平成18年12月22日
厚生労働省食品安全部監視安全課
桑崎 監視安全課長
担当:宮川、小島(内線2478)


ノロウイルスによる食中毒の発生状況(平成18年11月1日から12月18日
までに確定した食中毒事例(速報値))について


 本年11月以降のノロウイルス食中毒について、現状を正確に把握するため、当該食中毒の発生状況について緊急に調査し、その結果を別添のとおり取りまとめたのでお知らせします。



ノロウイルス食中毒発生状況(平成18年11月1日から12月18日
までに確定した食中毒事例(速報値))


○調査方法
 本年12月18日、都道府県、保健所設置市及び特別区衛生主管部局に対し、平成18年11月1日から12月18日までにノロウイルス食中毒と確定した事例(調査継続中のものを含む。)について報告を依頼し、報告について集計した。


○発生状況(速報値)

 本年11月1日から12月18日までにノロウイルス食中毒として確定した事件は、前年と比較して件数、患者数とも大幅に増加した(213件、9,650名)。なお、ノロウイルス食中毒による死者はいなかった。

  平成18年
(参考)
平成17年※2
11月 事件数 122 18
患者数 5,011 577
死者数 0 0
12月※1 事件数 91 36
患者数 4,639 1,160
死者数 0 0
合計 事件数 213 54
患者数 9,650 1,737
死者数 0 0
   ※1:12月18日まで
   ※2:食中毒統計による


 (注)今回報告のあった事例については、保健所等において引き続き詳細な原因究明等を行っており、追って、確定情報が厚生労働省に報告される。

 飲食店等で提供された食事や事業所等への仕出しなどでの発生が多い。また、原因食品がカキと特定された事例はなく※3、食品の取扱い時の汚染が疑われる事例が大半を占めている。
 また、地域別の発生状況については、特に偏りがなかった。

  ※3:12月19日に、カキを原因食品と推定する患者二十数名の食中毒事件が、東京都より報告されている。


 今回のとりまとめ結果では、特定の食品や営業施設がノロウイルス食中毒の原因ではなかったことを踏まえ、報道等に当たっては、くれぐれもご配慮願います。


○予防対策
 厚生労働省では、12月19日、都道府県等を通じて、食品関係営業者等に対してノロウイルス食中毒の発生防止対策の徹底など注意喚起を行っている。また、消費者の方々に対しても、「ノロウイルスに関するQ&A」を通じ手洗いの励行などの注意喚起を行っている。


(参考)
 過去5年のノロウイルス食中毒発生状況(11月1日〜12月18日に発生したもの)

  事件数 患者数 死者数
H17同期 54 1,737 0
H16同期 53 2,966 0
H15同期 47 2,263 0
H14同期 45 1,724 0
H13同期 37 1,769 0
(食中毒統計による)

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