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職業能力開発局2007年ユニバーサル技能 五輪国際大会準備室 |
室長 | 亀澤 典子 |
室長補佐 | 水野 智博 |
電話 | 03(5253)1111(内線5949) |
夜間直通 | 03(3502)6958 |
(財)2007年ユニバーサル技能五輪国際大会 日本組織委員会アビリンピック技術部 |
部長 | 樋口 静夫 |
課長 | 山田 文典 |
電話 | 03(5400)1637(ダイヤルイン) |
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第7回国際アビリンピックの競技種目決定!
平成17年11月11日(金)、バーレーン王国のマナーマで開催された国際アビリンピック連合(International Abilympic Federation、以下「IAF」という。)の理事会において、平成19年(2007年)11月に我が国(静岡県)で開催される「第7回国際アビリンピック」(期間:2007年11月13日から11月18日の6日間)の競技種目が、以下のとおり決定された。
<競技種目>
(1)職業技能競技: | (職業に直結する技能を競うもの)
コンピュータプログラミング、パソコン組立、ホームページ作成、洋裁(基礎)、洋裁(応用)、電子機器組立及びテスト、英文ワープロ、フラワーアレンジメント、写真撮影、紳士服仕立て、木彫、籠製作、家具製作(基礎)、家具製作(応用)、電子回路接続、機械組立、ポスターデザイン、貴金属装身具、英文DTP、機械CAD、建築CAD、データベース作成(基礎)、データベース作成(応用)、精密板金、義肢、歯科技工 |
(2)生活余暇技能競技: | (その他障害のある人の優れた才能をアピールするもの)
絵画、陶磁器、刺繍、編物 |
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第7回国際アビリンピックは、「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」として、史上初めて第39回技能五輪国際大会と同時開催される。
今回の競技種目については、本大会の主催団体である「(財)2007年ユニバーサル技能五輪国際大会日本組織委員会」(会長:奥田碩(社)日本経済団体連合会会長)が、IAFが定める国際アビリンピック実施規則に基づいて競技種目を検討し、この度、IAFの理事会に提案して承認されたものである。
(別添)
各競技種目の内容
1 | 職業技能競技
(1 | )コンピュータプログラミング
市販されている汎用ロボットを用いて指定された図形を描く作業のプログラムを作成し、ロボットにその図形を垂直な壁面上に描かせる。使用するソフトは、VisualC++あるいは VisualBasicとする。 |
(2 | )パソコン組立
支給されるコンポーネントを使用し、スペック通りにパソコンを組み立て、Windows XPをインストールして、作動させる。 |
(3 | )ホームページ作成
ホームページ上に、バーチャルショッピングができるような仮想の店を開設する。 |
(4 | )洋裁
(1) | 基礎部門
支給された材料(コットン)を用いて、図面に示された通りに婦人服(裏地なし)を製作する。 |
(2) | 応用部門
支給された材料を用いて、作品の一部に自分のデザインを加えた婦人服(裏地付き)を製作する。 |
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(5 | )電子機器組立及びテスト
支給された部品を用いて、回路図、部品端子図、シャーシー組立図及びプリント板組立図に従って電子機器を作成し、仕様のとおりに正しく動作することを確認する。 |
(6 | )英文ワープロ
Windows MSWordを使用して、見本通りの文書を作成する。この競技で要求される技能は、フォント・文字の調整・修飾、ワードアートの使用、描画オブジェクトの挿入、ヘッダー・フッター・脚注の使用、表の挿入等を行う。 |
(7 | )フラワーアレンジメント
植物及び飾りを選び、指定された用途にあったアレンジメントを完成する。 |
(8 | )写真撮影
与えられたフィルムを使用し、人物、自然、建造物等を指示されたテーマに沿って撮影する。 |
(9 | )紳士服仕立て
支給された材料を用いて、裏地付きの紳士用の衣類を、指示に従って製作する。 |
(10 | ) 木彫
与えられた図面に示されたデザインを、支給された木板に彫刻する。 |
(11 | )籠製作
指定された籐・竹の材料を使用して、定められたサイズのバスケットを自由なデザインで製作する。 |
(12 | )家具製作
(1) | 基礎部門
与えられた材料を使用し、仕様及び図面に従って木箱を製作する。 |
(2) | 応用部門
与えられた材料を使用し、仕様及び図面に従って各パーツを作成し、組立図の通りに家具を製作する。 |
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(13 | ) 電子回路接続
支給された部品を使用して、仕様書にもとづいて電子回路を作成する。 |
(14 | ) 機械組立
分解された自転車を組立マニュアルに従って、正しく組立、調整を行う。 |
(15 | )ポスターデザイン
与えられたデザイン・文字を指定された寸法に基づいてボード上に描き、指示通りの彩色を行う。 |
(16 | )貴金属装身具
支給された材料(銀板)を使用して、与えられた見本と図面に従って装身具を完成する。 |
(17 | ) 英文DTP
DTPシステムを用いて、指示に従い宣伝用のパンフレットを作成し、カラープリントにより出力する。 |
(18 | ) 機械CAD
第三角法で描かれた機械装置の組立図面から、指定された部品を引き出し、CADシステムを用いて部品図を作成する。 |
(19 | ) 建築CAD
与えられた建築平面のスケッチ図をもとに、CADシステムを用いて、建築基本設計図としての平面図を作成する。 |
(20 | )データベース作成
(1) | 基礎部門
MS OfficeのExcelを使用して、帳票に従って、データ(売上伝票、住所録等)の入力を行う。必要に応じて、読み上げソフトを使用する。 |
(2) | 応用部門
MS OfficeのAccess、Excelを駆使して、表(テーブル)作成、データの取り込み、データの抽出及び更新・削除、表示画面(フォーム)作成及びデータ入力、レポート印刷、データ分析、メニュー作成等を行う。 |
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(21 | ) 精密板金
工作機械を用いて、与えられた製作図に従って、厚さ1.2mmの冷間圧延鋼板で2点の部品を製作し、組み合わせる。 |
(22 | )義肢
仕様書に従い、下腿義足のソケットを製作する。 |
(23 | )歯科技工
指定された方法に沿って、義歯を作成する。 |
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2 | 生活余暇技能競技
(1 | )絵画
指定されたテーマの中からひとつ選び、自由な表現技法によって水彩画を製作する。 |
(2 | )陶磁器
日常生活の実用に供する陶磁器をデザインし製作する。 |
(3 | )刺繍
用意された布と刺繍糸を使って、与えられたテーマの刺繍を製作する。 |
(4 | )編物
編物毛糸を使って、指示書のとおり手編みで作品を製作する。 |
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(参考)
国際アビリンピックについて
1 | 大会概要
国際アビリンピックは、1981年(昭和56年)の国際障害者年を記念して、障害者の職業的自立の意欲を増進するとともに、事業主及び社会一般の理解と認識を深め、さらに国際親善を図ることを目的として、1981年10月に第1回大会が東京で開催された。
国際アビリンピックは、開催国の障害者関係団体が主催団体となり、国際アビリンピック連合(IAF)〈注1参照〉と国際リハビリテーション協会(RI)〈注2参照〉との共催で開催されている。
(注 | 1)国際アビリンピック連合(International Abilympics Federation)
障害者の職業的自立及び職業技能の向上、一般社会の理解の促進、障害者の社会参加、国際交流・親善等を目標に掲げる国際アビリンピックを継続的に開催することを目的とする国際団体であり、開催国の主催団体、国際リハビリテーション協会(RI)とともに、国際アビリンピックを共催している。
加盟団体は33カ国45団体(2005年11月現在)、会長は現在日本(木村富美雄 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長代理)、副会長は前回のアビリンピックを主催したインドの代表が務めている。他の理事は、オーストラリア、オーストリア、中華人民共和国、チェコ共和国、香港、レバノン及びRIの代表が務めている。 |
(注 | 2)国際リハビリテーション協会(Rehabilitation International)
世界的レベルで障害者の諸問題に取り組んでいる障害者問題の分野では唯一の民間団体。加盟国は約80カ国に及び各国の障害者福祉団体・政府機関等が加入している。 |
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2 | 参加資格
15歳以上の障害をもつ者。1職種につき1カ国最大3名まで。
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3 | 競技種目
職業技能を競う職業技能競技、生活余暇を楽しむ技能を競う生活余暇技能競技の2つがある。
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4 | 開催状況
開催年 |
1981年 (昭56) |
1985年 (昭60) |
1991年 (平3) |
1995年 (平7) |
2000年 (平12) |
2003年 (平15) |
開催国・地域 |
第1回 日本 (東京) |
第2回 コロンビア (ボゴタ) |
第3回 香港 |
第4回 オーストラリア (パース) |
第5回 チェコ共和国 (プラハ) |
第6回 インド (ニューデリー) |
総参加国・地域数 |
56 |
54 |
83 |
32 |
29 |
33 |
職業技能競技 参加国・地域数 |
49 |
47 |
32 |
23 |
21 |
23 |
職業技能競技 種目数 |
17 (17) |
12 (5) |
34 (21) |
32 (15) |
27 (14) |
25 (12) |
職業技能競技 参加選手数 |
304 (76) |
281 (7) |
307 (28) |
335 (28) |
316 (28) |
355 (19) |
注 | ( )内は、日本の参加競技種目数及び参加選手数 |
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5 | 第6回国際アビリンピック(開催国:インド)の開催の模様
(参加国・地域(33カ国・地域))
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日本、オーストラリア、オーストリア、バングラディシュ、ブータン、中国、台湾、チェコ、香港、インド、インドネシア、イラン、マレーシア、モーリシャス、ネパール、パキスタン、フィリピン、シンガポール、スロバキア、スロベニア、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ドイツ、ガーナ、イギリス、オランダ、レバノン、スリランカ、スウェーデン、スイス、アメリカ、ユーゴスラビア |
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●競技(英文ワープロ)
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●競技(水彩画)
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●競技(婦人服)
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●競技(家具製作)
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●表彰式
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●閉会式
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