意というのは、今日、前と変わったという印象は。

(次官)

 変わったことはないと思います。今まで私どもにおっしゃられた範囲を逸脱することはなかったと。

(了)


大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ