名簿
第1部門 | 金属材料製造の職業等 |
第2部門 | 金属加工の職業 |
第3部門 | 金属溶接・溶断・鍍金工、その他の金属加工等の職業 |
第4部門 | 一般機械器具組立・修理の職業等 |
第5部門 | 電気機械器具組立・修理及び電気作業関係の職業 |
第6部門 | 輸送用機械器具組立・修理の職業等 |
第7部門 | 染色・紡糸等、繊維製造の職業 |
第8部門 | 衣服の職業 |
第9部門 | 建設の職業等 |
第10部門 | タイル張り、左官、建築板金工及び建設機械運転の職業等 |
第11部門 | 植木職、造園工等の職業 |
第12部門 | 窯業製品製造の職業等 |
第13部門 | 木・竹・つる製品等製造の職業 |
第14部門 | 食品原料等製造等の職業 |
第15部門 | 生活衛生サービスの職業 |
第16部門 | 飲食物調理及び接客サービスの職業 |
第17部門 | 内張工・表具師・塗装工及び内装仕上工等の職業 |
第18部門 | 広告美術工・製図工・包装工、その他の職業 |
第19部門 | 装身具と身の回り品製造の職業 |
第20部門 | その他の職業 |
第1部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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1 | 手込造型工・鋳込工 | さとう さぶろう 佐藤 三郎 (六十九歳) |
(有)澤幡製作所 | 非鉄合金鋳物の製造に優れた技能を有し、乗用車等の内装シート成形用のアルミ合金鋳物金型の鋳造法の確立や、揚水ポンプの鋳物製造等に創意工夫をこらすなど、作業の効率化や鋳物の品質向上などに貢献している。また、海外への技術伝承や若手技能士の育成にも尽力している。 |
茨城県 | ||||
2 | 機械込造型工 | すぎうら こういち 杉浦 孝一 (五十七歳) |
アイシン精機(株)アイシン高等学園 | アルミダイカスト鋳造工として精励するとともに技能の研鑽に努め、幾多の業務改善を行った。また、コールドチャンバダイカスト作業においては社内及び社外において多くの技能士を育成している。 |
愛知県 | ||||
3 | 機械込造型工 | かねみつ つねよし 金光 常ワ
(六十歳) |
大阪金属(株) | 鋳物製品の造型において機械造型の全技能を習得し、品質保証をねらいとする造型のコントロールシステムの確立、設備改善によるコスト削減、省エネルギー活動、鋳込歩留の改善などに貢献した。 |
大阪府 | ||||
4 | 製銑工 | おかだ きくお 岡田 紀久雄
(五十九歳) |
(株)神戸製鋼所神戸製鉄所 | 高炉への熱風吹込み口である羽口から、安価燃料の微粉炭を多量に吹き込む技術を開発し、低コークス比日本記録を達成したほか、羽口から炉内充填物をサンプリングする装置を開発し、日本初のオールペレット操業を達成するなど、業界の第一人者である。 |
兵庫県 | ||||
5 | 圧延ロール整備工 | ごとう もとつね 後藤 元恒
(五十八歳) |
(株)神戸製鋼所加古川製鉄所 | 鋼板製造の熱処理、塗装厚鋼板の製造作業に従事し、スプレーガンの微細な吐出圧力及び噴射タイミングを調整可能な塗装装置を独自に考案・実機化し、塗装膜厚品質の飛躍的向上及び年間五千万円をこえるコスト削減を達成する等、幾多の考案改善を行い品質・生産性向上に貢献した。 |
兵庫県 | ||||
6 | 冷間圧延工 | つかもと としあき 塚本 敏昭
(五十九歳) |
新日本製鐵(株)広畑製鐵所 | 製鉄所で冷間圧延作業に従事し、作業者の勘に頼る作業が多い中、自己の持つノウハウを定量的評価指標として標準化し、圧延油二〇%の低減を可能にしたほか、作業方法の改善によりタンデム圧延機にあって板厚〇.一四ミリなる極薄材圧延技術を確立し、業界での第一人者である。 |
兵庫県 | ||||
7 | 製鋼工 | みやはら のりふみ 宮原 憲文 (五十五歳) |
(株)住金鋼鉄和歌山 | 多機能連続鋳造機の操業に優れた技能を有し、試作初期より量産に至るまで、卓越した技能により、設備改善・操業改善・品質改善に取り組んでいる。 |
和歌山県 | ||||
8 | 冷間鍛造工 | かたおか ひろみ 片岡 宏巳 (六十二歳) |
(株)アルファ | 卓越した冷間鍛造技能により、独自の加工技術マイクロフォージング(超精密塑性加工技術)の開発を世界に先駆けて成功し、従来製作不可能とされていた精密、超微細な形状の鍛造を可能とした。この技術により、高性能ヒートシンク(放熱器)の量産に成功し、IT業界の進展に多大な貢献をした。 |
個人 |
第2部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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9 | 旋盤工 | たかの くにひこ 高野 邦彦 (五十九歳) |
(株)日鋼機械センター | 世界最大級の超大型組立クランク軸や発電用大型ロータ軸などの大型鋳鍛鋼製品、さらには長尺軸や精密ネジなどの旋盤加工に優れた技能を有する。ロータ軸の精密仕上げ加工技術を世界の素材メーカーの中で唯一確立したほか、独自の考案による高精度・高能率な加工製品は海外からも高く評価されている。 |
北海道 | ||||
10 | 金属特殊加工機工 | てるい まもる 照井 守 (四十三歳) |
キヤノン(株)阿見事業所金型技術センター | 金属工作機械の研削盤加工技能に優れ、カメラ・事務機型の小型部品の高精度加工方法及び加工条件を確立し、新製品の開発に貢献している。また、海外・国内関連会社の金型要員を育成するなど技能伝承にも尽力している。 |
茨城県 | ||||
11 | 金属手仕上工 | みなみ きじゅうろう 南喜 重郎 (五十七歳) |
富士電機機器制御(株)吹上事業 | 長年の金型製作で培った技能を駆使し、高精度な複合金型を考案した。さらに、多くのプレス金型を改善するとともに、無人専用機の考案により、無人のプレス加工を可能とするなど生産性の向上に大きく貢献している。 |
埼玉県 | ||||
12 | 板金工 | くりはら とみえ 栗原 富栄 (五十六歳) |
アンリツテクマック(株) | 電子機器用シールドケースを始めとする板金部品の製作に関する技能に卓越し、高周波シールドケースの抵抗溶接技能を生み出すとともに幾多の考案・改善により生産効率の増進や安全確保、新製品開発に大きく貢献した。 |
神奈川県 | ||||
13 | 数値制御金属工作機械工 | きたざわ たけし 北澤 猛 (六十歳) |
セイコーエプソン(株)本社 | 数値制御加工技術に卓越している。各種工具を独自に考案しており、加工機械の性能を極限まで引き出すミクロン単位の仕上技能は群を抜いている。また、県技能検定委員や高度熟練技能者審査委員を務めるなど、後進の育成や、業界への貢献も大きい。 |
長野県 | ||||
14 | 金属手仕上工 | たはら ひろし 田原 モ (五十七歳) |
中日本ダイカスト工業(株)本社工場 | 鋳造後常温となる過程で収縮するダイカスト部品の特性を見越して金型を極めて高い精度で設計・製作し、その金型から作られた製品については、後加工なしでも一〇〇分の一ミリ以下の精度が出せる鋳造技術、そしてそれを更に高い精度に仕上げる加工技術体制の構築に尽力した。 |
岐阜県 | ||||
15 | フライス盤工 | きくち あきひと 菊池 彰仁 (五十一歳) |
松下電器産業(株)松下ホームアプライアンス社 | 長年にわたり白物家電製品の試作・金型製造に従事し、その卓越した技能と豊富な知識を商品開発と連動したものづくりに生かし、生産性効率・安全性の向上に寄与するとともに、国内外の技能者育成に貢献した。 |
滋賀県 | ||||
16 | 金属手仕上工 | よしだ みのる ワ田 稔 (五十九歳) |
松下電工(株)製造システムセンター | 樹脂成形金型仕上げに優れた技能を有し、三次元ハウジング金型の曲面調整技能の確立や、成形条件と型精度の関係改善を図るなど生産効率化に寄与し、海外技能者の育成にも貢献した。 |
大阪府 | ||||
17 | フライス盤工 | かねちく かつみ 鐘築 克己 (五十八歳) |
(株)中島製作所 | 工業用ミシンのキーパーツ製造加工において、最良の工程管理を確立した高度な技術を持つ熟練工である。また、精度確認のための測定具を自ら考案することなどにより、作業効率を飛躍的に高めた。 |
島根県 | ||||
18 | 旋盤工 | あんどう つとむ 安藤 勉 (五十九歳) |
ナビック(株) | 精密機械部品の加工業務について優れた技能を有している。氏はその技能により、アスパラの選果場設備を開発し、アスパラの計量、結束においてスピード、精度の向上に寄与し、その製品は農協等関係業者から高く評価されている。 |
岡山県 | ||||
19 | フライス盤工 | すなみ ひさし 須浪 壽 (四十七歳) |
(株)マキタ | フライス盤での異径多段構造ディーゼルエンジン燃焼室の燃料弁の加工に卓越しており、精度や段差を考慮した加工手順、工具毎の切削条件の設定、材料の剛性と切削工具の研削技能により高精度・高効率の加工方法を考案した。 |
香川県 | ||||
20 | 金属手仕上工 | かつら いさお 桂 功 (五十五歳) |
(株)デンソー阿久比製作所 | 金型製作において数多くのノウハウの標準化や有益な改善を積み重ね、品質と生産性向上に貢献している。そして、抜き型職種の技能五輪選手の育成や、世界大会金メダリストの輩出により、若手技能者の能力進展にも尽力した。また、海外現地法人に対して技能指導を行い、現地従業員の技能向上にも貢献している。 |
(社)日本自動車部品工業会 | ||||
21 | 研磨盤工 | かわな しんじ 川名 伸二 (三十八歳) |
NSKマイクロプレシジョン(株)藤沢工場 | ミニチュアボールベアリングの製造にとって最も重要な工程である溝の研削・超仕上げ一筋に長年従事し、従来不可能とされていた高精度超極小ベアリングの加工方法を確立した。この世界最小ボールベアリングは、IT機器、医療機器等の極小化に大きな道を拓いた。 |
(社)日本ベアリング工業会 | ||||
22 | 旋盤工 | つかもと たかとし 塚本 敏 (五十六歳) |
アイシン精機(株)本社さわやかふれあいセンター | 新製品を主とした機械加工に従事し、技能の研鑽・蓄積に努め、卓越した技能を発揮し、小物部品から金型までの幅広い機械加工の改善に取り組み、新製品のモノづくりに貢献してきた。その間、多種資格を取得し、職場改善を強力に推進するとともに自ら持つ技能・技術を若年者に伝承、後進の育成に努めている。 |
(社)日本自動車機械器具工業会 | ||||
23 | プレス加工 | おかの まさゆき 岡野 雅行 (七十二歳) |
岡野工業(株) | 長年、プレス加工の技能に卓越し、これまで不可能とされていた細径側外径φ〇.二ミリ、内径φ〇.一ミリ、太径側外径φ〇.三五ミリ、内径φ〇.二五ミリの「刺しても痛くない」世界最細注射針の製造に成功し、その量産化技術を確立した。また、氏はメッキ材料、チタン、モリブデン等世界初の深絞りに成功した事例も多い。 |
個人 | ||||
24 | フライス盤工 | たのうえ しゅんいち 田上 俊一 (三十歳) |
(株)デンソー技研センター | 氏は入社後、技能の研鑽に精励し、優れた技能を身につけた。そして、出場した第三十四回技能五輪国際大会においては課題の図面ミスを指摘し、過去最高得点で金メダルを獲得するとともに国別最高得点賞も受賞した。その後は指導者として二名の国際大会金メダリストを育てるなど若手技能者の技能進展に尽力している。 |
個人 | ||||
25 | 旋盤工 | つじたに まさひさ 辻谷 政久 (七十二歳) |
(有)辻谷工業 | 長年砲丸などスポーツ用具製作に携わり、これらの機械加工に関わる高度な知識・技能を有し、特に、辻谷砲丸は、オリンピック・アトランタ大会以来、三大会連続して金、銀、銅メダルを独占する快挙を成し遂げた。さらに、全国の高等学校や企業等で講演を行い、後進技能者の指導育成にも貢献している。 |
個人 |
第3部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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26 | 金具製造工 | たやま きみえい 田山 公衛 (六十歳) |
メルコジャパン(株)勝田事業所 | 金型製作に卓越した技能を有し、これまで不可能であった無人改札機切符出し入れ口のアルミ製品化に成功し、無人改札機の普及に大きく貢献するとともに、東京湾海底トンネル用ゴムパッキング金型等の製作に尽力した。 |
茨城県 | ||||
27 | ろう付工 | すずき こうたろう 鈴木 耕太郎 (五十七歳) |
(株)日立空調システム清水生産本部 | 配管ろう付作業に従事し、異種材料や細径管の接合などに卓越した技能を有すると共に、次代を担う高度技能者の育成や海外生産拠点における現地技能者の技能指導にも尽力している。さらに、ろう付の自動化にも取り組み量産効率の向上にも貢献している。 |
静岡県 | ||||
28 | アーク溶接工 | たかす てつお 須 哲夫 (五十八歳) |
(株)豊田自動織機高浜工場 | 産業車両の溶接作業に長年従事し、卓越した技能を持っている。また、事業部において、溶接ロボットにいち早く取り組み、溶接条件や管理技術、技能を確立してロボット化拡大に貢献した。さらに、溶接技能講師としても活躍、若手の溶接工を数多く育成している。 |
愛知県 | ||||
29 | ばね製造工 | かたや じゅんいち K谷 淳一 (六十五歳) |
(株)特発三協製作所 | 薄板ばねの製造に従事し、他社に比べ三分の二程度の工程で成形が出来る金型を工夫したほか、カメラ付き携帯電話の小型・薄型化に必要なカメラモジュール開発において業界で初めて小型高性能レンズを固定するウェーブワッシャーの金型を完成させ、量産加工を可能にした。 |
兵庫県 | ||||
30 | 電気めっき工 | かんだ みつお 神田 三男 (六十七歳) |
高知精工メッキ(株) | 昭和三十六年以来、四十三年間にわたり電気めっき加工に従事している。三価クロムめっきや鉛レスはんだめっきの技術の開発に意欲的に取り組み、新技術の開発、量産化に成功するなど優れた技能を有している。また、後進の育成にも尽力し、業界の発展に貢献している。 |
高知県 | ||||
31 | 猟銃仕上・組立工 | まえかわ ゆたか 前川 裕 (六十歳) |
(株)ミロク製作所 | 入社以来四〇数年にわたり猟銃の仕上・組立作業に従事し、猟銃製造技能の研鑽に努め、ミロクの銃の特徴である「ゼロ嵌合」の技能を支えてきた。また、銃の修理、調整技能にも優れ、ユーザーから高い信頼を得ている。 |
高知県 | ||||
32 | プラスチック成形金型仕上工 | たかむら ちゅうじ 村 忠治 (六十一歳) |
イガリモールド(株)第二工場 | マイクロ単位(一〇〇〇分の一ミリ)の金型仕上技能者として、業界でも難しいとされているスタックモールド型、型内組立型、世界初の型内蒸着型の製作に寄与し、生産コスト三〇%削減に成功した。その結果、国内量産体制を可能として産業の空洞化防止に貢献した。 |
(社)日本金型工業会 | ||||
33 | 電気めっき工 | ひしぬま とみお 菱沼 富男 (六十歳) |
(株)ケディカ仙台本社工場 | 氏は長年にわたり、各種電気めっきの性能向上並びに環境保全技術の向上に努め、また、自企業のみならず他企業の技能者育成にも尽力する等、業界の発展に大きく貢献した。更にアルミニウムの二次電解では、同技術が今後各業界で取り入れられ、産業界の発展に大きく寄与することが期待されている。また、社内にあっては同技術の継承と有能な若手技能者の育成に努めた。 |
(社)表面技術協会 | ||||
34 | 電気めっき工 | おざわ しげお 小澤 茂男 (六十一歳) |
(株)三ツ矢 | 氏は電気めっきを必要とする電子部品のめっき加工分野で、取引先が要求する一〇〇分の一ミリ単位の部分めっきや、めっきにより機能向上を図る高度な加工に対応する技術や加工法を開発し、規格・標準化して作業担当者が処理上の過誤を生じないようにする工程や装置を開発する等多大なる貢献をした。 |
個人 |
第4部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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35 | 鉄工 | すずき りいちろう 鈴木 利一郎 (五十六歳) |
三菱重工業(株)横浜製作所 | 橋梁の組立技能に卓越し、特に溶接変形量の予測と対応に優れ、斬新なデザインの「ワールドカップ大橋」や特殊形式の橋梁である「新港サークルウォーク」で高い評価を得ている。 |
神奈川県 | ||||
36 | 特殊産業用機械器具組立 | なかやま まさひろ 中山 正弘 (五十三歳) |
パナソニックモバイルコミュニケーションズ(株)グローバルものづくりセンター | 精密金型調整・加工技能及び生産設備組立・調整技能に卓越し、小型・軽量・薄型で三次元曲面を有する携帯電話の生産とその品質向上に貢献した。 |
神奈川県 | ||||
37 | 設備保全工 | こんどう こうぞう 近藤 孝三 (五十七歳) |
トヨタ自動車(株)衣浦工場 | 自動車用部品製造設備の保全業務全般にわたり、卓越した技能を発揮する。特に車両性能・品質に大きく影響する加工精度確保に向け、設備本体の信頼性向上に多大な功績を残している。 |
愛知県 | ||||
38 | 機械修理工 | いそがい やすし 磯貝 康 (五十四歳) |
(株)デンソー大安製作所 | 機械、電気、電子の幅広い知識と保全技能を習得する等、「複合技能士」となってあらゆる見地から設備をメンテナンス出来る能力を身につけた。現在では、世界一シェアのアイドルスピードコントロールバルブ等の社における主力製品の生産を支えている。 |
三重県 | ||||
39 | 特殊産業用機械組立工 | かわしま ひろみ 川嶋 博美 (五十七歳) |
(株)小松製作所大阪工場 | 世界最大のブルドーザーや国内最大の油圧ショベルの試作・製造に携わり、幾多の考案・改良を行った。高品質な建設機械の製品化により、我が国の建設機械輸出需要の拡大にも貢献した。 |
大阪府 | ||||
40 | 計器組立工 | ふじき よしみち 藤木 義三 (五十七歳) |
大阪精密機械(株) | 歯車測定機組立に関する技能に卓越し、キサゲ加工とボルト締めによる組立技能を確立した。高精度の歯車測定機の生産により、自動車のトランスミッションの静粛性に寄与するなど、日本の自動車産業の躍進にも貢献した。 |
大阪府 | ||||
41 | 特殊産業用機械組立工 | おおしか きよかず 大鹿 清一 (五十六歳) |
三菱重工業(株)高砂製作所 | 各種ポンプやタービンの組立や据付・メンテナンス業務に従事し、これまでに工法の改善や作業手順の標準化による生産性及び品質の向上に貢献するとともに、不適合時の原因究明及び対策工事をまとめる能力にも優れ、また、後進技能者の育成にも尽力した。 |
兵庫県 | ||||
42 | 金属工作機械組立工 | みやた やすお 宮田 安男 (六十一歳) |
オークマ(株) | 組立工として特に工作機械の生命である機械精度確立に優れた組立技能を持つ。特に本機組立の知識・本機の構造・組立技能に精通しており、シェア七十五%を誇る門型マシニングセンタなどの組立を支えた。また、クレーム処理で一度ユーザに出かけると技能技術の高さと人柄を評価され国内・海外の企業から相談、出張要請されるほど信望が厚い。 |
(社)日本工作機械工業会 | ||||
43 | 特殊産業用機械組立工 | やまざき てつお 山崎 哲雄 (五十一歳) |
(株)東芝社会ネットワークインフラ社小向工場 | 航空機及び人工衛星搭載機器の超精密機構部品組立及び複合材料を用いた製品の組み立て作業に長年従事して培った知識・技能を有し、特に精密機械組立・接着組立技能、検査技能は抜群で、業界における第一人者と言われている。 |
(社)日本航空宇宙工業会 |
第5部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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44 | 制御盤組立・調整工 | くげぬま ふみあき 久下沼 文明 (五十六歳) |
(株)日立製作所情報・通信グループ | 火力・原子力・上下水道用制御装置等の組立、配線、試験作業に卓越した技能を有し、制御装置生産方式を改善して自走台車による流れ組立方式を生み出した。これらの製品の無事故稼働により、産業社会へ大きく貢献した。 |
茨城県 | ||||
45 | 配電盤組立・調整工 | ともべ のりゆき 友部 紀之 (五十八歳) |
(株)日立製作所電力グループ日立事業所国分生産本部 | 保護継電器盤の組立、配線に卓越した技能を有し、信頼性の高い作業法や現地据付技能を確立し、世界最大級の変電所の保護継電器盤を始め、国内外で電力業界の発展に貢献するとともに、多くの若手技能士を育成した。 |
茨城県 | ||||
46 | 発電機組立・調整工 | はたき とみお 畑木 富男 (五十八歳) |
(株)日立製作所日立事業所 | 原子力、火力発電機等の大型回転電気機器の製造に長年従事し、特に大容量タービン発電機の高精度水冷却巻線技能に卓越し、日本の発電設備製造技術を世界一流の水準に高揚させるとともに、多くの巻線電工員を育成した。 |
茨城県 | ||||
47 | 発電機組立・調整工 | こんどう かずお 近藤 一夫 (五十八歳) |
関東水力工事(株) | 部品が数万点に及ぶ大型発電機において、全ての部品について熟知し、一〇〇分の一ミリ単位の精度で組立、据え付けを行う高度な技能を有している。国内はもとより広く海外で活躍するとともに、四年間にわたり中央技能検定委員を務めるなど、技能の伝承にも力を注いでいる。 |
群馬県 | ||||
48 | 半導体組立工 | うじいえ ひろあき 氏家 大明 (五十六歳) |
日本オプネクスト(株) | 世界最先端の光伝送装置に用いられる光モジュールの基板に光素子を±一〇μメートルの精度で搭載する技能を確立し、大容量・高速性を追求した通信機器の技術革新に寄与し、二十一世紀の本格的なマルチメディア社会の発展に貢献している。 |
神奈川県 | ||||
49 | 半導体チップ製造工 | ばん けんいち 伴 憲一 (三十五歳) |
オムロン(株)エレクトロニクスコンポーネンツビジネスカンパニー水口工場 | 半導体チップ製造に卓越した知識と技能を有し、小型・高精度の特徴を持つMEMSセンサの製品化において、製造工程での歩留改善および不具合低減を実現し、その量産化に貢献するとともに、後進の育成に貢献した。 |
滋賀県 | ||||
50 | 電気配線工事作業者 | ふじわら かつひこ 藤原 勝彦 (五十三歳) |
(株)関電工営業統轄本部内線工事部中央支社 | 氏は三十年余に亘り屋内線電気工事施工と管理に従事し、豊富な経験と指導力を持っている。電気設備工事の施工にあっては国内の工事ばかりでなく、海外における施工実績をも有しており、自らは屋内線工事の安全・品質、工事施工に関し新工法・工具の研究、資材・工具の改良で電設業界に貢献している。 |
(社)日本電設工業協会 | ||||
51 | 電子応用機械器具組立工 | わたべ としお 渡部 年男 (三十歳) |
松下電器産業(株)ヘルスケア社医用システム事業部 | 電子機器組立をはじめとする、オーダーメイド補聴器の製造に卓越した技能を有している。既製品と異なり、削り加工と接着を中心としたオーダーメイド型補聴器は、高い組立技術が必要となるが、氏の組立技術を発揮して、外観を仕上げる技能は内外に高く評価されている。 |
有限責任中間法人 日本補聴器工業会 |
第6部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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52 | 甲板部艤装工 | なんばら くにお 南原 國夫 (五十八歳) |
三井造船(株)千葉事業所 | 船舶の建造に長年従事し、入社以来培ってきた豊富な経験と技術を活かし船体艤装技能工の第一人者として、作業を効率的かつ安全に施工する作業法の考案・改善に取り組んだ。各種船舶の建造工法、技術確立に努め、艤装工事の高品質化、生産性向上、安全性の向上を図った。また、製造部門のリーダーとして、後継者の育成にも尽力し、広く造船技術の向上に貢献している。 |
千葉県 | ||||
53 | 自動変速機の評価実験 | あかさか りょうこう 赤坂 量康 (五十歳) |
日産自動車(株)総合研究所 | 氏は三十一年にわたりエンジンや変速機の評価実験に従事し、高い現象開発力・体験技術力を有する技能者である。氏の関わった自動変速機の開発は燃費の向上による環境問題にも大きく貢献している。また、技能伝承・後進育成に多大な貢献をした。 |
(社)日本自動車工業会 | ||||
54 | 自動車車体・車台組立工 | かみや まさみ 神谷 正巳 (五十九歳) |
トヨタ車体(株)富士松工場 | 自動車車体板金工として長年従事し、特に自動車のボデー外板の面品質評価技能に優れており、触手評価と目視評価のどちらにおいても一般者では一〇〇分の一ミリ単位の検出力であるのに対し、一〇〇〇分の一ミリ単位の表面の欠陥を瞬時に的確に判断する。また、面品質の評価方法と道具の改善を行い、品質強化の適正化と技能教育の簡素化に大きく貢献している。 |
(社)日本自動車車体工業会 | ||||
55 | 車両ぎ装工 | かわばた しげる 川端 滋 (五十五歳) |
近畿車輛(株) | 鉄道車両電気ぎ装作業において多岐にわたる電気系統の配結線に卓越した技能と知識を有する。客先での保守性を考慮しつつ、効率よい作業方法を積極的に探求するとともに後進指導・育成にも尽力している。 |
(社)日本鉄道車輌工業会 |
第7部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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56 | ニット製品編立工 | うえた しずこ 植田 p子 (六十八歳) |
須賀川専門学校 | 花嫁衣装(打ち掛け)では、「羽舞静」というブランド名で、本物の羽を織り込むという独自の製法を考案、商品化し、業界に新風を吹き込んだ。また、四〇年以上、編物と和洋裁の教育に携わり、留学生を受け入れ、編物業界のリーダーとして送り出すなど、後進の育成にも貢献している。 |
福島県 | ||||
57 | 友禅染工 | あだち まさかず 安達 雅一 (七十歳) |
(有)あだちこうげい | 江戸時代から伝わる友禅染の本格的な技法を伝承し保存する。また、その伝承する友禅染に撒き糊・写し糊・うたせ糊などの技法を併用し、さらに色糊を数度塗り重ねることで物の本質をより重厚に描き、立体的・絵画的な表現法を確立し、糊絵友禅として開発した。 |
東京都 | ||||
58 | 意匠紋様師 | みかみ きんじ 三上 謹治 (六十八歳) |
三上紋様匠 | 西陣織の製紋工程で、経糸と緯糸を組み合わせる「織物組織」の設計や意匠紙(方眼紙)への彩色、意匠紙の升目毎に該当する色で嵌め込む「ハツリ」等の製紋技能に卓越している。また、コンピュータ導入による製紋工程の改革に取り組み、伝統技能と先端技術の融合を果たした。 |
京都府 | ||||
59 | 房撚紐師 | みやもと としちか 宮本 隼史 (六十六歳) |
宮本(株) | 長年、あらゆる房紐の製作を手掛けるとともに、飾り房紐に関する歴史と伝統的技法に深く通じ、特に武具甲冑、刀剣、馬装三懸の房ひもの復元、祇園祭の飾り紐の修復等に斯界有数の技能を発揮している。その作品は、緻密にして極めて格調高く、関連業界から高い評価を得ている。 |
京都府 | ||||
60 | 染色・仕上工 | いけだ ただお 池田 忠男 (六十三歳) |
池田補正所 | 自ら考案した技法に伝統技法を駆使し、日頃の顧客の要求に応えるとともに、第十六回技能グランプリではその成果を発揮し、内閣総理大臣賞を受賞した。また、氏の考案した変色汚染の酸化漂白技法は、現在補正業界で広く応用され、無くてはならない方法となっている。 |
全国染色補正工業連合会 |
第8部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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61 | 和服仕立職 | さとう たかこ 佐藤 孝子 (六十四歳) |
古河和装 | 和裁仕立の技能に卓越し、着物着付と洋裁の知識・技能を加味し、誰もが成し得なかった着物着装時の平面図解を考案し、正確な寸法割り出しを可能とした。また、楽に美しく着られるセパレート着物を考案し、着物ブームの一翼を担った。 |
茨城県 | ||||
62 | 男子服仕立職 | おおじ しんいち 大路 信一 (七十一歳) |
テーラーオーヂ | 注文紳士服仕立てに優れた技能を有し、美しい造形と機能が一体化する製図方法と型紙操作の技法を改良し、着心地がよく、動きが美しい、着崩れしない洋服のため、研究し実践して改善を図っている。ドイツ方式の仕立て技能に造詣が深く、手作りによる裁縫の奥義を究める努力を続け、後進技能者、同業者の指導育成にあたってきた。 |
東京都 | ||||
63 | 婦人・子供服仕立職 | かたやま やすこ 片山 康子 (七十五歳) |
洋装のアルム | 四〇年以上の長きにわたり婦人服仕立職として技能の研鑽に努め、日本伝統衣料を洋装化するなど、数々の創作作品を発表し、業界の第一人者として活躍している。また、ファッション振興事業活動を行うとともに、数多くの洋裁技能者を輩出した。 |
愛知県 | ||||
64 | 男子服仕立職 | なかじま あきら 中島 章 (七十八歳) |
テーラーナカジマ | セミフォーマルウェアのデザイン及び仕立て技能に卓越している。全日本紳士服技術コンクールで常に上位入賞を果たし、新しいデザインの研究にも大変熱心であるとともに、組合役員として後継者の指導育成に尽力している。 |
愛知県 | ||||
65 | 和服仕立職 | やじ あきこ 家治 秋子 (七十九歳) |
家治和裁教室 | 無双長着の仕立てにおいてより簡単に美しく仕上がる技法や、単衣羽織の襟の鉄砲づけ技法の考案など、特殊きものの仕立てに優れた技能を有するとともに、後進技能者の育成や新しい着物の分野開拓など業界の発展に貢献した。 |
大阪府 | ||||
66 | 和服仕立職 | たかうら のぶお 高浦 信雄 (六十四歳) |
神戸和裁学院 | 和裁業に従事し、特に男袴、紗袷きもの、ショールカラー(折衿)コート、褄型、名古屋帯の製作に関する技能に優れ、それぞれ独自の工夫を凝らすことにより、より美しい仕上がりを可能にしたほか、これらの技法を広く普及させ、業界の技能向上にも貢献した。 |
兵庫県 | ||||
67 | 婦人・子供服仕立職 | むかえ えつこ 向江 悦子 (五十八歳) |
向江洋裁教室 | 婦人・子供服製作の技能に卓越し、特に裁断・刺繍等の繊細な作業や斬新な発想に基づくデザインは、各種大会においても優秀な成績を収め、高い評価を受けており、他の追随を許さない。また、その熟練した技能を伝えるため、後進の指導育成に尽力するとともに、一般県民や子供たちを対象にした技能振興事業への貢献も大きい。 |
宮崎県 | ||||
68 | 男子服仕立職 | さとう ごろう 佐藤 五郎 (七十一歳) |
(有)佐藤服装研究所 | 勘に頼り長い時間をかけ習得した技術を合理的に数字と図解で解明し、短時間で製品を開発させることのできる技を開発し、業界に多大な貢献をした。防衛庁、陸海空の自衛隊の制服や、オリンピック日本代表選手のデザイン製作にも協力している。 |
(社)全日本紳士服開発協会 |
第9部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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69 | 建築大工 | わだ さぶろう 和田 三郎 (五十六歳) |
(有)和田工務店 | 日本古来の伝統技術である規矩術を得意とし、木造在来工法を用いた社寺建築や、現代建築と融合した作品を多く手がけるとともに、技能五輪国際大会のエキスパート(審査員)を務めるなど、国際的にも活躍している。 |
埼玉県 | ||||
70 | とび工 | おかだ てるゆき 岡田 輝行 (六十歳) |
太輝建設(株) | とび工事に長年従事し、特に高層の足場組み立て工事の分野において優れた技能を有しており、部下の落下防止施設や、土等の飛散防止ネットの改良等、工事現場における安全性の向上や経費の節減に大いに貢献した。 |
愛知県 | ||||
71 | 建築大工 | かわかみ ひでお 川上 英男 (七十四歳) |
(株)安井杢工務店 | 在来工法での伝統的木造建築に関して優れた木工技術・技能を有し、日本建築の新築・修繕、文化財建造物の修復工事を数多く担ってきた。特に「桂離宮昭和の大修理」では、棟梁として一万以上の部材を取り解いた後、修復復元するという困難な事業を成し遂げ、斯界で高く称賛されている。 |
京都府 | ||||
72 | コンクリートわく組工 | たけたに あきお 竹谷 昭雄 (七十四歳) |
(株)竹谷組 | 型枠施工全般の技能に優れ、精度の高さや堅牢かつ確実な施工は業界からも高く評価されている。特に機械作業が困難で複雑な形状の型枠施工に卓越し、熟練を要する曲面や反りの部分を製作する技能については、業界の第一人者とされる。また、コンピュータによる型枠NCカットシステムを積極的に自社内に導入することでコスト削減・工期短縮に貢献した。 |
京都府 | ||||
73 | 建築大工 | えびざき くめつぐ 海老 粂次 (六十歳) |
海老組 | 伝統建築木造工法に優れ、国の名勝錦帯橋の架け替え工事を指揮し完成させる等、伝統建築物の営繕技能の第一人者と言われている。また、若手技能者への伝統技術の指導に努める一方で、全国各地での講演やテレビ等の出演を通じて伝統建築の技能振興に尽力している。 |
山口県 | ||||
74 | 建築大工 | じんない としゆき 陳内 敏之 (七十四歳) |
共和建設(株) | 建築大工工事業、施工の技能に卓越し、特に複雑な社寺仏閣の設計施工、斗供組、絵模様、彫刻、曲面の施工、について高精度の技能を有し、加工法の考案・工夫を行っている。また、木造建築の命である樹齢千年以上の台湾檜を使用するなど木材の選定にも意を注いでいる。 |
熊本県 |
第10部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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75 | 左官 | いとう とみお 伊藤 富夫 (六十九歳) |
伊藤左官店 | 漆喰復元工事の技能は業界でも高く評価され、文化庁指定青森県弘前市青森銀行記念館や河北町の紅花資料館などを手掛けた。技能まつりでの活躍のほか、公共の職業訓練施設での指導等を通じて後進の指導・育成にも尽力した。 |
山形県 | ||||
76 | タイル張工 | かばくら しんろく 蒲倉 信六 (七十四歳) |
(有)蒲倉タイル店 | 「隠し堀り工法」の発案者であり、浴室内の安全性と美観を損なわないことから旅館やホテル等から絶賛されている。また、熟練した技による手張り工法の「積み上げ張り」の技能に優れ、業界から高い評価を得ている。後進の育成についても高齢化の進む建設業界において、心血を注いでいる。 |
福島県 | ||||
77 | 塗装仕上工 | わたなべ てるすけ 渡邊 輝資 (七十三歳) |
(有)渡辺塗装店 | 入職以来塗装業務に従事し、一般的建築塗装の他、巧みな刷毛使い等の高度な技能は他の追従を許さない。特に、世界遺産に登録された日光二荒山神社等日光二社一寺の文化財改修工事では、氏のみが参加を許可され、神橋改修工事における鳥居の仕上げ作業では、高い評価を得ている。 |
栃木県 | ||||
78 | 左官 | ゆだ ゆうじ 湯田 雄二 (七十歳) |
(有)湯田工業 | 日本古来の典型的な「土もの」仕事を専門としており、豊富な経験と知識に裏打ちされた技能は業界でも最高レベルで、土蔵、漆喰、蛇腹引き等の技能で神奈川県内の文化財級の建物保存工事、明治初期の漆喰彫刻の復元工事等を数多く施工している |
神奈川県 | ||||
79 | 建築板金工 | しもで ゆきお 下出 幸夫 ((六十歳) |
下出錺工所 | 銅板施工において、銅板屋根施工技能、銅板製飾り物の打ち出し技能及び新素材・新工法による各種屋根等の施工技能の第一人者として優れた技能を有するとともに、後継者育成に尽力し、業界の発展に多大に貢献している。 |
福井県 | ||||
80 | タイル張工 | すぎやま しょうじ 杉山 勝司 (六十八歳) |
(有)清水タイル | タイルの水平面出し技能に優れ、外装タイル張りにおいて窒素系及び窯業系サイディングスタイルの湿式タイル張り工法を考案し、古煉瓦の風情を再現した。さらに、この工法を普及させ、工期の短縮と安全確保に貢献するとともに、消費者ニーズへの幅広い対応を可能とした。また、後継者育成については技能五輪全国大会出場選手の教育訓練に積極的に係わり好成績を残した。 |
静岡県 | ||||
81 | 左官 | くろやなぎ こうじ 黒U モ治 (六十七歳) |
西三工材(株) | 左官業に永年従事し、漆喰工法に関しては第一人者である。その技能は広く認められ、国指定重要文化財である旧名古屋控訴院地方裁判所の修復を始め、社寺仏閣の修復にも数多く従事している。また、多くの後進技能者の育成にも多大な貢献をした。 |
愛知県 | ||||
82 | かわらふき工 | たなか ひでお 田中 苻Y (七十歳) |
(株)田中瓦工業所 | 瓦葺き全般の技能に優れるが、特にねじれ・歪みのある瓦を選別、瓦の機能性を判断して高度な合端技術をもって防水・耐風耐震性に優れ、且つ美観にも配慮した屋根瓦葺きを行う技能は業界第一人者である。 |
京都府 | ||||
83 | 建築板金工 | もちだ てつじ 持田 哲二 (六十六歳) |
(有)山根板金工作所 | 建築板金職種に関して非常に優れた技能を有している。特に難しいといわれる社寺建築の銅板屋根工事、銅板打ち出し工芸、銅板絞り(鍛金)工芸の三種を得意としている。 |
鳥取県 | ||||
84 | 建築工事防水工 | ひさとみ けんじ 久富 健二 (五十七歳) |
日新興業(株)福岡営業所 | 三十九年余に亘り、防水工事一筋に技能の研鑚に努め、従来の防水工法である熱アスファルト防水を研究・改良し低コストで煙・臭いの少ない常温工法を導入した改質アスファルトシート防水を提案し、今日これが重要な工法として認知されるまでに実績を積み上げてきた。 |
福岡県 | ||||
85 | タイル張工 | ふくざき たかし 福 隆 (六十七歳) |
福タイル | 在来工法である積上げ張りの第一人者であると同時に、常に本県における新工法導入の先駆けとなり、業界の技術的発展に大きく寄与している。また、考案した施工の省力化・効率化を図る工夫は現在でも広く業界で用いられている。 |
鹿児島県 | ||||
86 | 建築板金工 | ばば よしお 馬場 喜郎 (七十四歳) |
(有)建造 | 建築板金工として、実に五十八年余り地道に且つ卓越した技能を極め、その技能は社会的にも定評があり、特に神社仏閣の屋根工事や金属板打ち出しを用いての加工および施行技能は、群を抜いている。後進の指導育成にも熱心であり、多くの優れた建築板金工を育てている。 |
全日本板金工業組合連合会 |
第11部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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87 | 造園工 | あべ のぶお 阿部 信男 (六十一歳) |
(有)阿部造園 | 石組みや植栽では独自で斬新な技能を有しているほか、樹木医として天然記念物の樹勢回復など治療技術にも卓越した技能を発揮するとともに、後進技能者の育成にも積極的に取り組むなど、業界の発展に貢献した。 |
岩手県 | ||||
88 | 造園師 | おやま つねひさ 小山 雅久 (六十九歳) |
小山庭園設計室 | 四十一年間にわたり造園師として従事。現代住宅の建築様式の変化に合わせた植栽、造園に研究工夫を重ね、その技能は業界における第一人者といわれている。日本庭園史の発刊や宮城県・中国吉林省の国際交流において技術支援を行うなど、業界の技術向上、発展にも尽力。技能検定委員を務めているほか、職業訓練指導員として後進者の指導育成に貢献した。 |
宮城県 | ||||
89 | 造園工 | なかほど みちよし 仲程 路芳 (六十歳) |
(有)葵農園 | 日本庭園の造園技術に熟達し、それを基礎に琉球庭園の調査研究を行い自らの作庭に活かすとともに、職業能力開発校での講師や技能検定委員として後進を指導する等、業界の発展に寄与している。 |
沖縄県 |
第12部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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90 | 石彫工 | ほさか ひろし 保坂 弘 (六十五歳) |
保坂石材 | 伝統的石燈籠の製造に長年従事し、特に、緻密なびしゃん仕上げ作業による勧修寺形石燈籠の細工技能に卓越しているとともに、全国石材技能士会等の役員を歴任し、また技能検定制度の普及促進を行うなど、石彫業界に多大な貢献をした。 |
茨城県 | ||||
91 | プラスチック成形工 | うめざわ たかお 梅澤 隆男 (五十一歳) |
(株)大嶋電機製作所 | 樹脂成形金型の製作に長年従事し培った複合技能に優れており、特性の異なる樹脂材料を使う小型ランプにおいて、型内で製品を完成させる成型システムOSI工法を完成させるなどこれまでのプラスチック成型を超えた独創的技能・技術を生み出している。 |
群馬県 | ||||
92 | ガラス熱加工工 | おおつぼ おさむ 大坪 修 (五十八歳) |
上越クリスタル硝子(株) | 赤坂迎賓館のシャンデリアを復元。これまで「日展」入選3回、日本現代工芸美術展の現代工芸賞を受賞するなど、熟練した技能とともに芸術的な才能を兼ね備えている技能者であり、現代的なデザインと鮮やかな色彩を活かしたガラス作品の制作に卓越している。 |
群馬県 | ||||
93 | 石工 | こばやし たけいちろう 小林 武一郎 (七十二歳) |
(有)小林石材店 | 石材施工の技能全般に卓越し、公園等の公共施設における石碑、記念碑等の設計・施工に多くの実績を有している。また、美的感覚あふれる観音像、地蔵等の作品や大谷石による優雅な石積み工事で高い評価を得ている。 |
神奈川県 | ||||
94 | ろくろ成形工 | いけだ たつお 池田 達雄 (六十六歳) |
池田生地 | 陶磁器素地の機械ろくろ成型作業でろくろ上で陶土をのばし、器類を成形し、素地を造る作業で石膏型を使用するが、型の内側とヘラの肉厚を調整する技能に卓越し、業界最高の合格率を誇っている。 |
長崎県 |
第13部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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95 | 船大工 | いわぶち ふみお 岩渕 文雄 (七十四歳) |
大原造船所 | 五十四年間にわたり船大工として従事し、伝統的な木造和船造りの技能に優れる。浸水等の事故は一度もなく、リアス式海岸特有の素浜に上架可能な舟型の開発等により、三陸沿岸漁業の振興と安全に貢献している。また、天皇・皇后両陛下の入浴される桧の風呂の製作を行うなど、その技能は高く評価されている。 |
宮城県 | ||||
96 | 曲物製造工 | ささき ていじ 佐々木 悌治 (七十四歳) |
佐々木曲物工房 | 天然秋田杉の柾目を生かした「曲げる」巧みな技能を取り入れた製品の製作技能に優れ、近年は、曲物と樺細工の合作製品の創作が高い評価を受けるとともに、広葉樹を取り入れた製品の開発にも取り組んでいる。 |
秋田県 | ||||
97 | 木製建具製造工 | いしやま こうじろう 石山 孝次郎 (五十三歳) |
石山大原建具製作所 | 地道な努力と旺盛な研究心で木工芸の華といわれる組子の製作では秀でた技能を持つ。独創的なデザインによる美術建具は、全国建具展示会で最優秀の内閣総理大臣賞を受賞、技能グランプリでは第一位になるなど高く評価されており、木製建具の普及や後進の指導育成にも貢献した。 |
山形県 | ||||
98 | 木型木工 | ながおか みつお 長岡 三雄 (六十七歳) |
(株)田口型範 | 木型工として工業用模型の製造に従事し、インペラーの木型製作において、手動の五軸倣い加工技術を開発し、インペラー製作の基礎を造るとともに、新しい鋳造法に対応した木型や、CAD・CAMとの融合による大型かつ高精度な木型を製作している。 |
埼玉県 | ||||
99 | 和弓用矢製造工 | とりやま まこと 鳥山 眞 (七十五歳) |
鳥山安國 | 和弓用矢の製造に卓越しており、伝統工法による製造を行う全国でも数少ない技能者の一人である。製作作業は、材料となる矢竹の切り出し選別からはじまり、「荒矯め」(あらだめ)、「削り」、「火入れ」、「羽の取付け」等の作業工程を経て、均一の一組四本の矢に仕上げる。完成した矢は、地域の伝統的な儀式等に使用されている。 |
千葉県 | ||||
100 | 木象嵌 | ほうのき のりお 朴木 則雄 (六十四歳) |
朴木立堂工房 | 富山県無形文化財認定者であった中島菊太郎の木象嵌技術の継承者として、繊細な線によって表現される作品の加工技能は精度が高く、業界における第一人者である。また、美術展の工芸部門の審査員を務めるなど、工芸の発展に貢献するとともに、後進者の指導育成に積極的に取り組んでいる。 |
富山県 | ||||
101 | 木製建具製造工 | しょうだ まさつぐ 庄田 正 ![]() (五十九歳) |
庄田建具店 | 永年にわたり、木製建具工として培った高度な知識技能を有しており、特に、大変複雑・繊細な組子組み手加工書院障子などに使われる、干し網・二重菱・三つくで・麻の葉などの技術に優れている。また、石川の技能まつりや金沢職人大学校などを通じて、後進の指導に活躍している。 |
石川県 | ||||
102 | 木製建具製造工 | やなぎさわ はるお U澤 春雄 (六十九歳) |
・澤建具店 | 木製建具製造に永年携わり、卓越した独自の新製品、新技法、デザイン、工具等多くの考案技術を活かし、框戸、板戸、ガラス戸、組子に至るまで、常に近代的創意工夫を凝らした作品を業界の発表の場である全国建具展示会に数多く出展し、常に上位入賞を果たしている。 |
長野県 | ||||
103 | 木製建具製造工 | すずき しんじ 鈴木 眞司 (六十八歳) |
(株)カネタメ | 木製建具製作作業に従事し、特に素材の個性を引き出す建具製作技能に優れ、組子加工技法として、組子に鋸目を入れずに、常温のもとで素材の持つ弾性の極限まで曲げて、組子素材の艶を引き出す「かげろう」を考案した。また、後継者の育成に関しても積極的な活動を行っている。 |
静岡県 | ||||
104 | 木彫工 | おおにし しげお 大ケ 繁生 (六十八歳) |
大西美術彫刻工芸 | 仏像、仏壇、ランマ、柴壇や屋台彫刻等の第一人者で、飾り紋様においても独自の獅子牡丹、花鳥紋様の図面を作り、作製した木彫紋様を分解しゴムで作った型枠に合成樹脂を流し、その部分ごとに組み立て木彫りの持つ立体感や精巧さを損なわないようにすることにいち早く成功した。 |
兵庫県 | ||||
105 | 木彫刻師 | えんどう ひろし 遠藤 弘 (七十歳) |
遠藤木彫刻所 | 五十有余年にわたり、木彫に従事しており、天性の資質と弛まぬ努力に重ね、日本画の習得等を通じて得た優れた技能を持つ。社寺彫刻を主体として富士大石寺(日本最大の龍)や、氷川神社泉蔵院を始め各社寺の彫刻を手がけるなどその技能は業界の第一人者として認められている。 |
個人 |
第14部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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106 | 杜氏 | ふじお まさひこ 藤尾 正彦 (六十一歳) |
(株)あさ開 | 全国新酒鑑評会で、連続十二回の金賞を受賞するとともに、微発泡本醸造酒、低アルコール純米酒、ブルーベリー果汁を加えたスパーリングタイプの純米酒など時代のニーズを的確に捉え、伝統技法を活かした新商品の開発など業界の発展に貢献した。 |
岩手県 | ||||
107 | 洋生菓子製造工 | くわばら せいじ 桑原 性治 (六十九歳) |
洋菓子研究団体ラボラトワール21 | 長年製菓に携わり、特にムースの製法技能に優れる。まだなじみの薄かったムースの製造工程の紹介や、全国にわたる講師としての普及活動により、「ムースの桑原」といわれる。現在も国内のみならず海外でも指導を行い、その製菓技術は高く評価されている。また、若きパティシエの指導教育にも尽力している。 |
東京都 | ||||
108 | 杜氏 | なか さぶろう 中 三郎 (六十八歳) |
(株)車多酒造 | 日本酒製造の内、特に麹及び山廃酒母製造に関する技能に卓越し、山廃仕込純米酒の製法を確立した。この商品は多くの日本酒愛飲家を増やし、近年多くの後続メーカーが商品化を推進している。これにより山廃酒母造りの技術の伝承が多くのメーカーでもなされる要因ともなった。また、吟醸酒の製法も研究し、現在では多くの愛飲家に支持されている。 |
石川県 | ||||
109 | 和菓子製造工 | こすげ たけまつ 小菅 竹松 (七十四歳) |
(有)本松製菓舗 | 和菓子製造工として長年従事し、オリジナル菓子の開発、郷土銘菓や工芸菓子の精巧な作品は国内外の業界で高く評価されている。また、菓子専門校の講師を長年務めるなど、後進の指導・育成にも熱心に取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
110 | 洋生菓子製造工 | おがわ てつろう 小川 徹朗 (五十七歳) |
(株)都ホテル大阪 | 工芸菓子の製造において、グラスロワイヤルを使用した絞り細工の技法を確立し、立体的な工芸作品を生み出すとともに、カスタードクリームの製造工程のマニュアル化を図り、食品衛生の向上と洋菓子製造技術の改善に貢献した。 |
大阪府 | ||||
111 | 洋生菓子・焼菓子製造 | かとう まこと 加| 信 (六十九歳) |
学校法人古屋学園・二葉製菓学校 | 五十三年間にわたり洋菓子製造に携わり、また、ヨーロッパで製菓学校・洋菓子店等での研鑚を積み得たその技能・技術は卓越している。特に、デザート菓子、チョコレート菓子等の製造技術の我が国への導入と普及とともに、日本の風土に合った洋菓子の考案・改善に取組み、その製造技術は、我が国の第一人者として業界関係者から定評がある。 |
協同組合全日本洋菓子工業会 | ||||
112 | 洋生菓子製造工 | よこた ひでお 横田 秀夫 (四十六歳) |
菓子工房オークウッド | 洋菓子製造を始めアメ細工などの工芸菓子の製造技能に卓越し、国内外のコンクールにおいて数多くの賞を受賞している。アメ細工、チョコレート細工などの特殊な技術を持っており、今までに多くの新しい技術を生み出し注目を受けている。また、その技術を洋菓子講習会を通じて公表し、洋菓子業界の発展に貢献している。 |
個人 |
第15部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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113 | 理容師 | いけだ まさお 池田 昌夫 (六十一歳) |
(有)センス | 入職以来理容業務に従事。技能者のレベルアップのため、ヘアースタイルの展開図の作成方法及びカット手順を業界に発表し、その方法が全国に広まり業界から高い評価を得ている。また、現代のヘアースタイル作りに欠かせない技法の基礎を築くのみならず、全国からの指導依頼に応え、業界発展に多大な貢献をしている。 |
栃木県 | ||||
114 | 衣裳着付師 | とべ さちえ 戸部 幸枝 (八十一歳) |
トベ美容室 | 美容技術者として日本古来の和装着付けの技能に卓越し、着付けに携わる着付師の最高位であり、全国でも数名のみに与えられる宗師の称号を得ている。 また、日本古来の伝統を活かしながらも、全国各地の特徴を活かし、新しい感性を盛り込んだ創作帯結びは日本の伝統美を現代の人々に再認識させるものとして注目されている。 |
神奈川県 | ||||
115 | 美容師 | そうず ひさえ 僧頭 久 ![]() (六十四歳) |
僧頭久恵美容室 | 長年美容業に携わり、アイロンテクニックによるデザイン、ショートヘアをアップスタイルにするクイックチェンジ、様々なアクセサリーを使ったオリジナルデザインなど、美容技術において数々の創造と改善を行い、生産性向上に寄与した。 |
大阪府 | ||||
116 | 美容師 | さどやま のりこ 佐渡山 祝子 (三十二歳) |
(株)ヴィセ・インターナショナル | 自身の美容技術向上に取り組み、国内の美容技術コンクールに出場し、数多く受賞した。特にカットとメイクアップにおいては高い技能を有しており、多くの顧客の評価を得ている。また、新しいシステムや技能の開発改善に努め、生産能率の増進に貢献している。 |
美容十二章会 | ||||
117 | 管理理容師 | にしむら ゆきお 西村 幸男 (七十一歳) |
理容Nishimura | 従来からの技術を見直し「理容クリニック」理論を確立し、各技術の指導・普及に努める。「理容クリニック」の理論と実践により、理容店に新たな営業品目を出現させ、理容店に収入の増大をもたらした。また、消費者の毛髪・肌の健康管理に尽力し、理容師の社会的地位の向上に貢献した。 |
全国理容生活衛生同業組合連合会 | ||||
118 | 理容師 | たくわ もとむ 多久和 求 (七十歳) |
水仙理美容所 | ヘアーカット及びヘアーセットブロー等の利用技術に卓越し、また、鋏の研磨技能、及び構造、改善、改良等を創意工夫し、能力の向上を図るとともに研修団体を結成するなど、後継者の技術向上の指導、育成に貢献した。 |
個人 |
第16部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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119 | 西洋料理人 | ふかみ すすむ 深見 進 (六十七歳) |
(株)シェフグループ レストラン シェフ |
四十八年間にわたり技能の研鑚に努め、特に地域の食材を使った低カロリーの料理を考案し、いち早く高齢化社会に対応した料理の研究・開発に努めるとともに、宴会料理においても四季の素材を生かした枠にとらわれない料理を数多く考案した。また、毎年料理コンクールを大会責任者として企画、実施するなど業界の振興発展,後進者の育成指導に貢献している |
宮城県 | ||||
120 | 中華料理人 | こさく としお 古作 俊夫 (五十八歳) |
(株)パレスホテル | エビ類を用いた調理技能に優れ、特に活け伊勢エビや冷凍エビを用いた料理に幾多の工夫、考案を施して調理技能の発展に貢献し、煮込み料理の提供方法を改善して調理の効率化、生産性向上に寄与すると共に、高い完成度の中国料理を提供し、後進技能者の指導育成に尽力している。 |
東京都 | ||||
121 | 日本料理人 | みちば ろくさぶろう 道場 六三郎 (七十四歳) |
(株)みちば 銀座ろくさん亭 |
会席料理の技能を基礎に利便性、即席性に優れた関西料理の研究により、創意工夫を加えた喰切料理に関する技能に卓越し、素材を手早く全て活かしきり、オリエンタルソースなど素材と素材の調理法に合わせたタレやソースを開発した。また、テレビ出演により、国民に対して日本料理技能の尊重気運を醸成し、料理技能への国民的関心を高めた。 |
東京都 | ||||
122 | 日本料理人 | ひやま かずまさ 檜山 和正 (五十五歳) |
粋松亭(株) | 第十四回技能グランプリ第一位入賞を果たし、剥き物の調理技術を活かした季節感に富む料理を開発する他、中国料理や西洋料理等の調理技術を取り入れた食材の利用や調味料の工夫等、幾多の料理開発を行い、業界の調理技術の向上に貢献している。 |
静岡県 | ||||
123 | 日本料理人 | ながお しげほ 長尾 茂 ![]() (五十六歳) |
瑞祥庵そば勢 | 三十五年余の永きに亘り、そば粉調理一筋に技能の研鑚に精励し、優れた手打ちそば職人であるとともにそば粉を使った主食並びに副食の研究に努め、日本のそば粉料理の創作加工の第一人者として、また、そば粉と米粉を混合したそば加工菓子等の創作においても高い評価を得ている。 |
福岡県 | ||||
124 | 日本料理人 | まえかわ けいいち 前川 敬一 (六十歳) |
長崎ホテル清風荘 | 長崎県の郷土料理である卓袱料理に於いては県が推し進めている地産地消を実践し、和食・洋食・中華の食材を取り入れ、好評を得ている。最近では、角煮ドック及び味噌角煮を考案し、素晴らしい成果を上げている。 |
長崎県 | ||||
125 | 日本料理人 | おの じろう 小野 二郎 (八十歳) |
(有)すきや橋次郎 | 江戸時代以来のにぎり鮨の伝統を踏まえながらも、常に新しい工夫を怠らず、さらに美味しい鮨を目指し、江戸前のにぎり鮨の型と魂を継承している。氏の店は一九九四年一〇月「ヘラルド・トリビューン・インターナショナル」誌の世界のレストランベスト六位に選ばれるなど、内外より高い評価を得ている。 |
個人 |
第17部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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126 | 室内装飾工 | ささき みつはる 笹木 光治 (五十二歳) |
(株)岩野商会 | 内装仕上げ全般に優れ、特にカーペット系床仕上げ技能は卓越している。ジョイント部分の施工に係る作業改善を行い、作業方法を簡素化し、商品価値を高め、生産性の向上につとめた。また、長野冬季オリンピック会場のビックハットや、千葉成田ターミナルビル北棟等の施工に携わり、高い評価を得ている。 |
長野県 | ||||
127 | 室内装飾工 | おおすみ まさゆき 大角 正幸 (六十九歳) |
(有)アイワインテリア | 室内装飾工として、特にカーテン縫製において卓越している。重要文化財である旧名古屋控訴院地方裁判所復元工事に携わり、過去の資料に基づき当時のままの窓装飾を復元した。また後進の指導育成にも尽力している。 |
愛知県 | ||||
128 | 畳工 | ささえ さぶろう 佐々江 三郎 (七十歳) |
佐々江畳店 | 手作りによる畳製作に優れ、多くの古刹寺院に「紋縁畳」等を納品する他、従来利用場所が限られて難加工で高コストの「縁無し畳」を目関表(畳表)の使用と工法の工夫改良により、一般住宅でも使用される実用的な畳に改良することに成功した。 |
京都府 | ||||
129 | 表具師 | やまもと ゆきお 山本 之夫 (七十歳) |
(株)陽光堂 | 表装の伝統技法に卓越し、超音波を利用しての修復作業など新技法も積極的に取り入れて国内外の美術館等が所持する重要美術作品の修復や表装・額装に優れた技を発揮している。また表装裂地の研究においても深い見識を有しており業界の高い評価を得ている。 |
京都府 | ||||
130 | 写真工 | むらた せいいちろう 村田 精一郎 (六十八歳) |
ムラタ写真室 | 小児麻痺により右足が不自由にもかかわらず、写真撮影に五〇年間従事し、その間、撮影機材の工夫・改良により、移動可能な三脚の考案とソフトな光源による深みのある肖像写真を作りだしている。また、平成四年の第一一回技能グランプリにおいて第一位を獲得している。 |
兵庫県 | ||||
131 | 表具師 | いけべ まさよし 池ム 正義 (六十三歳) |
池辺表具店 | 重文級の古書画の修復を数多く手がけ、修復では、穴の部分を同種の紙で穴埋めし、補筆しないで古い紙から取った煤で色付けを行う優れた技能を有し、また、地震等で傷んだ襖絵、屏風、床の間の和紙張り等の修復にも秀でている |
愛媛県 | ||||
132 | 表具師 | いくた よしいえ 生田 芳家 (七十五歳) |
武芳堂生田表具店 | 日本古来の伝統文化である表装の修業を始めて以来、技能・技術への研鑽に努め、優秀な技能を有し、後進技能者の育成にも尽くしている。特に高度な技術を要する古文書修復(裏打、製本)や古掛軸、古襖の修復技能については県内の第一人者といわれている。 |
佐賀県 | ||||
133 | 金属塗装工 | おきた たけし 沖田 武 (六十八歳) |
(有)沖田鈑金 | 自動車の車体整備にかかる金属塗装技能に卓越し、たゆまぬ努力と研究心をもって優れた技能を確立させるとともに、従来の塗装工程を一工程削除する工法を開発、フッ素塗装、パール塗装等の塗装技術の開発およびウィンドガラス交換工具を考案するなど、塗装技能ならびに作業効率の向上に尽力した。 |
日本自動車車体整備協同組合連合会 | ||||
134 | 椅子張工 | かみやなぎ ひろみ 上柳 博美 (六十八歳) |
(株)上柳製作所 | 欧州諸国伝統のクラシックチェアーの製造に長年携わっており、ロココ時代の椅子の修復ができる数少ない一人である。一八二〇年代に製作され、ベルギー王宮で使用された椅子の修復等を通じ、椅子張り加工は高い評価を得ているのみならず、皇太子殿下(現天皇陛下)に椅子張り実演するなど、椅子張り業界の発展にも貢献している。 |
全日本椅子張同業組合連合会 |
第18部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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135 | 広告美術工 | のざわ よしお 野澤 義夫 (六十九歳) |
ノザワ店装 | 広告美術工としての技能に秀でている。スクリーン印刷において優れ、また、貴重な金箔文字、彫刻文字加工などの高い技能を有するごく少数の技能者である。後進技能者の育成についても技能五輪では優勝者を輩出する高い指導力を発揮している。 |
新潟県 | ||||
136 | 広告美術工 | せこ ひとし 世古 齊 (七十七歳) |
世古美装店 | 世古氏のデザイン技能の特色は、研ぎ澄まされた色彩感覚と、確かな構成力によって、アイデアを的確に平面に表現し、また立体に具現化しており、質・量共にぬきんでている。看板・ロゴは勿論、イラスト・ディスプレイ等多岐にわたって現在に続いている。 |
三重県 | ||||
137 | 広告美術工 | ふくなが よしみ 福永 省己 (七十三歳) |
大阪美術社 | 映画看板製作において、写実的な描写技法と独自のグラデーション技法を開発した。また、大型絵看板の製作にも優れた技能を有するとともに、耐久性の高いFRP素材を大型屋外広告へ活用することに成功し、業界の信頼性と生産性向上にも貢献した。 |
大阪府 |
第19部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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138 | 漆工 | わじま しょうじ 和島 省治 (六十四歳) |
津軽塗和島漆芸 | 津軽塗の伝統技法を維持継承し、表現仕上げは優美で完璧である。特に唐塗の色物の作品を制作する技能に卓越している。多年に及ぶ津軽塗の研究改良に努め、唐塗の技法に櫛目を組み合わせて、網代紋様に図案化したものを「津芸塗」と名付け、新商品開発、需要の拡大に貢献した。 |
青森県 | ||||
139 | ほうき・ブラシ製造工 | みやかわ あきお 宮川 彰男 (七十九歳) |
宮川刷毛ブラシ製作所 | 精密機械部品・耐薬性ブラシ製作の技能に優れ、耐薬性ブラシ・金属表面処理ブラシの開発に努めた。ブラシの静電気除去の改善に努め、静電気除去ブラシを製作し、OA機器・プラスチック業界の静電気除去改善の向上に貢献した。版画ブラシは、芸術大学では高く評価され、海外でも使用されている。 |
東京都 | ||||
140 | 蒔絵師 | ふかい いさむ 深井 勇 (八十二歳) |
深井蒔絵工房 | 漆塗り技能の高さはもちろん、木曽漆器に加飾の要素を取り入れた功績は大きく、豪華に映える蒔絵の美しさは各方面から高い評価を受けている。また、独特の立体感あふれる「新肉合(しんししあい)工法」の考案でも業界に大きく貢献した。 |
長野県 | ||||
141 | 弦楽器製造工 | やいり かずお 矢入 一男 (七十三歳) |
(株)ヤイリギター | 純日本製の手工業によるアコースティックギターの高品質な製作技術を確立し、その製品は国内外のトップアーティストから一般ユーザーまで、幅広く認められ、愛用されている。また沖縄の三線と融合させて作成した一五一会や音来が全国的に反響を呼んでいる。 |
岐阜県 | ||||
142 | フラワー装飾師 | うすい すえお 臼居 季生 (五十六歳) |
(株)花工房 | 繊細でスピーディな装飾技能や独創的デザイン力に優れ、欧風のフラワー装飾普及に貢献し、我が国の生け花と融合させて「欧風いけばな」と呼ばれるフラワーデザインを展開、業界で高く評価されている。また、第四回技能グランプリにおいては第一位入賞を果たした。 |
京都府 | ||||
143 | 陶人形師 | おだ ますぞう 小田 益三 (七十五歳) |
小田益人形工房 | 陶人形に簡素化されたフォルムを導入し、人形に独特の持ち味と製造コストの低減をもたらすと共に、素焼き人形の特徴を強調するため簡素化された彩色に南画の技法を取り入れて風情ある人形を制作する技法を考案、画一的デザインであった京の陶人形界に新風を吹きこんでいる。 |
京都府 | ||||
144 | 漆工 | かわせ あつし 川瀬 厚 (七十二歳) |
(有)表完堂 | 伝統的技法を駆使し、京漆器の特徴である角や隅の際立ちや精妙かつ堅牢さを漆器に与えるとともに、高温の湯に耐える和紙の張り方を工夫した新張抜技法、高温度での本焼の陶胎漆器の開発や冷凍乾燥の海老や蟹又はガラス繊維を素地とした漆器を新開発し、高い評価を受けている。 |
京都府 | ||||
145 | フラワー装飾師 | くさやなぎ すみこ 草柳 澄子 |
花のアトリエ三輪 | 本場アメリカの進んだフラワーデザインを学び、その中心要素である色について白色の重視や敢えて花の色を繰り返す個性のある配色を考案した。昭和五四年以降、トップデザイナーコンクールを始め次々に中央の主要コンクール等の入賞により実力を証明した。 |
大分県 | ||||
146 | 貴金属細工加工工 | いまい まさよし 今井 政芳 (六十九歳) |
(株)イマイ宝飾 | 貴金属・宝石細工に関する高度な技能を有し、ヨーロッパの彫金技法の研究により独自の工法を開発し、種々のコンテストに入賞した。また、子弟もコンテストにおいて数多く入賞を果たすなど、後進育成にも尽力し、日本のジュエリーの技術向上に貢献した。 |
(社)日本ジュエリー協会 | ||||
147 | 貴金属細工加工工 | しんどう はるお 進藤 春雄 (五十九歳) |
金・銀線工房しんどう | 平成五年の皇太子殿下ご結婚に際し、秋田県からの献上お品銀線香器(春の夢)を製作する等、秋田県伝統的工芸品の銀線細工公師としての技術創作技能が優れている。また、卓越した技能を持って後継者育成指導に努めている。 |
個人 |
第20部門
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県 ・指定団体名 |
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148 | 金属工芸工 | みずたに ようぞう 水谷 洋三 (七十一歳) |
水谷醒洋彫金工房 | 彫金を施すべきものや文様等により魚々子、浮彫、地彫、打出しの高肉彫等、多種多彩な彫金手法で表現がだされるが、全技法に習熟、特に彫刻的な地彫の技能に優れており、全国各地の博物館や寺院等に所蔵されている国宝や重要文化財を始めとする多くの文化財の修復等を手掛けた。 |
京都府 | ||||
149 | クレイモデラー | いしい まこと 石井 誠 (六十七歳) |
(株)デザイン総研広島 | 自動車デザイン開発におけるデザインモデル製作技術・手法や線図作成業務に卓越した技能を有している。また、その技能・技術を伝承する活動は、モデラーの職制・地位向上や技能・技術向上に大きく寄与している。 |
広島県 | ||||
150 | 美術品梱包輸送 | えびな かずあき 海老 名和明 (五十九歳) |
日本通運(株)関西美術品支店 | 展覧会等に出展するため、国宝、重要文化財等の梱包技術及び輸送について、卓越した技能を有しており、今までに門外不出であった新薬師寺「額![]() |
個人 |