厚生労働省発表 平成19年2月15日 |
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高年齢者が生き生きと働くことのできる職場づくりの事例を広く募集
〜高年齢者雇用開発コンテスト〜
超高齢社会を迎える中、これに適切に対応し、我が国の経済社会の活力を維持していくためには、高年齢者の長年培ってきた知識や職業経験が活かされ、意欲と能力がある限り年齢にかかわりなく働き続けることができる全員参加型社会を実現していく必要がある。
そうした中、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律が施行され、定年の引き上げ、継続雇用制度の導入等の高年齢者雇用確保措置を講ずることが企業に義務づけられ、高年齢者の長年培ってきた知識や経験を活かし、少なくとも65歳までは、継続して働くことのできる雇用環境の整備を早急に進めていくことが求められているところである。
また、昨年12月にとりまとめられた「再チャレンジ支援総合プラン」においては、人生の各段階における働き方、学び方、暮らし方について選択肢を多様化するため、高齢者・団塊世代の活躍の場の拡大への支援等を推進する複線型社会の実現を重点課題の一つとしているところである。具体的には、同プランの個別行動計画の中で「70歳まで働ける企業」の実現に向けた取組として、企業の先進事例の収集、情報提供、相談援助等を行うこととされており、5年後の平成24年には団塊の世代が65歳に到達し、60歳代後半における就労ニーズの一層の高まりが見込まれること等も踏まえ、意欲と能力があれば 「70歳まで働ける」雇用機会の確保に向けた環境整備等も早急に進めていく必要がある。
このため、高年齢者雇用の重要性が広く国民や企業等に理解されるとともに、高年齢者が生き生きと働くことのできる快適な職場づくりへの取組が、より多くの企業によって進められていくことを目的に、平成19年度においても、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構、財団法人高年齢者雇用開発協会との共催で、別紙により高年齢者雇用開発コンテストを開催する。当該コンテストでは、高年齢者自らが意欲や充実感を持ちつつ、その能力を充分に活かすことができるような創意工夫がなされている企業等の事例の募集に加え、新たに平成19年度においては、創意工夫の結果、70歳まで働ける場を確保している企業等の先進事例なども広く募集し、特に優れた事例を表彰するとともに、国民及び企業等に広く周知することにより、企業等における高年齢者の雇用の推進に資することとする。
なお、高年齢者雇用開発コンテストにおける入賞者の表彰は、本年10月の高齢者雇用フェスタ(仮称)(東京都内にて開催)において行う予定である。
平成19 年度高年齢者雇用開発コンテスト
(主催:厚生労働省、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構、
財団法人高年齢者雇用開発協会)
厚生労働省、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構(以下「機構」という。)と財団法人高年齢者雇用開発協会では、少なくとも65歳までの雇用を確保する制度の導入のための労務管理上の諸制度の見直しや高年齢者のための職域開発・作業設備の整備を行う等、雇用環境を高年齢者にとって生き生きと働くことのできるものにするために企業等が創意工夫を行った事例に加え、新たに平成19年度においては、創意工夫の結果、70歳まで働ける場を確保している企業等の先進事例なども広く募集する。
【募集テーマ】
- (1)人事・賃金管理、組織再編等、制度に関する改善
- (2)新しい職場での就業、新たな技能の習得等を容易にするための教育訓練、高年齢者による若年者への技能継承など能力開発に関する改善
- (3)作業方法、作業設備・機器、治工具類等の整備・改善
- (4)高年齢者雇用のための新たな職場の創出
- (5)ワークシェアリング等による働き方の工夫
- (6)70歳まで働ける場の確保を行った改善等
- (7)その他(健康管理・安全衛生管理・福利厚生等)高年齢者の雇用に関する改善等
【応募方法】
- (1)指定の応募用紙を使用すること。また、参考資料として、写真、図、イラスト等の事例の内容を具体的に説明するものを添付すること。
- (2)応募する事例については、上記募集テーマ(1)〜(7)の全部又は一部とする。
- (3)応募用紙は、都道府県高年齢者雇用開発協会(以下「都道府県協会」という。)、機構において配布する。また、機構のホームページからも提供する。
【応募資格】
原則として「企業」又は「事業所」からの応募とする。
【応募締切日】
平成19年5月14日(月)
【提出先】
都道府県協会を経由のうえ、機構へ提出するものとする。
【賞】
(1) | 厚生労働大臣表彰 | ||
最優秀賞 | 記念品及び賞金30万円 | 1編 | |
優秀賞 | 記念品及び賞金20万円 | 2編 | |
特別賞 | 記念品及び賞金20万円 | 3編
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(2) | 財団法人高年齢者雇用開発協会会長表彰 | ||
優秀賞 | 記念品及び賞金15万円 | 若干編
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(3) | 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長表彰 | ||
優秀賞 | 記念品及び賞金10 万円 | 若干編 | |
部門別賞 | 記念品及び賞金10万円 | 若干編 | |
奨励賞 | 記念品及び賞金10万円 | 若干編 | |
努力賞 | 記念品 | 若干編 |
【審査】
審査委員会(審査委員は別添参照)を設置し審査する。
【入賞企業等の発表等】
- (1)入賞企業等は、平成19年9月に厚生労働省において発表することとし、入賞企業等には直接通知する。
- (2)厚生労働省職業安定局編集協力の「職業安定広報」及び機構発行の「エルダー」誌上に入賞企業等の事例を掲載する予定である。
- (3)「70歳まで働ける場を確保している先進事例」の受賞作品を中心に、全5段程度の新聞広告を掲載する予定である。
【問い合わせ先】
都道府県協会、機構(ホームページ http://www.jeed.or.jp)
【その他】
応募された文書の著作権及びこれに付随する一切の権利は、厚生労働省、機構及び財団法人高年齢者雇用開発協会に帰属するものとし、入賞企業等の事例は、厚生労働省、都道府県労働局、公共職業安定所、機構、財団法人高年齢者雇用開発協会及び都道府県協会等が実施する啓発活動に活用する。
審査委員
小野 旭 | 独立行政法人労働政策研究・研修機構理事長 |
長町 三生 | 荻国際大学副学長 |
神代 雅晴 | 産業医科大学教授 |
樋口 美雄 | 慶應義塾大学商学部教授 |
神谷 聖志 | ものつくり大学技能工芸学部長 |
上林 千恵子 | 法政大学社会学部教授 |
高橋 満 | 厚生労働省職業安定局長 |
藤田 弘道 | 財団法人高年齢者雇用開発協会会長 |
荒川 春 | 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長 |
(敬称略) |