わが国におけるHIV/エイズの状況とエイズ検査について


日本では今なおHIV/エイズが増え続けています。

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 昨年1年間に新たに報告されたHIV感染者及びエイズ患者数は、HIV感染者数が780件、エイズ患者数が385件とあわせて合計1,165件となり、初めて1,000件を突破し、いずれも過去最高となっています。HIV感染者は20代から30代が全体の約7割を占めており、特に若者に対する対策が必要となっておりますHIV/エイズは、自分に関係ないやと無関心でいられるのでしょうか?
 HIV感染のほとんどが、性的接触によるものであり、誰でも感染する可能性があります。しかも、長期間、自覚症状が殆どないため、気づかずに、うつしたり、うつされたりする危険があります。
 早期発見は、早期治療に結びつき、病状の重症化防止につながります。


受けやすくなってきたエイズ検査
   エイズ検査は、全国の保健所で受けることができます。しかも、「無料」「匿名」です。
 しかしながら、保健所の検査については、基本的には平日昼間など限られた日時にしか実施していないことや、保健所の立地条件が必ずしも良くないこと、保健所そのものが日常生活に馴染みが薄いこと等から一部には「エイズ検査は敷居が高い」という声も聞こえてきます。
 そこで、厚生労働省や全国の地方自治体では、より利便性の高い検査体制の実現に向けて、さまざまな取組を進めています。保健所等で検査を行っている全国127の自治体のうち、約7割の自治体が何らかの手法を取り入れています。

学校や仕事の後に検査が出来れば便利なのになー
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夜間検査の実施
学校や仕事が休みの日に検査が出来れば便利なのになー
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土日検査の実施
駅前とか便利な場所で検査出来れば行きやすいのになー
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検査室の設置
検査結果がその日のうちに分かれば便利なのになー
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迅速検査の導入実施


来年度から、「HIV抗体検査普及週間(仮称)」を創設します
   国や都道府県等が行う検査・相談体制の充実を図る取り組みを強化するとともに、国民のHIV/エイズに対する関心を喚起するきっかけとなるよう、来年度からHIV抗体検査普及週間(仮称)を創設します。保健所や検査室等においては、土日または夜間検査等利便性の高い体制で検査・相談を実施するとともに、地域住民に対して検査受診に係る普及啓発を行います。
 なお、世界エイズデーの半年前の6月1日を含む1週間を予定しています。

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