|
平成17年7月11日 |
コーデックス委員会総会における食品中の
カドミウムの国際基準値の検討結果について
厚生労働省
農林水産省
農林水産省
イタリア(ローマ)で開催された(7月4日〜9日)の第28回コーデックス委員会総会において、食品中のカドミウムの国際基準値案の取扱いが検討された。 検討結果の概要及び今後の予定は以下のとおり。
1 | .検討結果
総会での検討の結果、以下の取扱いとすることが合意された(別紙参照)。
| ||||||
2 | .今後の予定
精米、海産二枚貝及び頭足類の国際基準値案は、来年4月の食品添加物・汚染物質部会でさらに審議される予定である。 |
問い合わせ先
厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課
農林水産省消費・安全局農産安全管理課
|
(別紙)
今回合意されたカドミウムの基準値及び基準値案
| ||||||||||||||||||||||||
|
食品群 | 基準値案 (mg/kg) |
ステップ注) | 備考 |
精米 | 0.4 | 6 | |
海産二枚貝 | 1.0 | 6 | カキ、ホタテを除く |
頭足類 | 1.0 | 6 | 内臓を除去したもの |
┌ | | | | | | | | | | | └ |
|
┐ | | | | | | | | | | | ┘ |
(参考)これまでの経緯
1 | 国際的な食品規格設定の場であるコーデックス委員会(国際食品規格委員会)において、食品中のカドミウムの基準値が検討されている。 |
2 | 平成10年3月に開催された第30回コーデックス委員会食品添加物・汚染物質部会(CCFAC)において、予備的な原案が提案され、これ以降審議が続けられている。 |
3 | 平成16年7月に開催された第27回コーデックス委員会総会において、(1)精米については原案(0.4 ppm)でステップ3とし、部会でさらに検討する、(2)小麦、野菜などについてはステップ5で予備採択し、ステップ6に進めて引き続き検討することが合意された。 また、総会は、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が平成17年2月に実施する摂取量評価の結果を十分に考慮するよう部会に要請した。 |
4 | 平成17年2月に開催されたJECFAは、コーデックス委員会で国際基準値が検討されている各品目について、現行の基準値案とその上下の値を設定した場合の影響等について議論し、その結果、いずれの値を設定したとしても、総カドミウム摂取量の変化はほとんどなく、人の健康上のリスクの観点からもほとんど影響がないと結論した。 |
5 | 平成17年4月に開催された第37回CCFACでは、(1)小麦、野菜などについては現行案をステップ8で最終採択すること、(2)精米については原案(0.4 ppm)をステップ5で予備採択すること、(3)軟体動物については「海産二枚貝(カキ、ホタテを除く)」及び「頭足類(内臓を除去したもの)」に定義を明確化した上で原案(1.0 ppm)をステップ5で予備採択することを、総会に諮ることが合意された。 |