参考資料1

《写真番号 1》1 いしかわ石川 しんぞう進造 氏(72歳)   (社)表面技術協会推薦

・電気めっき工として高級装飾めっき技術をあみだし、至難の業である非金属材料へのめっき技能に優れる。

【電気めっき工(株)ヒキフネ TEL03-3696-1981 名簿番号 31 】

長年めっき技能者として従事し、数々の新製品の開発・発明に尽力する。特に電鋳技術による宝飾品などの製造や種々の素材へのめっき技能と精密印刷技術との融合化を図った高級装飾めっき技能に卓越している。さらにガラスやシリコン、光ファイバーやロウなど、一般的に困難であると言われる非金属材料へのめっき技能や、電鋳技能並びに複雑繊細な形状素材に均一な膜厚のめっき皮膜を施す技能等により産業界や社会に貢献している。

また、これまでに開発した処理法を活用して、超精密金型等の高性能化を実現するとともに、後進者の指導等に携わり、高度熟練技能検定委員などを経て現在も実務に係わり活躍している。

《写真番号 2》2 みくに三國 きよみ清三 氏(53歳)   一般推薦

・フランス本場仕込みの卓越した料理技能は第一級の料理人として評価されている。また、調理人の育成にも尽力し、子供たちの食育にも意欲的に取り組む。

【西洋料理人 (株)ソシエテミクニ TEL03-3359-3765 名簿番号 125 】

自ら渡仏して習得したフランス料理の技能を、38年にわたって研鑽し、フランスの伝統的な調理法を用いながらも、日本の独自の味噌や醤油などを取り入れ、日本的な表現にこだわる独特な料理や、その素材の持つ色、香り、食感など素材そのものの持つチカラを生かしきる、自然と同化した料理を考案・創作。

その卓越した技能を継承させるため、後進者の指導育成に力をそそぐ。また、食育の啓蒙活動にも熱心に努め、全国各地の小学校で生徒の味覚の発達を促す教育を行い、現在では授業を受けた生徒は1600人にも及ぶ。

《写真番号 3》3 まちい町井 としお利男 氏(59歳)   神奈川県推薦

・精密機械加工に優れ、立型フライス盤など業界の名機を次々と生み出すと同時に、作業の効率化を目指した部品加工職場の自動化を確立した。さらに、技術普及活動や後進の育成にも貢献。

【フライス盤工 日立ビアメカニクス(株) TEL046-235-9310 名簿番号 12 】

精密機械加工分野に従事し、その優れた技能と培ったノウハウで、多くの製品を世に送り出すことに貢献する。特に、立型フライス盤やプリント基板穴明機が業界や市場で高評価を得たのは彼の寄与なくしては実現なされなかった。さらに無人化を目指した機械加工職場の自動化を構築し効率向上を図った。

また、国家技能検定委員(機械加工)として後進技能者の指導および育成に尽力するとともに、技能者としてさらなる技能の継承と進歩改良の活躍が期待される。

《写真番号 4》4 わたなべ渡邊 ふみひこ文彦 氏(32歳)   新潟県推薦

・伝統的木製建具製作に優れた技能を発揮。昔ながらの丁寧な手法で伝統建具のくみこ組子の製作に寄与。地場産業や住宅産業界に貢献。

【木製建具製造工 渡邊建具店 TEL0256-52-9164 名簿番号 99 】

伝統建具の製造に従事して培った知識や技術を有し、建具技術の中で最も難しいとされる組子(くみこ)製作を習練し、建具の中に寸分のくるいなく収める製作技能は非常に高い。

また、平成15年の第37回全国建具展示会において最年少かつ新潟県下初の内閣総理大臣賞を受賞し、全国にその名を高めて地場産業のイメージアップに大きく貢献した。

さらに、アメリカやドイツにて組子のワークショップや実演を行い、積極的に世界に組子および日本独特の建具技術文化を広める活動に取り組んでいる。

《写真番号 5》5 ひがしの東野 すすむ進 氏(57歳)   一般推薦

・「からくり」製作の第一人者。江戸期の高度な技術「からくり」の修復や製作に努め、その技能は芸術性・技術力にあふれる。日本が誇る江戸文化の継承に大きく貢献。

【からくり技師 日本からくり研究会 TEL03-3746-3515 名簿番号 150 】

現代ロボットの原点とも言える江戸期の高度な「からくり」の修復や調整に関わる技能に卓越する。

「文字書き人形」や「弓曳き童子」、世界最小からくりなどの傑作の完全修復及び製作をも手がけている。

また、後進の指導および育成に努める。「人づくりモノづくり」を胸に、秀逸した江戸時代の技術を、老若男女へと啓発・普及に尽力する。

《写真番号 6》6 いしやま石山 つとむ勉 氏(59歳)   長野県推薦

・極薄半導体パッケージ用プリント配線板製造において、高精度なソルダーレジスト塗布方法を開発。

【プリント配線板製造工 (株)イースタン TEL0266-72-7131 名簿番号 43 】

プリント配線板の製造に長年従事し、極薄半導体パッケージ用プリント配線板製造においてソルダーレジストを高精度に塗布する技能に卓越している。

さらに、塗布方法と同様、感光性ソルダーレジストの露光・現像においても厳しい要求をクリアし、現在そのアイデアは露光機器・現像機に反映され、世界各国でその装置が使用されている。

また、社内でも主任技師として、長年のノウハウを生かし、新規のプロセス開発や現場のさらなる改善、中堅・若手技能者の育成に積極的に取り組んでいる。


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