(大阪府と同時発表)

平成19年4月20日
厚生労働省医薬食品局
   
監視指導・麻薬対策課 熊内(内線2762)
福田(内線2767)

医薬品成分(カルボデナフィル)を含有する
いわゆる健康食品(無承認無許可医薬品)の発見について

今般、下記の健康食品から、医薬品成分であるカルボデナフィルが新たに検出されましたので、お知らせいたします。

1. 経緯
  大阪府が買上げ検査を実施しているいわゆる健康食品の中で、「2」に掲げる製品について、大阪府立公衆衛生研究所及び国立医薬品食品衛生研究所において分析した結果、シルデナフィル類似の薬理作用を有すると考えられるカルボデナフィルが検出された。

2. カルボデナフィルが検出された製品の概要

  製品名:Newピアリス
名称:清涼飲料水
内容量:30ml
賞味期限:2007.10.20
形状:液体
原産国:韓国
  Newピアリス

3. カルボデナフィルについて
  カルボデナフィルは、国内外では医薬品として承認されていないが、シルデナフィルと類似の化学構造を有する物質であり、類似の作用を有することが考えられる。

4. 健康被害事例について
  現時点では、カルボデナフィルを含有していることが確認された製品による健康被害事例は報告されていない。
  しかしながら、カルボデナフィルは医薬品成分であるシルデナフィルと類似の作用を有すると考えられ、健康被害が発生するおそれが否定できないので、これらの製品を服用されている方は、服用を中止いただき、製品の服用が原因と疑われる症状を示している場合には、医療機関や最寄りの保健所まで御相談いただきたい。

5. 今後の対応
  これらの製品については、関係都道府県が販売中止、回収等の必要な措置を行うとと もに、厚生労働省としても分析方法を都道府県等あてに通知し、同様の事例に対する取 締りの強化及び再発防止に努めることとする。

(参考)

・カルボデナフィル(carbodenafil)の化学構造式

・シルデナフィルの化学構造式

シルデナフィルについて
  国内ではシルデナフィルのクエン酸塩(クエン酸シルデナフィル)が医薬品として承認されております。(商品名:バイアグラ)
  なお、承認されているクエン酸シルデナフィルの適応と主な副作用は、次のとおりです。
  適応:勃起不全
副作用:頭痛、ほてり、視覚障害等
添付文書上の警告:高血圧及び狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸剤アミル、硝酸イソソルビド等)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下げることがあるのでご注意下さい。

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