厚生労働省発表
平成19年9月19日



職業安定局高齢・障害者雇用対策部
高齢者雇用対策課
課    長  石  坂      進
企画官    川  村  徹  宏
課長補佐  石  原  保  仁
電話03-5253-1111(代)内線5825
夜間直通03-3502-6779

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト
入賞企業の発表等について

急速な高齢化が進展する中、これに適切に対応し、我が国経済社会の活力を維持していくためには、高齢者の長年培ってきた能力・経験が活かされ、意欲と能力がある限り年齢にかかわりなく働き続けることができる社会の実現に向け、65歳までの高年齢者雇用確保措置の導入、さらに70歳まで働ける雇用環境の整備を進めていくことが重要である。

またこのような社会を実現していくためには、高齢者雇用の重要性が広く国民に理解されるとともに、高齢者が生き生きと働くことのできる快適な職場づくりへの取組みが、より多くの企業によって進められていく必要がある。

このため、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構、財団法人高年齢者雇用開発協会との共催で、「高年齢者雇用開発コンテスト」を実施し、高齢者にとって働きやすい雇用環境を実現するための創意工夫の事例を募集したところである。

その結果、96編の応募があり、本年度においては、これらの中から、70歳まで働ける場を確保している企業等の先進事例を含めた優秀作を表彰し、企業及び国民一般に広く周知することとする。

なお、高年齢者雇用開発コンテストにおける入賞者の表彰は、本年10月3日(水)に開催される「高齢者雇用フェスタ2007」において実施することとしている。

また、同フェスタにおいて、高年齢者雇用開発フォーラム、公開シンポジウムを実施することとする。

1  高年齢者雇用開発コンテストの表彰

(受賞企業一覧は別紙1、厚生労働大臣表彰受賞企業の事例概要については別紙2)
高齢者の仕事や職場の改善・開発について企業の創意・工夫を促し、高齢者が生き生きと働くことのできる職場づくりの促進を図ることを目的として実施している「高年齢者雇用開発コンテスト」の入賞企業のうち最優秀賞、優秀賞及び特別賞を受賞した企業に対し、厚生労働大臣表彰を行う。

(1) 応募総数 96編
(2) 入賞企業
・最優秀賞(厚生労働大臣表彰)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1社
・優秀賞(厚生労働大臣表彰)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2社
・特別賞(厚生労働大臣表彰)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2社
・優秀賞(財団法人高年齢者雇用開発協会会長表彰)・・・・・・・・・・・・5社
・優秀賞(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰)・・・3社

・部門別賞(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰)・
(新職場創設・・・1社、制度面・・・1社)

2社
・奨励賞(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰)・・8社
・努力賞(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰)・20社
(3) 審査委員
小 野    旭独立行政法人労働政策研究・研修機構理事長
神 谷 聖 志ものつくり大学教務長
上 林 千恵子法政大学社会学部教授
神 代 雅 晴産業医科大学教授
長 町 三 生山口福祉文化大学副理事長
樋 口 美 雄慶應義塾大学商学部教授
高 橋    満 厚生労働省職業安定局長(審査委員会開催時)
藤 田 弘 道財団法人高年齢者雇用開発協会会長
荒 川    春独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長

2  高齢者雇用フェスタ2007の開催(別紙3)

独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構では、毎年10月を「高年齢者雇用支援月間としており、その中核的行事として、厚生労働省等の後援を受け、財団法人高年齢者雇用開発協会及び(社)東京都雇用開発協会と共に「高齢者雇用フェスタ2007」を開催する。

同フェスタにおいては、事業主等の参加を求め、上記1の表彰のほか、「高年齢者雇用開発フォーラム」及び「公開シンポジウム」を厚生労働省と共催で実施する他、高年齢者の雇用就業等に係る各種の「展示」「セミナー」等を併せて実施する。


(別紙1)

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業一覧

本審査結果 都道府県名 事業所名 住所 連絡先
厚生労働大臣表彰最優秀賞 千葉県 部品工業株式会社 千葉県鎌ヶ谷市東道野辺5-6-58 047-444-1081
厚生労働大臣表彰優秀賞 千葉県 株式会社藤井製作所 千葉県柏市高田1116-46 047-143-7136
厚生労働大臣表彰優秀賞 栃木県 菊地歯車株式会社 栃木県足利市福富新町726番地30 0284-71-4315
厚生労働大臣表彰特別賞 秋田県 株式会社イトー鋳造 秋田県秋田市河辺戸島字七曲台120-20 018-881-1081
厚生労働大臣表彰特別賞 長野県 株式会社小川の庄 長野県上水内郡小川村高府2876 026-269-3760
5社
高年齢者雇用開発協会会長賞 群馬県 グンダイ株式会社 群馬県伊勢崎市飯島町540-2番地 0270-32-7111
高年齢者雇用開発協会会長賞 徳島県 株式会社西渕スレート工業所 徳島県阿波市阿波町平河原南18 0883-36-3228
高年齢者雇用開発協会会長賞 秋田県 株式会社湯瀬ホテル 秋田県鹿角市八幡平字湯瀬湯端43番地 0186-33-2311
高年齢者雇用開発協会会長賞 沖縄県 株式会社琉電製作所 沖縄県糸満市西崎町5-12-1 098-994-4469
高年齢者雇用開発協会会長賞 島根県 株式会社つるや 島根県益田市駅前町34-1 0856-22-5500
5社
高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰優秀賞 広島県 三栄産業株式会社 広島県広島市中区基町5-44 082-228-2958
高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰優秀賞 長崎県 株式会社角商店 長崎県佐世保市干尽町3番地11 0956-34-1111
高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰優秀賞 鳥取県 友田水産株式会社 鳥取県境港市竹内団地80番地 0859-47-2100
3社
部門別賞(新職場創設) 岐阜県 株式会社サラダコスモ 岐阜県中津川市千旦林1-15 0573-66-5111
部門別賞(制度面) 石川県 株式会社ニシムラジグ 石川県金沢市北安江4-11-32 076-223-2727
2社
奨励賞 青森県 有限会社加澤商店 青森県三沢市栄町1丁目31-3734 0176-53-9262
奨励賞 広島県 株式会社中国新聞社 広島県中区土橋町7-1 082-236-2111
奨励賞 静岡県 はましんビジネスサービス株式会社 静岡県浜松市中区和合町2-55浜松信用金庫事務センター内 053-474-2033
奨励賞 千葉県 株式会社マイスター60 千葉県千葉市美浜区中瀬1−3幕張テクノガーデンD棟11階 043-296-1200
奨励賞 三重県 有限会社中田商事 三重県伊賀市荒木野々浦893-1 0595-26-3535
奨励賞 佐賀県 協同組合アルタ・ホープグループ 佐賀県佐賀市新栄東一丁目8番28号 0952-31-0120
奨励賞 山梨県 株式会社ビンテージ 山梨県北杜市須玉町江草3072 0551-42-4801
奨励賞 山梨県 株式会社合同タクシー 山梨県甲府市大和町1-48 055-255-5151
8社
努力賞 青森県 佐井村漁業協同組合 青森県下北郡佐井村字糠森124-25 0175-38-4111
努力賞 滋賀県 株式会社千成亭 滋賀県彦根市平田808 0749-26-2299
努力賞 滋賀県 パシフィック技研株式会社 滋賀県野洲市野洲1772-8 077-586-2977
努力賞 山口県 下野工業株式会社 山口県岩国市三笠町2丁目4-45 0827-22-6188
努力賞 三重県 有限会社寺田商店 三重県桑名市福島902 0594-22-1155
努力賞 長野県 信州名鉄運輸株式会社 長野県松本市和田4861 0263-40-1510
努力賞 島根県 株式会社シバオ 島根県大田市水上町白坏658-1 0854-89-0201
努力賞 熊本県 株式会社秀巧社 熊本県上益城郡益城町古閑106 096-286-2221
努力賞 福岡県 朝日タクシー有限会社 福岡県北九州市八幡西区南王子町2-59 093-621-9090
努力賞 新潟県 北日本エンジニアリング株式会社 新潟県柏崎市新橋12-17 0257-22-1418
努力賞 京都府 河市水産株式会社 京都府京都市下京区朱雀分木町31 075-311-6554
努力賞 京都府 株式会社マツヤスーパー 京都府京都市山科区西野山中鳥井町63 075-501-3388
努力賞 奈良県 大徳食品株式会社 奈良県大和郡山市西町123-6 0743-56-2911
努力賞 愛媛県 四国アイビ有限会社 愛媛県今治市町谷甲688番17 0898-47-1161
努力賞 新潟県 株式会社有本電器製作所 新潟県加茂市寿町5番22号 0256-52-1361
努力賞 山形県 宮城興業株式会社 山形県南陽市宮内2200 0238-47-3155
努力賞 山形県 酒田第一タクシー株式会社 山形県酒田市幸町二丁目2-5 0234-22-9444
努力賞 福井県 株式会社ジャパン 福井県福井市板垣町3丁目1323 0776-34-3817
努力賞 福井県 株式会社武生環境保全 福井県越前市家久町2-45-1 0778-22-1044
努力賞 静岡県 関東ティーイーケィ株式会社 静岡県三島市4845番地 055-986-2121
20社

計43社


(別紙2)

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(1)

【最優秀賞】

「若年層の採用が困難な状況下で、納品先(完成品メーカー)からのQCD【Quality(品質管理)・Cost(コスト管理)・Delivery(納期管理)】の要求に対応するため、経営効率化及び作業負荷の軽減を進めるとともに定年制を廃止し、高齢者を活用している事例」

1  企  業  名  部品工業株式会社 (千葉県)

2  創      業  昭和40年

3  業      種  製造業

4  従業員数    137名
(うち60歳〜64歳27名(19.7%)、65歳〜69歳12名(8.8%)、70歳以上6名
(4.4%))

5  定年等状況  定年:なし
現在の最高年齢者76歳

6  表彰のポイント

○  若年層の採用が困難な状況下で、納品先(完成品メーカー)からのQCDの要求に対応するため、経営効率化及び作業負荷の軽減を進める中で高齢者雇用が実現している。

○  同社の採用状況は、質の高い若年層の採用が困難な状況にあり、また、中途採用者の年齢層は50歳代が中心となっている。このような経営環境のなかで実施する改善諸策が、結果的に高齢者の雇用拡大に結びついている。

○  同社では短時間勤務・短日数勤務制度を導入している。これにより生活設計にあわせた高齢者の就業を可能にしている。60歳以降の従業員45名のうち、現在、35名が短時間・短日数勤務制度を活用している。

○  高齢者や女性社員の作業負荷を軽減するため、仕入先企業や納入先企業の協力を仰ぎ、原材料の重量や梱包量を抑える改善を実施している。その他、治工具など設備を自社内で製作するなど、従業員が自発的に作業負荷の軽減に向けた取り組みを行っている。

○  熟練工不足やコスト削減のため、産業用ロボットを導入するなど生産設備の向上を図っている。この結果、熟練工に時間的な余裕が生まれ、熟練工による若手社員や一般社員への技能伝承を可能にしている。


(別紙2)

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(2)

【優秀賞】

「中小企業での勝ち残り・生き残りをかけて、企業として継続していくために、高齢者の持つコア技術を活かした他社に負けない経営体質の実現に向けて、TFC活動【Three F(feeling−可能性を感じ、force−実現する力、future−未来への希望)Challenge】を展開する中で高齢者雇用を実現した事例」

1  企  業  名  株式会社 藤井製作所 (千葉県)

2  創      業  昭和34年6月

3  業      種  金属製品製造業、樹脂製品製造業

4  従業員数    35名
(うち60歳〜64歳3名 (8.6%)、65歳〜69歳2名 (5.7%)、70歳以上
0名(0.0%))

5  定年等状況  定年:60歳

継続雇用:希望者全員嘱託社員として65歳まで再雇用、さらに、一定条件下(能力・意欲、希望)で年齢制限なしに再雇用

現在の最高年齢者:66歳

6  表彰のポイント

○  中小企業での「勝ち残り・生き残り」をかけて、企業として継続していくために、下請け型企業から脱皮し、高齢者の持つコア技術を活かした他社に負けない経営体質の実現に向けて、ISOの目標管理制度(「部門方針と目標」「改善提案活動」「教育訓練」「5S活動」)を中核として目標を設定し、部署ごとのアクションプランに基づく全参加の活動=TFC活動【Three F(feeling−可能性を感じ、force− 実現する力、future−未来への希望)Challenge】 を展開する中で高齢者雇用を実現している。

○  同社は社長以下全従業員が毎月1件の改善提案を提出することとして実施し、各提案については、毎月1回の改善委員会で評価しつつ、作業施設等の改善を進めている。提案内容はどんな小さな思いつきでも「継続していくことが力を生む」ことから、前提案について評価ランクに応じた賞金(提案賞500円〜A賞3万円)を毎月支給している。昨年度の改善提案総数は459件で、こうした継続的な取組みが従業員の意欲・能力向上に繋がっている。

○  5S(整理・整頓・清掃・清潔・作業規律)運動の徹底等により、極めて清潔で整然とした職場を生み出している。


(別紙2)

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(3)

【優秀賞】

「人材育成と労働安全衛生の徹底化を図っている企業が来るべき少子高齢化に向けて、多様な就業条件の導入や働きやすい職場づくり等により、高齢者層を積極的に活用している事例」

1  企  業  名  菊地歯車株式会社 (栃木県)

2  創      業  昭和15年

3  業      種  製造業、中型小型精密歯車製造

4  従業員数    110名
(うち60歳〜64歳5名(4.5%)、65歳〜69歳2名(1.8%)、70歳以上0名
(0%))

5  定年等状況  定年:60歳

継続雇用制度:希望者全員65歳まで嘱託社員として再雇用、その後個別対応

現在の最高年齢者:67歳

6  表彰のポイント

○  人材育成と労働安全衛生の徹底化を図る企業が、来るべき少子高齢化に向けて、多様な就業条件の導入や働きやすい職場作り等により、高齢者層を積極的に活用している。

○  同社では質の高い新規学卒者を比較的容易に採用できる状況にある中で65歳継続雇用制度を導入している。同社では内部育成による人材の戦力化を図っている。

○  当社の人事管理の柱は、人材育成と労働安全衛生の徹底の2つである。前者の人材育成についても大きく2つの特徴がある。第一は、「工程分社制度」の実施である。これは従業員の技能や技術の習得を促進する制度である。第二は、「技能伝承リスト」の作成である。同リストに基づき、資格保有者のベテランが教育担当者として若手社員を指導している。

○  継続雇用者の賃金決定は、定年到達時の職位および継続雇用後の仕事内容により賃金水準を決定している。その後人事評価(情意評価・能力評価・業績評価)を実施し、標準以上の評価を受けると63歳まで基本給が昇給する仕組みになっている。 また定年後の働き方として、多様な就業形態を用意しており、嘱託社員として雇用機会を提供するほか、独立支援も行っている。


(別紙2)

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(4)

【特別賞】

「従業員の意見等を勘案しつつ種々の専用機や自動機の導入・増設をするとともに、従前からのOJTによる訓練に加え、全従業員の教育・訓練を体系的に実施し、65歳を超えても働ける職場を実現した事例」

1  企  業  名  株式会社イトー鋳造 (秋田県)

2  創      業  明治21年4月

3  業      種  鋳鉄管製造業

4  従業員数    90名
(うち60歳〜64歳5名(5.5%)、65歳〜69歳4名(4.4%)、70歳以上
0名(0%))

5  定年等状況  定年:60歳

継続雇用:希望者全員65歳まで嘱託社員・アルバイト・パートのいずれかで再雇用。さらに65歳以降も会社が認める者(健康・意欲、技術)を年齢制限なしに再々雇用

現在の最高年齢者:68歳

6  表彰のポイント

○  鋳造と切削加工、塗装等を手狭な本社・工場から、加工・塗装部門と本社機能をもつ新工場の開設に伴って、従業員の意見等を勘案しつつ種々の専用機や自動機の導入・増設するとともに、従前からのOJTによる訓練に加え、全従業員の教育・訓練、それに安全衛生管理を体系的に実施し、65歳を超えても働ける職場を実現している。

○  同社は、ダクタイル鋳鉄異形管(耐震型上水道異形管)を主力に約300種の鋳造・各種工作機械による切削・塗装・加工が主になっているため、各機械オペレーション技能に加え、機械化・分業にともない様々な資格の取得が必要となっている。このため、従業員の技術向上のため、社員の階層別の研修制度を導入し、全員が一定の教育訓練を受けられるよう体系的に取り組んでいる。

○  高度な技術を持つ高齢者の提案や若年者の新しい発想など、様々な従業員の意見を改善検討委員会において取りまとめ、これらの意見等を反映させつつ、機械・製作会社と協議・検討により新設・増設等段階的に導入した。この結果、製品コストの削減、品質向上にも大きく貢献し、さらには、職場改善・安全衛生等の充実にもつながっている。


(別紙2)

平成19年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(5)

【特別賞】

「過疎化の進む地域の将来を憂い、地元の素材と伝統、さらに労働力を活用した新しい村づくりを目指し、地域ぐるみで地域高齢者の雇用の場を作り出した事例」

1  企  業  名  株式会社小川の庄 (長野県)

2  創      業  昭和61年

3  業      種  食品製造業

4  従業員数    86名
(うち60歳〜64歳14名(16.3%)、65歳〜69歳 10名(11.6%)、70歳
以上16名(18.6%))

5  定年等状況  定年:なし
現在の最高年齢者:83歳

6  表彰のポイント

○  過疎化の進む地域の将来を憂い、熱意ある7人の仲間が地元の素材と伝統、さらに労働力を活用した「新しい村づくり」目指し、村、農協、そして仲間ができる事(知恵、労力、お金等)を持ち寄って、地域ぐるみで地域高齢者の雇用の場を作り出している。

○  創業当初「地元の高齢者が歩いて通える範囲(畑に出るような感じで)の人たちが集まって働く」ことができるよう、創業者の住まいを改造したり、空家を利用するなど「分散型の工房づくり」をすすめるという形で雇用を開発している。現在では新工場も設置し、「60歳入社、定年なし(当初は78歳)」を掲げつつ、新卒も含む地域雇用の場を提供している。

○  同社の製品は手作りが基本であり人海戦術となるものの、高齢者にとって負担の大きい、「捏ね」や手間のかかる「生地の千切り」などについては、「ねり機」や「分割機」を導入したり、冷蔵庫の入り口に昇降機を設置する等の改善も進めている。


(別紙3)

「高齢者雇用フェスタ2007」
実施概要

趣 旨

独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構では、毎年10月を高年齢者雇用支援月間と定め、高年齢者の雇用就業問題について、事業主をはじめ広く国民の理解と協力を求めることとしています。また、厚生労働省、財団法人高年齢者雇用開発協会、社団法人東京都雇用開発協会等の関係機関と連携を図りながら高年齢者雇用支援のための活動を強力に展開することとし、その中核行事として「高齢者雇用フェスタ2007」を開催します。

概 要

今回の「高齢者雇用フェスタ2007」では、「脱年齢元年−日本の雇用が変わる−」というテーマの下、下記内容により、それぞれの分野ごとに企業、団体の展示、相談、催物等を行うことにより、事業主及び高齢者個人にも役立つ情報を提供することとします。

主  催:独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構
財団法人高年齢者雇用開発協会
社団法人東京都雇用開発協会

後  援:厚生労働省、東京労働局・都内ハローワーク、朝日新聞社、産経新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞東京本社、NHK

協  賛:高齢社会NGO連携協議会

協  力:NHKエデュケーショナル

開催日:平成19年10月3日(水)午前10:00〜午後5:00

開催場所:東京ドームシティ・プリズムホール
東京ドームホテル

イベント内容

式 典 於:東京ドームシティ・プリズムホール

(カンファレンスゾーン 10:00〜 11:00)

・開会式
・高年齢者雇用開発コンテスト厚生労働大臣表彰等表彰式

特別企画 於:東京ドームシティ・プリズムホール

(カンファレンスゾーン 11:00〜 12:00)

「そうかなるほど高齢者雇用」池上 彰(フリージャーナリスト)

特別講演

於:東京ドームシティ・プリズムホール

(カンファレンスゾーン 13:30〜 14:30)

「海外から学ぶ高齢化社会」 椎名 誠(作家)

NHK「日曜フォーラム」公開シンポジウム

於:東京ドームシティ・プリズムホール

(カンファレンスゾーン15:00〜17:00)

「どう活かす、団塊力」

パネリスト:清家 篤(慶應義塾大学教授)
公文 節男(イオン(株)人事企画部長)
江川 節子(早稲田大学大学院客員教授)
童門 冬二(作家)

コーディネーター: 池上 彰(フリージャーナリスト)

高年齢者雇用開発フォーラム

「脱年齢 今、中小企業が熱い!!」

トラックI「技術と技能で脱年齢」

於:東京ドームホテル(オーロラの間 13:00〜16:30)

・企業事例 石川金属機工(株)、武生特殊鋼材(株)
・総括 森田一寿(目白大学教授)

トラックII「地域の力で脱年齢」

於:東京ドームホテル(シンシアの間 13:00〜16:30)

・企業事例 協同組合苫自整ビジネスサービス、(株)小川の庄
・総括 藤村 博之(法政大学教授)

展 示

於:プリズムホール

・企業の賃金・年金・労務相談
・企業相談
・あなたの仕事能力を測定
・あなたの職場選びは正しい?
・地域貢献・働き方

などのブース等を展開


トップへ