厚生労働省発表

平成19年11月22日(木)


厚生労働省職業安定局地域雇用対策室

参事官川中 邦男

企画官藤井 礼一

室 長 補 佐浅賀(あさか) 英彦

03-5253-1111(代)(内線)5865

夜間直通03-3593-2580

人材誘致・人材育成型、地域密着型及び地域資源活用型による
雇用創出を支援!
−地域雇用創造推進事業・平成19年度第二次採択地域を決定!−

(ポイント)

1  地域雇用創造推進事業(新パッケージ事業)(別紙1(PDF:93KB)参照)については、平成19年度における第2次採択分として、8地域(10市町村が対象)から事業構想の応募がありました。

2  この中から、4地域(4市町村が対象)の事業構想が第三者委員会の審査の結果採択され、これらについては地域再生計画の認定を受け、事業が開始されることとなっております。(別紙2(PDF:73KB)参照)。

 また、雇用改善の動きが弱い7道県(注)に対する特別雇用対策として、本事業については、7道県の配分比率を50%に引き上げることとしており、第1次採択分と合わせて24地域(66.7%)が採択されました。

(注)北海道、青森県、秋田県、高知県、長崎県、鹿児島県、沖縄県

3  これらの地域は、「人材誘致及び人材育成等による地域雇用創造推進事業」、「地域密着型雇用創出チャレンジプロジェクト」、「大地の恵を継承し、循環型社会・福祉と体験型観光の形成プラン」、「『森林資源活用とグリーンツーリズム』による雇用機会の創出」といった地域資源・地域の特色を最大限に活用した地域独自の取組を行っており、これらの取組と一体的に採択された本事業を実施することにより、地域における雇用創造効果をさらに高めることとなります。

4  なお、本事業については、今後は、各地域からの応募状況を踏まえつつ、地域再生計画の次回の認定スケジュールと合わせて審査を行うことを予定しております。

  厚生労働省は、平成19年度より改正地域雇用開発促進法(昭和62年法律第23号)に基づく地域再生に取り組む市町村等に対する支援の一環として、地域の創意工夫により行う雇用創造の推進を図る「地域雇用創造推進事業(新パッケージ事業)」(別紙1(PDF:93KB))を実施している。
  本事業の実施を希望する市町村、経済団体等から成る地域雇用創造協議会から事業構想の提出がなされたところであるが、これらについては、地域における雇用創造に関する学識経験者等からなる第三者委員会での審査の結果、本年度における新たな事業実施分として、4地域(4市町村が対象)の事業構想が採択(別紙2(PDF:73KB))された。
 本事業の実施については、地域再生計画の認定を受けることが条件となっているため、各地域においては、地域再生計画の認定(平成19年11月22日)に伴い、事業が開始されることとなっている。
 なお、本事業の前身である地域提案型雇用創造促進事業(パッケージ事業(平成18年度で終了))を引き続き実施している地域の67地域と合わせ、本年度における実施地域は全部で103地域となる。
 また、本事業については、今後は、各地域からの応募状況を踏まえつつ、地域再生計画の次回の認定スケジュールと合わせて審査を行うことを予定している。

 平成19年度第2次採択分として採択された4地域の事業構想の概要は、以下のとおりである。

1 北海道苫小牧(とまこまい)
  「人材誘致及び人材育成とによる地域雇用創造推進事業」

 苫小牧市は新千歳空港に近接し、特定重要港湾苫小牧港を有する道内屈指の工業都市であり、苫小牧西部工業地帯と苫小牧東部地域などの工業団地などを抱え、自動車、製紙、電力、石油精製の基幹産業の他、非鉄金属、化学などの多種多様な企業が立地しており、自動車関連企業等も相次いで進出してきているが、地域の雇用情勢は依然として厳しい状況にある。
 地域企業においては、進出してきた企業に対応する人材や技術力が不足しており、特に自動車産業や石油精製業等に対応する技術力や高度な情報処理技術者等の専門技術者が不足しており、企業活動の拡大や進出企業への事業参入等の課題となっている。
 そこで、本事業を活用して経済団体等と連携を図りながら、人材誘致や高度技術者等の育成、また、企業ニーズに対応した若年者等の人材育成により企業力を高め雇用機会の増大を図ることとする。

2 北海道天塩(てしお)天塩(てしお)
「地域密着型雇用創出チャレンジプロジェクト」

 天塩町は、気象・立地条件から恵まれた自然条件を生かした酪農が振興されており、地域経済の発展に寄与してきた。しかし、その担い手である就業者数は著しく減少しするとともに、経営環境も農畜産物の需給の不均衡や農業資材の高騰など厳しい状況が続いている。
 このため、天塩町では、優良で豊富な農地を活用した酪農、大規模肉牛事業の規模拡大にも不可欠な専門的な人材の育成等を実施することとした。
 そこで、本事業により、酪農畜産の先進地に求職者を派遣し畜産技術者の育成を図ること、また、地場食材を活用したオリジナルメニューの開発研修等を実施することより雇用の機会の増大を図ることとする。

3 北海道足寄(あしょろ)足寄(あしょろ)
「大地の恵を継承し、循環型社会・福祉と体験型観光の形成プラン足寄町の地域資源(人・自然)を活用した雇用の促進」

 足寄町は酪農業・林業を基幹とする第1次産業、公共投資による土木建築業を中心とした第2次産業、そして、十勝東北部の観光や地域集客を対象とした第3次産業により発展したが、高齢化に伴う後継者不足や、公共工事の削減等により雇用情勢は厳しい状況にある。
 このため、森林資源、酪農資源、観光資源を活用した新たな産業の創出を支援するとともに、近年の観光形態の変化に対応した人材を育成することにより地域産業全体の活性化を図ることとした。
 そこで、本事業により木製バイオマスに係る人材の育成、体験型観光ガイドの養成及び雇用共同経営体事業を実施することにより雇用機会の増大を図ることとする。

4 高知県高岡(たかおか)四万十(しまんと)
「森林資源利活用とグリーンツーリズムによる雇用機会の増大」

 四万十町は町の面積の9割近くが林野で占められており、農業・林業・水産業の第1次産業を基幹産業としており、農業では生姜やみょうがが全国的にも有数の産地となっており、水産業では定置網を中心に回遊魚の水揚げ高は高知県有数を誇っている。しかし、後継者及び担い手不足は深刻化しているとともに、町内に雇用の場が少ないことから若年層の都市部への流出が進んでおり、雇用情勢も厳しい状況である。
 この状況を改善するため、四万十町の森林資源の活用を中心に、農業、水産業と連携を図りながら、豊かな自然環境を活用した林業及び新たな観光産業を展開することとした。
 そこで、本事業により森林資源利活用人材育成事業、グリーンツーリズム人材育成事業等を実施し地域の雇用機会の増大を図ることとした。

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