(愛知県及び佐賀県と同時発表)

平成17年11月22日
厚生労働省医薬食品局
監視指導・麻薬対策課  光岡(内線2763)
 児玉(内線2762)


医薬品成分(プソイドバルデナフィル)を含有する
いわゆる健康食品(無承認無許可医薬品)の発見について


 今般、下記の健康食品から、バルデナフィルと類似の医薬品成分であるプソイドバルデナフィルが新たに検出されましたので、お知らせいたします。


.経緯
 愛知県内に本社を置く業者が販売していた、いわゆる健康食品である「2」に掲げる製品について、佐賀県衛生薬業センターにおいて分析した結果、バルデナフィル類似の化学構造を有するプソイドバルデナフィルが検出され、医薬品成分に該当することが判明した。

.プソイドバルデナフィルを検出した製品の概要

  製品名ドキン
  名称カメムシ・トウチュウカソウ加工食品
  内容量2.5g(1粒の重量250mg×10粒)
  賞味期限:2008.7、2008.8
  形状錠剤
  原産国中華人民共和国

図

.プソイドバルデナフィルについて
 プソイドバルデナフィルは、国内外では医薬品として承認されていないが、バルデナフィルと類似の化学構造を有する物質であり、類似の作用を有することが考えられる。

.健康被害事例について
 現時点では、プソイドバルデナフィルを含有していることが確認された製品による健康被害事例は報告されていない。
 しかしながら、プソイドバルデナフィルは医薬品成分であるバルデナフィルと類似の作用を有すると考えられ、健康被害が発生するおそれが否定できないので、これらの製品を服用されている方は、服用を中止いただき、製品の服用が原因と疑われる症状を示している場合には、医療機関や最寄りの保健所まで相談いただきたい。

.今後の対応
 これらの製品については、関係都道府県が販売中止、回収等の必要な措置を行うとと もに、厚生労働省としても分析方法を都道府県等あてに通知し、同様の事例についての取締りの強化、再発防止に努めることとする。



(参考)

化学構造式

  図
プソイドバルデナフィル(pseudovardenafil)

図
バルデナフィル(vardenafil)


バルデナフィルについて
 国内ではバルデナフィルの塩酸塩の水和物(塩酸バルデナフィル水和物)が医薬品(販売名:レビトラ錠)として承認されております。
 なお、承認されている塩酸バルデナフィル水和物の適応と主な副作用は、次のとおりです。
  適応 :勃起不全
副作用 :頭痛、ほてり、鼻炎 等
添付文書上の警告: 高血圧及び狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸剤アミル、硝酸イソソルビド等)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下げることがあるのでご注意下さい。

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