厚生労働省発表
平成17年10月28日
職業安定局高齢・障害者雇用対策部
障害者雇用対策課
 課長  土屋 喜久
 主任障害者雇用専門官  白兼 俊貴
 障害者雇用専門官  浅賀 英彦
 電話 5253-1111(内)5650、5857
 3502-6775(直通)


平成17年度における障害者就職件数目標の上方修正について

〜前年度と同水準の伸び率の実現を目指す〜


 公共職業安定所における障害者の職業紹介業務の推進については、平成15年度から年間障害者就職件数の数値目標を設定して取り組んできており、平成15年度、平成16年度ともに目標を上回る実績を上げてきた。
 平成17年度についても、地方労働行政運営方針において、前年度を上回る障害者就職件数を確保することを目指すとして、業務を推進してきたところであり、その結果、9月末までの就職件数は18,364件と、対前年同期比9.9%の高い伸びとなった。
 雇用失業情勢は厳しさが残るものの、改善が進んでいることから、このような情勢を踏まえ、本年度下半期においても、さらに積極的に障害者の就職促進に取り組むこととし、そのため、当初の目標である「平成16年度を上回る件数を確保することを目指す」を「平成16年度における対前年度伸び率と同水準の伸び率(9.1%、就職件数39,136件)の実現を目指す」と上方修正し、本日、各都道府県労働局長あて通達を発出した。

 本年度下半期においても、上方修正した目標の達成を目指して、
(1) きめ細かな職業指導・職業紹介の実施、求職者の障害特性・求職ニーズに応じた求人の確保、各種支援策の活用等により、障害者に対する的確な職業指導・職業紹介を実施するとともに、
(2) 依然として多数の有効求職者が存在することに鑑み、本年度の障害者雇用状況報告において障害者雇用率未達成となっている企業を中心として、改めて障害者向け求人の勧奨・確保に努める等、
さらに積極的に障害者の職業紹介業務を推進することとする。

目標
 15年度年間 3万件
 16年度前年度を上回る
 17年度前年度を上回る
 →
前年度と同水準の
伸び率の実現

 
実績
15年度 32,885件
16年度 35,871件 (対前年比 +9.1%)
17年度 18,364件(対前年比 +9.9%)
4月から9月まで)



(参考1)就職件数及び新規求職申込件数の推移

図


図



(参考2)障害種別の職業紹介状況

障害者計
 
   上半期 下半期 年度計    上半期 下半期 年度計
就職件数 15年度 14,852 18,033 32,885 新規求職
申込件数
15年度 43,978 44,294 88,272
16年度 16,711 19,160 35,871 16年度 45,266 47,916 93,182
(12.5) ( 6.2) ( 9.1) ( 2.9) ( 8.2) ( 5.6)
17年度 18,364     17年度 48,405    
( 9.9)     ( 6.9)    

身体障害者
 
   上半期 下半期 年度計    上半期 下半期 年度計
就職件数 15年度 10,009 12,002 22,011 新規求職
申込件数
15年度 31,732 30,718 62,450
16年度 10,875 12,117 22,992 16年度 31,883 31,422 63,305
( 8.7) ( 1.0) ( 4.5) ( 0.5) ( 2.3) ( 1.4)
17年度 11,355     17年度 31,969    
( 4.4)     ( 0.3)    

知的障害者
 
   上半期 下半期 年度計    上半期 下半期 年度計
就職件数 15年度 3,599 4,650 8,249 新規求職
申込件数
15年度 8,338 9,264 17,602
16年度 4,008 5,094 9,102 16年度 8,204 10,749 18,953
(11.4) ( 9.5) (10.3) (▲1.6) (16.0) ( 7.7)
17年度 4,647     17年度 9,250    
(15.9)     (12.7)    

精神障害者
 
   上半期 下半期 年度計    上半期 下半期 年度計
就職件数 15年度 1,189 1,304 2,493 新規求職
申込件数
15年度 3,701 4,098 7,799
16年度 1,733 1,859 3,592 16年度 4,946 5,521 10,467
(45.8) (42.6) (44.1) (33.6) (34.7) (34.2)
17年度 2,253     17年度 6,822    
(30.0)     (37.9)    

その他
 
   上半期 下半期 年度計    上半期 下半期 年度計
就職件数 15年度 55 77 132 新規求職
申込件数
15年度 207 214 421
16年度 95 90 185 16年度 233 224 457
(72.7) (16.9) (40.2) (12.6) ( 4.7) ( 8.6)
17年度 109     17年度 364    
(14.7)     (56.2)    



(参考3)ハローワークにおける職業指導・職業紹介の積極的取組の具体例


 予約相談と求人開拓
 予約相談制を取り、初回の相談において求職者の希望を把握、2回目の相談までに求人を開拓し、より具体的な職業相談、職業紹介を実施

 求職者の障害特性・求職ニーズに応じた求人の確保
 求職障害者の障害の重度化、多様化等の状況に鑑み、勤務時間、職務範囲等、求職ニーズに応じた個別求人開拓や求人条件緩和指導を実施

 障害者雇用の流れの可視的提示
 障害者雇用に係る人的支援や各種助成金などの支援策をいつ、どのように利用できるかなどをわかりやすくまとめたチャートを手渡して説明することにより、事業主に障害者雇用の流れを可視的に示し、求人申し込み、マッチングに結びつける

 関係機関と連携しての同行紹介
 ハローワーク職員のほか、地域障害者職業センターのカウンセラー、障害者就業・生活支援センターの支援担当者、福祉関係機関の指導員等と連携して、同行紹介を実施

 雇用支援策の活用
 トライアル雇用、ジョブコーチ支援、多様な委託訓練、各種助成金等、雇用支援策の積極的な活用

 雇用率達成指導と結びつけた職業紹介
 障害者雇用義務達成までの不足数が1人の企業(1人不足企業)、障害者雇用数が0人の企業(0人雇用企業)等、雇用率達成指導の重点対象企業に対して、積極的に求人開拓・職業紹介を実施

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