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「フィットネス産業」、「パン製造業」の能力評価基準が完成
(ポイント)
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I | フィットネス産業業 |
1 | 能力評価基準の策定までの経緯
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図1 | フィットネス産業の能力評価基準の全体構成 |

2 | 4つのレベルを設定 能力評価基準の策定に当たっては、これが職業能力を評価する基準であると同時に、労働者にとってキャリア形成上の指針となるように、役職等とそれに必要とされる職業能力の関係の実態に照らし、担当者に必要とされる能力水準(レベル1)から組織・部門の責任者に必要とされる能力水準(レベル4)まで4つのレベルを設定している。 能力評価基準全体に共通するレベル区分の考え方に沿いながら、より具体的にイメージできるよう、企業において期待される役割に着目して店舗部門、本社・本部ごとにフィットネス産業におけるレベル区分の目安を設定した。(図2参照)。 |
図2 | フィットネス産業のレベル区分の目安 |

3 | 能力評価基準の活用例も示す 能力評価基準とともに、同基準の3種類の様式ごとに次のような具体的な活用手法の例も示している(図3参照)。
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(図3) | フィットネス産業における活用手法の例 |

II | パン製造業 |
1 | 能力評価基準の策定までの経緯
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図4 | パン製造業の能力評価基準の全体構成 |

2 | 4つのレベルを設定 また、能力評価基準全体に共通するレベル区分の考え方に沿いながら、より具体的にイメージできるよう、パン製造業におけるレベル区分の目安を設定した(図5参照)。 |
図5 | パン製造業のレベル区分の目安 |

3 | 能力評価基準の活用例も示す パン製造業における能力評価基準の活用例として、同基準を人材育成に向けた取り組みに活用していくための「OJTシート」及び「キャリア設計シート」の例を示している。能力評価基準は昇進・昇格等、人事考課のための評価基準としての活用も考えられるところであるが、従業員規模が比較的小さく、人材育成に十分な労力と時間をかけることが難しいとされるリテールベーカリーの現状を踏まえ、日常業務の中で行われる教育訓練に視点をあてた活用例を示した(図6参照)。
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(図6) | パン製造業における活用手法の例 |


IV | 能力評価基準の記述内容 能力評価基準の具体的な記述に当たっては、単に知識があるということにとどまらず、当該職務を確実に遂行できるか否かの判断基準となるように典型的なビジネスシーンにおける行動例を記述している(図7,8参照)。 |
V | 能力評価基準を活用するメリット 能力評価基準が明らかになることによって、的確なキャリア形成を図ることができる環境が整備され、また、職業能力に関するミスマッチが縮小することが期待される。 |
1 | 求職者・労働者にとっては、職業選択やキャリア形成の目標を立てる際に、(1)自らの能力の客観的な把握、(2)企業が必要とする能力の把握が可能となり、職業能力の向上に向けた取組みにつなげることができる。 |
2 | 企業にとっては、人材に関する企業戦略を立てる際に、採用すべき人材の明確化、人材育成への効果的な投資、能力に基づいた人事評価・処遇等の導入・定着に関する新しいスタンダードとして活用できる。 |
3 | ハローワーク等の労働力需給調整機関にとっては、労働者、企業の双方が職業能力を明確に示すことにより、雇用のミスマッチ解消につなげることができる。 |
4 | 教育訓練実施機関にとっては、職業訓練の対象者の能力レベル表示や修了時の能力評価を適切に行うことができる。 |
VI | 今後の事業の取組み 現在、総合工事業等について、能力評価基準の策定作業を進めているところである。今後も引き続き、幅広い分野について能力評価基準の整備を行うこととしている(図9参照)。 また、今までに策定されてきた能力評価基準がどのように使われてきたのか、活用手法の具体的な好事例を活用事例集としてとりまとめ、更なる活用・普及促進を図ることとしている。 |
VII | 「職業能力評価制度整備委員会活動報告書」及び「能力評価基準」の入手先 広く活用を図るため能力評価基準データを自由に閲覧・ダウンロードできるよう中央職業能力開発協会のHPで公開を行っている。 今年度は、より使いやすいHPとするために改修を行うこととしている。 また、HP上において、今後の策定の参考となるようアンケート調査を実施している。 |
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(図7) | フィットネス産業の能力評価基準の例 |

(図8) | パン製造業の能力評価基準の例 |

(図9) | 能力評価基準の策定状況 |
